
「九十歳。何がめでたい」
「九十歳。何がめでたい」2023年に100歳を迎えた直木賞作家・佐藤愛子によるベストセラーエッセイ集「九十歳。何がめでたい」「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」を映画化。原作者・佐藤愛子の役を当時90歳の草笛が演じ、佐藤のぼやきがほほ笑ましく、また、人に対する優しさにあふれている。さらに唐沢寿明が演じる中年編集者・吉川と次第に育んでいく友情が感動を誘う。タクシー運転手役で三谷幸喜が出演し、ネームプレートに書
Kimama free days 〜趣味のガーデングや映画レビューなど〜
「九十歳。何がめでたい」2023年に100歳を迎えた直木賞作家・佐藤愛子によるベストセラーエッセイ集「九十歳。何がめでたい」「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」を映画化。原作者・佐藤愛子の役を当時90歳の草笛が演じ、佐藤のぼやきがほほ笑ましく、また、人に対する優しさにあふれている。さらに唐沢寿明が演じる中年編集者・吉川と次第に育んでいく友情が感動を誘う。タクシー運転手役で三谷幸喜が出演し、ネームプレートに書
「ぼくが生きてる、ふたつの世界」耳が聴こえない、聴こえにくい親がいる聴者の子ども=コーダである五十嵐大の自伝的エッセイを呉美保監督が映画化。吉沢亮を主演に、切なくも心に響く家族の物語を綴る。宮城の小さな港町。五十嵐家に男の子が生まれ、“大”と名付けられて誕生を喜ばれる。五十嵐家がほかの家庭と少しだけ違っていたのは、両親の耳が聞こえないこと。幼い大にとっては、手話と言葉で大好きな母の“通訳”をすることも
「はるか、ノスタルジィ」名匠・大林宣彦監督によるファンタジー。久しぶりに故郷を訪れた小説家は、ファンの少女や高校時代の自分と出会う。大林監督が、かつての自作「転校生」「さびしんぼう」の原作者、山中恒による書き下ろし小説を映画化。山中の故郷である北海道の小樽を舞台とし、現地でロケ撮影を敢行した。大林作品「ふたり」に続いて当時新人だった石田ひかりを重要な役で抜擢。石田は遥子とはるかをひとり二役で演じ、
「燃えつきた地図」1967年に発表された安部公房の同名小説を、翌年勅使河原宏監督が映画化。勝プロダクションの共同製作で勝新太郎が主演を務め、役者として新境地を開いた異色の問題作。「おとし穴」「砂の女」「他人の顔」に続き、安部公房の原作を勅使河原監督が四度映画化。不意に失踪した夫の行方を捜してほしい、とその妻から依頼された、とある興信所の探偵。しかし、男の妻は夫の行方捜しにさほど熱心でも協力的でもな