オーディオ雑記帳一覧

能登震災のTSプレーヤーの修理

このところ千葉県沖でも地震が頻発していて不安ではありますが今の所は大きなものはなく、
このまま収まってくれる事を願います。

さて、元旦の夕刻に発生した能登の大地震は多くの方がお亡くなりになり、
被災された方は二か月たっても1万人が避難所生活を強いられている状況です。
はやく元の生活にもどれる事を願うばかりです。
その様な中、私のPL-31E/TSプレーヤーが大地震でラックから落下し、
一応動作はしていて音は出ているが、正常か分からないので見て欲しいと金沢のYさんから御相談をうけました。
話を聞けばダストカバーは壊れ、クリスタルガラスシートにはヒビがはいっているそうです。
プラッターは僅かに上下動していて正常か分からないとの事
「その様な状態では音楽を安心して聴いていられないでしょう。」と動作チェックと点検に送ってもらう事となりました。

まだ、続きます。



能登大震災で損傷のTSプレーヤーの修理

このところ千葉県沖でも地震が頻発していて不安ではありますが今の所は大きなものはなく、
このまま収まってくれる事を願います。

さて、元旦の夕刻に発生した能登の大地震は多くの方がお亡くなりになり、
被災された方は二か月たっても1万人が避難所生活を強いられている状況です。
はやく元の生活にもどれる事を切に願うばかりです。
その様な中、私のPL-31E/TSプレーヤーが大地震でラックから落下し、
一応動作はしていて音は出ているが、正常か分からないので見て欲しいと金沢のYさんから御相談をうけました。
話を聞けばダストカバーは壊れ、クリスタルガラスシートにはヒビがはいっているそうです。
プラッターは僅かに上下動していて正常か分からないとの事
「その様な状態では音楽を安心して聴いていられないでしょう。」と動作チェックと点検に送ってもらう事となりました。

到着後すぐに様子を見てみたのですが、キャビネットには損傷はほぼ無い様ですが、
やはりプラッターは上下に動いている様です。
すぐに手持ちのスピンドルと交換するとピタリと上がり下がりが止まりましたので、スピンドルが歪んでしまっていますね。
そうなると水平の回転を受けるマイクロベアリングも損傷していると考えるのが妥当ですので
音も聴かずに交換となりました。2I3A6632B.jpg
また落下時にアーム軸先端が損傷している可能性の高いので、これも当然交換です。
アームを分解して軸先端を顕微鏡でみるとやはり潰れています。2I3A6636C.jpg
2I3A6638E.jpg
上は正常のアーム軸スピンドル、下は先端が潰れています。
最初に修理依頼があった時ダストカバーが損傷しているとの事でしたが
ダストカバーは付属してこなかったのでどの程度の損傷かわからず、修理交換の御相談はなかったのですが、
これも綺麗な物に交換した方が良いだろうとPL-25Eのダストカバーを磨いて取付けました。
PL-25Eのダストカバーと31Eのダストカバーは銘板が違うだけで全くの同じ物ですので問題ありません。
2I3A6627A.jpg
磨きをかけたので蛍光灯が綺麗に映り込みしています。

これで修理は完了し動作確認をしていますが、私用のPL-31E/TSより良い音に聴こえます。
これで無事にYさんに返送できますね。



スピーカー新規導入

あまりの長期に灼熱地獄が続いていて一旦は気温が下がって欲しいと思っている毎日です。
熱中症にならない様にお互い気を付けて過ごしましょう。

この度、新たに意外なスピーカーが当方のリスニングルームに入りました。
neo30.jpg
もっと小さいと思っていたのですが、部屋に入れてみると これが大きいんです。
さて、どうしましょ?


久しぶりの秋葉原

やっとコロナ禍も収まってきて通常の生活にもどってきましたが、
昨日は数年ぶりに秋葉原まで行ってきました。
DSC01518a.jpgゴールデンウイーク初日とありコロナ規制も無くなったので凄い人出でした。

損保会館前にある『アムトランス』の秋葉店で滅多に聴けない超高額カートリッジが聴けるという事で聴きに行ってきました。
お店ではアムトランスの社長さん自らお相手してくださり、色々な部品やオーディオのノウハウの話など聴く事ができました。
policy_350px-200x200.jpg

DSC01526b.jpgこれがお目当てのカートリッジです。豪華な箱に唖然としました。すごいですね。
箱から出したスタイラスカバーを外して写真を撮ってみましたが、手が震えます。
DSC01531c.jpgダイヤモンドカンチレバーを採用したフェーズメーションのPP-5000です。税込み1,485,000円です。
DSC01533d.jpgプレーヤーはマイクロにfidelixの0サイドフォースのロングアーム、トランス受で、フェーズメーションのフォノイコ、アムトランスで販売の真空アンプで聴かせて頂きましたが、低域もシッカリとして力強く、かなり鮮明な音でした。なかなか簡単には買える価格帯のカートリッジではないですが機会があれば一度聴かれる事をお薦めします。




2022年末のご挨拶

あっ!と言う間に時間が流れて、もう年の瀬となってしまいました。
今年は あまり更新はできなくて申し訳ありませんでした。
それでも今年も多くの方から私の製作する『PL-31E/TS』の制作の御依頼を頂きまして、
作り始めてから総数で50台近くには達しているのではと思います。
私自身はオーディオメーカーではなく、極々一般のユーザーで、
これだけの数のプレーヤーを制作して、
多くの皆様にご購入頂き、ご愛用頂けた事は驚異であり、言葉では表せないほどの感謝しかありません。

また、もう一つの大きな出来事はfidelix社の長年の夢である
ダイレクトカップルカートリッジ『MC-F1000』が完成に漕ぎ着けて
年末ではありますが、初の出荷が出来た事です。
もちろん私はfidelix社の社員ではなく、一人の『中川 伸』ファンなのですが、
『F1000用』のコイルを使って断線したVictor社のMC-L1000の修理を数多く手がけた事で
このコイルの取付や配線が出来る様になっていた為に
中川さんに「『F1000』の試作品を一つだけでも組立させて欲しい」と頼んだ所
『試作品を全部組んで欲しい』と依頼されたのです。
なので、雑誌記事の試聴機は全て私の組んだ物になります。
(もちろん製品版は専門の業者が組み上げた物ですので ご安心ください。)
今、この『MC-F1000』の評価を聞くにあたり、
このカートリッジの完成に関われた事に最大の喜びを感じる事ができるのです。
年明けからより多くの方の所にこの『MC-F1000』が届き、どの様な評価が聞けるのか
今からワクワクとした気持ちで一杯です。

世界では戦争の影響もあり、なかなかコロナ禍も収まらず、大変な状況が続いていますが
来年こそは良い年が迎えられる事を心より願っています。




三度(みたび)の御来場に感謝

相変らずコロナが収束とはいかずに収まったと思うと またもや増加傾向になります。
さすがに我慢の限界で疲れて来たので、コロナを気にしないでオフ会をするようにしています。

そんな中で当オーディオルームに『pippinさん』と『よっしーさん』が三回目の御来訪をしてくれました。
今回は新たに『GTOさん』と『Sさん』を加えて5人でのオフ会となりました。
その時の様子を詳しく『よっしーさん』が御自分のブログに載せてくれていますので
宜しければ見に行ってみてください。

レコードプレーヤーの様な物の正体

前回の記事で自作のプレーヤーの様な物を制作したのですが、
ボロトレーンさんからは「レコードクリーナーではないか?」とのコメントを頂きました。
実はレコードをクリーニングするのではなく、プラッターそのものを綺麗にする機械です。
私の作るプレーヤー『PL-31E/TS』は製造が40年も前の物が多く、プラッターに錆が出ている物が多いのです。
旋盤に銜えて磨けばこの作業は簡単なのですが、私の旋盤は小型卓上旋盤で直径が20cmまでしか銜えられません。
紙やすりを使い手作業で錆を落とす事は出来るのですが、同心円の綺麗な挽目にはならずムラがでてしまうので どうしても仕上がりに納得がいきませんでしたので、この機械を考えていました。DSC01296ZZ.jpg写真の様に紙やすりを当てて作業をしますので、トルクが必要な為に大きなモーターを使いました。
結果は規則正しい挽目がでて綺麗に磨く事が出来る様になり大変に満足できる結果になりました。






自作レコードプレーヤーの様な物

大震災から早くも10年です。ニュース画像を見ましたが、本当にあった事とは思えない未曾有の災害でした。
亡くなられた方に心より哀悼の意を表したいと思います。

このところ気候も春めいてきて外での作業がしやすくなりましたので、こんな物を作ってみました。DSC01247aa.jpg内部が二段になっている構造です。DSC01239bb.jpgDSC01253cc.jpgベルトドライブです。緑色のプーリーは市販の物をつかいました。DSC01255dd.jpgモーター側のプーリーです。適当な物が市販品に無かったので鉄の丸棒から旋盤で自作しました。DSC01259ee.jpg一番苦労した主軸スピンドルです。テーパーの精度が肝です。プラッターが回転した時に上下動したりブレたりします。上下軸受けにベアリングが組み込んであります。DSC01266ff.jpg今日は天気がよいので塗装をしました。四方を塞いでマスキングです。アクリルのクリアースプレーで塗装しました。



レコードプレーヤーの様な物を自作しました。

大震災から早くも10年です。ニュース映像を見ましたが、本当にあった事とは思えないほど恐ろしい未曾有の大災害でした。
亡くなられた方に心より哀悼の意を表したいと思います。

このところ気候も春めいてきて外での作業がしやすくなりましたので、こんな物を作ってみました。DSC01247aa.jpg内部が二段になっている構造です。DSC01239bb.jpgこの画像をみて「あれ?おかしいな?」と思った人はいると思います。私は色々なモーターを試して小さいモーターの方が音が良いと普段から書いていますが、それからするとかなり大型のモーターです。DSC01253cc.jpgベルトドライブです。緑色のプーリーは市販の物を使いました。DSC01255dd.jpgモーター側のプーリーです。適当な物が市販品に無かったので鉄の丸棒から旋盤で削り出しました。モーターはスピート調整が出来るオリエンタルモーターを使用しました。DSC01259ee.jpg一番苦労した主軸スピンドルです。テーパーの精度が肝です。僅かでも精度が悪いとプラッターが回転した時に外周が上下動したり左右にブレたりします。スピンドルの上下水平軸受けにはベアリングが組み込んであります。DSC01266ff.jpg今日は天気がよいので塗装をしました。四方を塞いでマスキングです。アクリルのクリアースプレーで3回以上重ね塗りしました。DSC01276gg.jpgDSC01288hh.jpg電源をいれて回してみましたが、全くブレがありません。上出来です。アームを付ければプレーヤーの完成ですが、用途は違うんですね。





今日はダストカバー磨き

コロナ感染者数は下げ止まりの傾向で関東地方は緊急事態宣言はまだ2週間延長だそうです。
本当に2週間で収まりますかね?ワクチンも遅れそうですので、どの位この状態が続くのか、気が重いです。

さて、かなり前にCECのST930をオークションで購入したのですが、本体は綺麗でしたが、残念な事にダストカバー右上にかなりのダメージがありました。
2I3A5705AA.jpg
2I3A5706BB.jpg何かを落とした様で一部抜けているほどで、さすがに修復は無理の様です。
この度オークションで電源ナシのST930の出品がありました。電源がなく、程度もあまりよくないのですが、ダストカバーには小傷や曇りがかなりあるものの大きな傷はなさそうなので落札してみました。
プレーヤー本体は分解手順を覚えるのと部品取に良いかと思っています。
空いた時間を使って番手の荒い300番台の耐水ペーパーで磨きはじめ、徐々に2000番まで番手を上げて、電動サンダポリシャーに3000番の研磨剤を付けて磨きました。その後は手で9000番の研磨剤を付けて磨きましたので、かなり傷も曇りも無くなってきて、かなり見栄えがよくなりました。
2I3A5712CC.jpgまだ薄っすらと曇りが残っていますので、もう少し時間をかけて磨けばもっとよくなりそうです。
このCECのST930は現在私の作るプレーヤーの改造ベースに使っているpioneerのPL-31Eが無くなってしまった時に代わりに使えるかと購入したのですが、31Eはまだ手持ちがありますので、PL-31E/TSの音質比較機種としてオリジナルのまま並べて使っています。音は市販品としてはけして悪いわけではなく、私が以前使用していたLINNのLP12と同程度の能力はあるのではないかと評価しています。デザイン的にも良いので、今回のダストカバーが治ったので音も好く聴こえたりします。気のせいですが(笑)