オーディオの考察一覧

コメントを頂きましたので

私のブログ記事『音の評価基準』に周平さんからコメントを頂きましたので此処に掲載します。
以下コメント内容です。

楽しく読ませていただいております。
素人のオーディオファンです。
オーディオファンとしていつも疑問に思っていることがあります。最近、オーディオ関連の雑誌をみていつも不思議に思うのは、アンプ。各種プレーヤーやスピーカー、最近はケーブル関係の記事が満載でオーディ論議に花が咲いていますが、録音の入り口について、つまりマイクロフォンについて深く洞察した記事が見受けられないということです。人間には耳があり、その耳がアナログの音源を拾い上げて音として感じ、それを脳がいい音、気に食わない音、大きい音、小さい音として判別します。単純に考えると生の音に近い録音を目指すためにはまず人間の耳に一番近いマイクロホンの開発がありきだと思うのですがいかがなものでしょうか?人間の耳の素材や構造に近いマイクロホンで拾った音源を録音し、それをアンプで増幅しスピーカーで音を出すということがオーディオの基本的スタンスであるべきと思うのですがどうなのでしょうか?
人間の耳に近いマイクロホンの開発がない限り、生に近い音は絶対出ないというのが小生の持論なのですが、いかがなものでしょうか?素人なもので突然のコメントお許しください。


周平さん、はじめまして。

私のオーディオの目的は単純明快です。私のブログの副題の通り『レコードに刻まれた時の音をそのまま聴いてみたい。』です。
『マイクロフォンに拾われた時点で物理的には生音とは違ってしまっているから、原音再生は無理』と言っている方がいますが、
それはその通りだと思います。
しかし、この考えと私の目標としている事とは論点がちがいます。
すでにレコードに刻まれた音から先には、タイムマシンが無いかぎり過去へは行けないと同様に
その刻まれてしまった音溝をどうする事もできません。
ですので、私が出来る事はレコードに刻まれた音溝を、
変化させず(歪ませず)にできる限り正しく拾い上げる事が私が聴ける一番の音であり、オーディオをやる目的だと思っているのです。

録音側の話をさせてもらえれば、最近ダイレクトカッティング盤の山本 剛の『ミスティ』と言うレコードが発売されましたが、
先に発売されたSBMの演奏は超オンマイクのピアノの中に頭を突っ込んで聴いている様な音です。
かたや、最近発売のものは普通にセッティングされたマルチマイクでの録音の様に聴こえます。
先のSMBの音は鮮烈でインパクトの強いものですので、これを最近発売の物と比較すると普通の音に聴こえてしまいますが、
自然なピアノのタッチ感や響きが実によく聴こえます。
夫々全く違うピアノの録音の音ですが、どちらが生音に近く、正しい録音か?とは言えず、私はどちらもとても楽しく聴いてしまいます。


レコード再生で最も大切な事

コロナ禍はますます酷くなって、深刻な状態まで来てしまっていますが、こうなればワクチンの接種を待って収束に至るしかないのかな?と思っています。

さて、前回の記事はパッシブプリのTruPhaseの使用感想について書きました。
記事内でも書きましたがプリアンプの本来の仕事は信号の整理と音量調整のみで、『何も足さず、何も引かず』入って来た信号をそのまま出力する事です。
ここで、音を良くしようなどと音質の調整などすれば、もうゴチャゴチャになってしまい答えは分からなくなり ろくな事はないのです。
プリに入って来た音を変えないのですから、出力側の信号を良くするのに大事な事は入力信号の質しだいだという事は分かって頂けると思います。入力側がすでに変調や劣化を起こしていれば、もう二度と元に戻ることは出来ないのです。
ですのでレコード再生の場合は最初のプレーヤーの回転の質、カートリッジの音溝の正確な変換、アームの支点の明確化など最上流の入力側の質をいかに良くするかがレコード再生においての最重要項目なのです。
たとえば普通はアナログプレーヤーがレコードの音溝の信号をブルブル震わせているなどとは にわかに信じがたい事ですが、手回しでプラッターを回して音を聴いてみればすぐに分かる事なのです。
この振られた音を その後に直そうとしても絶対に直ることなどありませんので、最上流の大切さをもっと認識し、
私がなぜアナログプレーヤーに無中になったのかを御理解していただけたら幸いと思います。2I3A5519AA.jpg