「令和元年」から明るい未来へ

こんばんは。

  いよいよ日本に「令和」の時代がやってきました。

  「令和」には、日本の人口減少、超高齢化社会、労働人口の減少など、克服すべき課題がたくさんあります。一方で、こうした課題はすでに認識されており我々は官民を挙げて対応していかなければなりません。

  ポイントは二つ。一つは2045年にはシンギュラリティを迎えると言われているAIの爆発的進化です。

  AIは、ディープラーニングによる自らの進化とシナプスに当たるネットワークの進化の相乗効果によって、すでに人間の脳を凌駕しつつあります。AIの発展には楽観論と悲観論が混在しています。悲観論の筆頭は、現在人間が担っている労働がAIにとってかわられることによって、我々の仕事がなくなり収入の道が閉ざされるのではないかとの脅威です。

  しかし、日本に代表されるように少子化による労働人口の減少は日本経済そのものの進化を阻みます。ここで、解決の糸口となるのは外国人労働者とAIです。もちろん高齢者の労働力や女性の仕事の拡充も重要ですが、AIも含めた労働力確保の仕組みを新たに創造し、日本の福祉制度を変革することで、北欧やベネルクス国のような幸福度の高い社会を作り上げることが可能なのではないでしょうか。

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(幸福度NO.1 フィンランドの首都 tabinaka.co.jp)

  基本的に楽観論になってしまいますが、AIはあくまでの人間がオペレイトする手段であり、人間が愚かであれば悪魔の機械となりますが、我々の良心と共生の精神がはぐくまれさえすれば、AIは我々の幸福な道具になるに違いありません。シンギュラリティを超えたAIも良心と共生の精神に目覚めるのです。

  「令和」に意識すべきもう一つのポイントは、日本のさらなるグローバル化です。

  日本は、昭和の時代に高度成長を成し遂げて、アジアの国々の中ではいち早くGDP(国内総生産)で世界第2位となりました。その経済力から日本は国際社会において、ものごとを金で解決してきたと言っても言い過ぎではありません。国連への出資金や政府開発援助はトップクラスであり、世界の国々に貢献してきました。もちろん、こうした姿勢は1989年の湾岸戦争の時のように「日本は金だけ出して人は出さない。」との国際的な批判を浴びてきました。それでも日本マネーが世界に貢献してきたことは誇りに思うべきことでした。

  しかし、中国がGDPで世界第2位に躍進するや、中国は「一帯一路」をスローガンにシルクロードの周辺国に大きな援助を行います。中国は、資金とともに中国人労働力と開発に必要な資材をすべて提供し、援助金をすべて自分たちの国内成長につなげるという新たなモデルを作り出したのです。

  日本は、江戸時代には世界で有数な文化経済都市「エド」を作り出し、日本独自の平和と持続可能な社会を生きていましたが、欧米社会の軍事化に目を開かれて、明治維新以来、軍拡競争によって欧米社会に追いつこうとすべてを欧米風に改革してきました。そして、勤勉な日本人は世界でもその力を示しましたが、欧米のルールの下ではアジアの片隅の国として生き抜くことができませんでした。

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(歌川広重「永代橋深川新地」の図)

  そして、力対力による国際社会での勝ち残り思想は、日本を誤った方向へと誘導していきます。日本は、国民を挙げて不幸な世界へと突入していき、結果としてアジア世界を敵にまわし、アメリカの沖縄上陸を招き、2つの原子爆弾の投下までもを誘引し壊滅的被害をこうむることになりました。日本では、憲法改正論議がかまびすしくなされていますが、すでに20163月に施行された安全保障関連法案によって憲法解釈は集団的自衛権の考え方が大きく変更され、すでに解釈上の改憲が行われたと言ってもよい状態です。

  政府は、国際社会の抑止力を盾として自衛権解釈を梃に憲法改正を是としていますが、国際社会においては必ず作用反作用の法則が動き出すことは間違いありません。これは、まさに明治以来進んでいた富国強兵政策による国際社会での地位創出方針となんら変わるところはありません。

  昨年の5月、マレーシアの総選挙において93歳となるマハティール氏が首相に返り咲きを果たしました。軍事政権によって支配された国のリーダーとなり、その年齢からは想像もできないパワーを発揮しています。国内では前政権の汚職政治を告発し自国の浄化を図り、国際的にも自らの信念に基づいた平和外交を繰り広げています。大国となった中国にも訪問し、言いなりの投資を受け入れるのではなく、条件を白紙へと戻し、マレーシアの国益の即した投資を引き出すことに成功しています。

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(インタビューを受けるマハティール首相 asahi.com)

  マハティール氏は、日本の憲法第9条を高く評価しており、国際間の問題はすべて粘り強い話し合いによって解決できると力強よく語っています。お互いの立場を十二分に理解すれば、必ず両国にとって利益のある合意を形成できる、との言葉はこれまでの氏の実績を見ると、本当に説得力のあるものです。日本も深い相互理解とウィンウィンの関係を築くことで、豊かな人材交流と相互の経済発展を築き、東アジアで共存すべきとの存在感を確立することができると信じています。日本が目指すべきグローバル化は、数千年にわたって培ってきた日本の持つ日本独自の文化によって成し遂げられるべきだと強く思います。


  いよいよ「令和」も本格稼働を迎えます。すべての人々と一緒に明るい日本と明るい世界を創造していきたいものです。皆さん、明るい未来に元気で臨みましょう。

  今回は「令和」新天皇ご即位記念の日記となりました。

  それでは皆さんお元気で、またお会いします。


今回も最後までお付き合いありがとうございます。
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