「家族を想うとき」
「家族を想うとき」
『「ケス」「麦の穂をゆらす風」ほか、
数々の傑作で知られる社会派映画の名匠、ローチ監督。
第69回カンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いた
前作「わたしは、ダニエル・ブレイク」を発表後、
映画界からの引退を宣言した同監督だが、
今なお世界中で広がる貧富の格差や社会の矛盾を目の当たりにして
その考えを改め、本作の映画作りに着手。
新自由主義経済がもたらす非情な現実を鋭く浮き彫りにし、
彼の新たな傑作として世界中で絶賛を博した。
主役の家族を演じるのは、みなオーディションで選ばれた無名の人ばかり。』
~WOWOWより~
イギリスのニューカッスルで暮らすターナー一家の4人。
マイホーム購入の夢を叶えようと、父親のリッキーは、
個人事業主として独立し、フランチャイズの宅配ドライバーの仕事を始めることに。
一方、妻のアビーはパートタイムの介護福祉士として働いていたが、
何かと時間外労働を強いられて、ともに家を空ける時間が長くなり、
思春期を迎えた子ども2人との接触の機会も減って、
夫婦や親子の間は次第にバラバラになっていく。
原題/Sorry We Missed You
制作年/2019
制作国/イギリス/フランス/ベルギー
内容時間/102分
監督/ケン・ローチ
製作/レベッカ・オブライエン
脚本/ポール・ラヴァーティ
撮影/ロビー・ライアン
音楽/ジョージ・フェントン
(CAST)
リッキー/クリス・ヒッチェン
アビー/デビー・ハニーウッド
セブ/リス・ストーン
ライザ・ジェーン/ケイティ・プロクター
マロニー/ロス・ブリュースター
本作「家族を想うとき」は本当に素晴らしい作品です
世の中のあらゆる階級!?の人々に観て欲しい作品ですが・・・
ただ、私は観るタイミングを慎重に選びました
病気や精神的に落ち込んでいるときは避けた方がいいかなと
自分自身がエネルギーに満ちている時を選んで観ました
私だけだと思いますが、ローチ監督作品を観るときは準備が必要なんです^^;
でも絶対に見逃したくはない!
観なくてはいけない映画だとも思っているので
体調万全な時に合わせてローチ監督作品を観るようにしています
正直言って本作「家族を想うとき」には救いがない
映画を娯楽と捉えるなら
ラストはもっとハッピーの兆しを感じられる終わり方になったのでしょうが
(主人公のリッキーはフランチャイズシステムの負の連鎖に嵌ってしまい
もがき苦しみながらも逃れらることが出来ず歯車のように働き続ける)
ローチ監督は真実から目をそらさずありのままを描いている
なので見ている側にもその辛さが伝わりやりきれなくなり
映画を見終えた後の気持ちの落ち込みは半端ない・・・
「家族を想うとき」フランチャイズの歪み描いた秀作です