2024年05月一覧

スピーカー探しは続く

最近はプレーヤーやカートリッジは自分の思う様な物を自分で作る事が出来る様になり、
アンプは入力側を(プレーヤー側を)忠実に増幅するfidelix社の物を使っているので上流はほぼ完成して変更する事はありません。
特にカートリッジは気になる物は殆ど聴いてみて、それぞれがとても個性的で沢山の数を所有して交換しては聴いていたのですが、結局それぞれのカートリッジが不完全だったという事なのです。
そんな中でスピーカーだけは どれを聴いても それぞれが個性的でなかなか「これぞ!」という物が決まらない。
まぁ、これも『どのスピーカーも不完全』と言う事なのですが。

昔はよく秋葉原に行っては色々なスピーカーを試聴していましたが、最近はめったに秋葉原には行かなくなりました。
しかし、昔し秋葉のとある電気店でたまたま聴いたスピーカーで圧倒的に自然な鳴り方で、強く印象に残ったスピーカーがありました。
当時と違い上流の機器が完成した今ならどんな音を出すのか?一度は手元に置いて聴いてみたいと思って、ずっと気になり続けていたのです。
それがこれです。
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久しぶりの生演奏

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コロナが流行ってからは全く生演奏など無縁となってしまいましたが、久しぶりに近所でジャズの生演奏を聴く機会に恵まれましので行ってきました。1D3A0173A.jpg

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https://www.youtube.com/watch?v=FjDU6-yl16E

カートリッジの絶対位相を調べる

私はMC-L1000の断線修理をする為に、L1000に使われている断線したプリントコイルを除去して新たに極細の巻線コイルに載せ替える作業をしています。
コイルの左右の繋ぎ方を間違えると逆相になるので聴いて直ぐに分かりますが、両方とも位相が反転していると聴いてもなかなか正しい判断をするのが難しいのです。(聴感では正しいのはこっちだろうな~程度で確信がもてない)
オルトフォンでは絶対位相を調べる為にテストレコードを販売しているそうなのですが価格は結構する様です。
この絶対位相の事で、以前にfidelixの中川さんが「簡単に絶対位相を調べる方法がある」と教えてくれたので、その方法を紹介します。

さて、用意するものはデノンのDL-103とオシロスコープとレコードだけです。
まずDL-103は放送局も使う仕様なので位相管理が確りしていますのでこれを基準にします。
DL-103をプレーヤーに取付てフォノイコかプリアンプに入れてフォノイコの出力かプリアンプのテープアウトから出力された信号をオシロスコープで観察するのですが、使うのはレコードの最内周のエンドグルーブです。
ポチッ!、ポチッ!と言う音をオシロで観察するのです。
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通常のアンプのケーブル接続と同じ様に左chが上の黄色で右chが下の緑です。最終グルーブのポチッ!部を通過する時に画像の様なピークがでますが、両chのピークがお互いに向き合う様に見えれば絶対位相は合っています。
1D3A9907B.jpgこれを基準にして対象のカートリッジが同じ様にピークが内向きになるかを観察するのですが、レビンソンのJC-1やヤマハのHA-1、FIDELIXのLN-1、LN-2の様に反転アンプを使用しているヘッドアンプの場合は絶対位相が逆になりますので注意してください。
ただ、この事を考えると多くの方が絶対位相の逆で聴いている場合が多いのではないかと思うのです。