普段の生活の中で知らず知らずのうちに私たちは磁気に接しながら生活しています。何気ない日常でも腕時計はスマホやスピーカーなどの近くでは磁気による影響があるので普段の生活の中で気を付けて欲しいのです。
磁気の影響
機械式腕時計の場合内部の部品が金属出来ている物が多く磁気に対して影響を受けやすいです。特にテンプと呼ばれる部品の動作に影響が及ぶと精度が狂ってしまいます。
クォーツ腕時計もアナログモデルの場合は内部にあるステップモーターに強い磁気を近づけると影響を受けると言われています。
どちらも磁気の影響は受けますが機械式腕時計の方が影響は大きく磁気の影響で時間が狂いだしたら磁気抜きなどの修理が必要になります。
腕時計にはISOやJISなどの規格で耐磁性能を定めた基準もありますが磁気の強さや磁気との距離が近ければ磁気を帯びてしまいますので注意が必要です。
高耐磁性能の腕時計
OMEGA オメガ
シーマスターダイバー300M
引用元:the-ticken.com
15,000ガウスにも耐えうる超高帯磁性能を備えた300メートル防水のダイバーズモデル。
セラミックベゼルに裏スケルトンでありながら高い防水性と耐磁性を持つオメガのマスタークロノメーターは優れた精度と耐久性を備えています。
BALL WATCH ボールウォッチ
エンジニアⅡ マグニートS
引用元:the-ticken.com
この腕時計の特徴は耐磁シャッターを持ちこのシャッターを閉める事で磁気からムーヴメントが守られます。
防水性能は100メートルで最大で80,000A/mに耐える耐磁性能を持っています。
他のブランドではIWCのインジュニアであったりロレックスのミルガウス、エアキング(エアキングもミルガウスと同じケースを使っているので耐磁性能も同じだと思われます)など他にも多くの高い耐磁性能を持っているブランドはあります。
性能の違い
耐磁性能の表記でガウスとA/mの表記があり1A/mは80ガウスとなります。たとえばロレックスのミルガウスは1000ガウスの耐磁性能ですので80,000A/mとなりボールウォッチのエンジニアⅡマグニートSもミルガウスと同等の1000ガウスとなりますね。
この耐磁性能と比べオメガの各モデルに搭載されているマスタークロノメーターは15,000ガウス以上の耐磁性能を持っていますので他のブランドとは比べ物にならない程の超高耐磁性能を持っていると言えますね。
内部機構で磁気から守る
各ブランドは磁気の影響を受けやすいひげゼンマイなどの材質をシリコンなど磁気の影響を受けない材質にしたりケース内部に軟鉄のケースでムーヴメントを覆う二重構造にしたりと考えられています。
まとめ
生活の中ではスマホやパソコン、テレビ、バッグの留め金など様々な磁気と接しています。一般的な規格の腕時計ならある程度の耐磁性能を持っていますが近すぎると磁気の影響を受けます。
クォーツの腕時計の場合は時刻の修正で済んでも機械式腕時計の場合は内部が磁気帯びしてしまうと狂ったり止まったりしてしまうので磁気抜きの修理が必要となります。
少し注意して生活していればよいのですが高耐磁性能の腕時計を使う事であまり気にせず安心して使う事が出来ますね。