NEOのファーストインプレッション

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7月の末に来たNEOですが、当初はこの様な本格的なフロアー型のスピーカーを入れる予定はなく、
ウーハーが20cm程度の中型の2wayブックシェルフ型を聴いてみたいと思って探していたのです。

理由は『ALTECのA5マルチ』の様なアンプを8台も使う大掛かりなスピーカーシステムではなく、
もっと簡単に鳴らせて、そこそこの周波数レンジと音質が得られるスピーカーが無いかと思って探していたのです。
また、サブシステムの『AL-05BONSAI』はフルレンジとは思えないレンジの広さで、
とくに驚くのはフルレンジの苦手な低域の再生能力です。
かなり高い要求をしなければ十分に満足のゆく音を出してきますが、
厳しい聴き方をすればやはり高域が苦しく、バイオリンなどの高域の弦楽器の音色が僅かに固いと感じられます。
これはフルレンジなので高域の分割振動での歪みは避けられず、これ以上を要求する事が酷なのです。
生き生きとして張りのある再生音は、このままでも十分に楽しく音楽を聴けてしまうところが究極のフルレンジではないかと思うところではあります。

私自身は経験からネットワークが及ぼす音の悪さは十分に分かっていて、出来れば使うのは避けたいと思っていて、特に数百Hz以下とクロスが低いスピーカーは大きなコイルが直列入る為に、鈍く重い低音になやすく、また、3way以上のスピーカーのスコーカーにコイルとコンデンサが直列に入る為に微細な情報の欠落と生き生きとした張りのある中域は出づらい事は分かってしましたので、アンプがスピーカーユニットに直結のマルチアンプシステムやフルレンジを好んできたのです。

さて、この様な考えでネットワークを使いながら、そこそこ軽く反応の速い低音と肌理の細かい滑らかな高域を出す為にはクロスが2~3000Hz位のネットワークを使った2wayあたりが妥協点なのではないかと思う事は常々有ったのです。


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