2023年08月一覧

NEOのファーストインプレッション2

前置きが長くなりましたが、NEOの聴いた感想を少し
ソースはレコードで、プレーヤーはもちろん私の作ったPL-31E/TSです。
カートリッジはVictorのMC-L1000にfidelixのコイルを載せ替えた/TSです。
十数年前はLINNのLP-12を使っていましたが音はその頃からはかなり進化していますので
今の方が正しい判定が出来ると思っています。
フォノイコはfidelixのLEGGIEROを左右1台づつ使い、パッシブアッテネーターから
ボリュームを取去ったパワーアンプCERENATE を左右2台のmono使用です。

まず一聴周波数レンジが上下に広く、特に高域は歪みが少なく滑らかで肌理細やかだとすぐに分かりました。
これは十数年前にショップで聴いた時にも感じた事なので、この印象が今までこのスピーカーが記憶に残っていた理由だと思います。バイオリンソロなどを聴くととても聴き易く優しい音です。
次に感じるのは余計な音がしないでスッキリしています。やはりボディ構造から来る所が大きいのかもしれません。
低域は流石にダブルウーハーの大型フロアーなのでタップリとした量感で余裕があります。
質感はやや重めで、私は軽い質感の低音が好きなので好みとは少し違いますが
この重さも低音の迫力とドスの効いた凄みににつながっている様に思います。
構造的にウーハーの後ろからマグネットを棒で押してある構造と確りとしたメカニカルアースを取ってある事が功奏してか
久々にマンジョーネのサンチェスの子供たちを爆音で聴きましたが全く揺らがない凄い迫力には驚きました。
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NEOのファーストインプレッション

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7月の末に来たNEOですが、当初はこの様な本格的なフロアー型のスピーカーを入れる予定はなく、
ウーハーが20cm程度の中型の2wayブックシェルフ型を聴いてみたいと思って探していたのです。

理由は『ALTECのA5マルチ』の様なアンプを8台も使う大掛かりなスピーカーシステムではなく、
もっと簡単に鳴らせて、そこそこの周波数レンジと音質が得られるスピーカーが無いかと思って探していたのです。
また、サブシステムの『AL-05BONSAI』はフルレンジとは思えないレンジの広さで、
とくに驚くのはフルレンジの苦手な低域の再生能力です。
かなり高い要求をしなければ十分に満足のゆく音を出してきますが、
厳しい聴き方をすればやはり高域が苦しく、バイオリンなどの高域の弦楽器の音色が僅かに固いと感じられます。
これはフルレンジなので高域の分割振動での歪みは避けられず、これ以上を要求する事が酷なのです。
生き生きとして張りのある再生音は、このままでも十分に楽しく音楽を聴けてしまうところが究極のフルレンジではないかと思うところではあります。

私自身は経験からネットワークが及ぼす音の悪さは十分に分かっていて、出来れば使うのは避けたいと思っていて、特に数百Hz以下とクロスが低いスピーカーは大きなコイルが直列入る為に、鈍く重い低音になやすく、また、3way以上のスピーカーのスコーカーにコイルとコンデンサが直列に入る為に微細な情報の欠落と生き生きとした張りのある中域は出づらい事は分かってしましたので、アンプがスピーカーユニットに直結のマルチアンプシステムやフルレンジを好んできたのです。

さて、この様な考えでネットワークを使いながら、そこそこ軽く反応の速い低音と肌理の細かい滑らかな高域を出す為にはクロスが2~3000Hz位のネットワークを使った2wayあたりが妥協点なのではないかと思う事は常々有ったのです。



NEOと言う名のスピーカー

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前回の記事で新しいスピーカーが入った事は書きましたが
このスピーカー、全くの不見転で買ったのではなく、十数年前にショップで何度か聴かせてもらっています。
現在のハイエンドウッドレススピーカーの走入ではなかったかと記憶しています。
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ダブルウーファーの3way、フロントパネルは20㎜アルミ一枚板の削り出しで
キャビネットは内部に平行面のない前衛的な形のカーボン製で
内部にはスコーカー後方に極僅かの吸音材があるだけです。
20cmウーハーはネオジムマグネットを後方から魂柱でフロントパネルに押し付けて止める構造で
全面のパネルに止めネジが無い事からこれが分かります。2I3A6392C.jpg



スピーカー新規導入

あまりの長期に灼熱地獄が続いていて一旦は気温が下がって欲しいと思っている毎日です。
熱中症にならない様にお互い気を付けて過ごしましょう。

この度、新たに意外なスピーカーが当方のリスニングルームに入りました。
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もっと小さいと思っていたのですが、部屋に入れてみると これが大きいんです。
さて、どうしましょ?