レコードプレーヤーを考察する一覧

プレーヤーのトルクについて

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この世に存在するモーター全ては必ずトルクムラがあり滑らかに回転する完全なものは一つもない。これは絶対です。
トルクを強くすれば力強くメリハリの付いたシャキシャキした音に聴こえますが自然な音から離れていきます。
そのトルクムラの影響を受けないためにはトルクを極力弱くして惰性だけで回す事です。

では、糸ドライブの様にプラッターを重くしてトルクを弱くすれば全て解決するかと言うとそう単純ではありません。
モーターのトルクムラの影響は少なくなりますが、
たいがいのプレーヤーはスピンドルが太過ぎたり、プラッターが重過ぎたりで回転の抵抗が大きくて
弱いトルクエネルギーでは軸に吸収され滑らかだけど弱弱しく、活き活きとした音ではなくなります。
プラッターが重ければ音が良くなると思っている方がいますが、同時に回転抵抗も増えているのです。
この弱い回転エネルギーを減衰させない為に回転抵抗は徹底的に小さくしなければなりません。
この様にすれば最も自然で滑らかで力強い音が得られるのです。
これが私の言う所の『手回しプレーヤーの音』になるのです。

プレーヤーをもう一台

かなり前の話になりますが、私の作るプレーヤーはpioneer社のPL-31Eをベースとしていますが、その前モデル「PL-31Dのフォノモーター部を分離した『MU-31Dフォノモーター』をTS化してくれないか?」と偶然にも全く同時期にお二人の方から依頼がありました。一人は御存知『よっしーさん』でもう一方は今回の記事を書かれた『てつさん』でした。金田式信者の『てつさん』は以前から金田式初代SP-10を御自身で作られ愛用してこられた技術力のある方で、今回私が改造した『MU-31D/TS』を使って作ったプレーヤーの記事をUpされましたのでプレーヤーに興味のある方には面白い記事ですので是非見に行ってみてください。

プレーヤーをもう一台