「流浪の月」
2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんのベストセラー小説を、
「怒り」の李相日監督が広瀬すずさんと松坂桃李さん主演で映画化
人には言えない事情を抱え、雨の降る公園で
時間をつぶしていた10歳の孤独な少女・更紗。
自分を黙って受け入れてくれた親切な19歳の大学生の文と、
彼女は2カ月間の同居生活を送るが、
ある日、文は女児誘拐犯として逮捕され、
2人の蜜月期間は唐突な終わりを迎える。
その後15年間、〈被害女児〉という烙印を背負いながら
ひっそりと生きてきた更紗は、亮という恋人と同棲生活を送っていたが、
ある日思いがけず、文と再会する。
制作年／2022
内容時間／151分
監督・脚本／李相日
原作／凪良ゆう
撮影／ホン・ギョンピョ
音楽／原摩利彦
（CAST)
家内更紗／広瀬すず
佐伯文／松坂桃李
中瀬亮／横浜流星
谷あゆみ／多部未華子
更紗（10歳）／白鳥玉季
阿方／柄本明
佐伯音葉／内田也哉子
凪良ゆうさんの原作は未読です
とても重いテーマを扱った映画でした
更紗役の広瀬すずさん、不安定な感情の揺らぎを見事に演じており
更紗の心の声がすずさんの繊細な演技から伝わってきました
文役の松坂桃李さん、文は本当にここに存在しいてるの？
全てを削ぎ落としたような松坂さんの演技が本当に凄かったです
一瞬の表情の変化で文の心の傷の深さが痛いほど伝わってきて
文は全てを諦めているんだと…文を見ているだけで寂しさが漂ってくる
亮役の横浜流星さん、文とは真逆の役どころ
更紗を思うあまり？（依存）更紗の仕事場へ電話をしたり
思うようにならない更紗へ暴力を振るうことも
亮は自己中な役柄でしたが（このタイプの人は絶対NG！）
更紗や文と同様に過去からの呪縛に縛られ抜け出せずにいたのか…
多部未華子さんが演じたあゆみは本当に気の毒で
あゆみの問いかけに答えた文の返事が
さらにあゆみを傷つけてしまう…
でも文はそう答えることしかできなかった
役者陣の演技がとても素晴らしかったからこそ
登場人物の辛さがダイレクトに伝わりすぎてしまい…
映画はとても面白かったのですが
見終えた後、色々考えさせられました