「万引き家族」
「万引き家族」
第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール、
第42回日本アカデミー賞では
作品賞を筆頭に最多8部門で最優秀賞を受賞するなど、
国内外で絶賛を博した是枝裕和監督の話題作。
都会の片隅の今にも壊れそうなボロ家で
ひっそりと暮らす、治と妻の信代、息子の祥太、
治の老母・初枝、そして信代の妹・亜紀の奇妙な5人家族。
彼らは、家族ぐるみで店で万引きを働いたり、
初枝が定期的にもらう年金を頼りに、どうにか毎日を送っていた。
ある冬の晩、近所の団地の外で震える
幼い女の子ゆりを見るに見かねた治が、
彼女を家に連れ帰り、家族に新しい仲間が加わる。
そんな彼ら一家は、実はある秘密を抱えていた…。
監督/是枝裕和
脚本/是枝裕和
撮影/近藤龍人
音楽/野晴臣
(CAST)
治/リリー・フランキー
信代/安藤サクラ
初枝/樹木希林
亜紀/松岡茉優
祥太/城桧吏
ゆり/佐々木みゆ
“4番さん”/池松壮亮
「万引き家族」を一言でいうと
偽装家族が万引きで生計を立てている話
なんだか観ていて切なくなってきました
おばあちゃんに可愛がられていたはずの亜紀
本当のところはどうだったの!?
治が実の母親から虐待されていたゆりを助け出し
一緒に暮らし始めることに・・・
治と信代夫婦、おばあちゃんと亜紀、そして祥太とゆり
本当の家族にしか見えない
最初は家族だと思って観ていたけれど
どうして他人の6人が一緒に暮らしていたのか
その理由が次第に解き明かされていく
それぞれに辛い過去を背負っていて・・・
唯一の救いは信代がゆりのことを
実の娘のように大切にしていたこと
祥太もゆりを妹のように可愛がっていた
・・・でもラストシーンのゆりのアップは何を意味するのか!?
その後ゆりはちゃんと育ててもらえたのかな!?
社会の底辺で生きている人々を
かなり濃く凝縮して描いていた衝撃の問題作
観ていて心が痛くなり
鑑賞後の後味もあまり良くなかったです
物語としてはかなりインパクトの強い内容でしたが
役者陣の自然体の演技は素晴らしかった
子ども達も演技をしているように見えなくて
本当にこの苦境の中で生きているのでは?と思ってしまったほど
特に祥太役の城桧吏君はホント良い演技していました
樹木希林さんや安藤サクラさん流石です!
樹木希林さんの圧倒的な存在感が凄い!
でも初枝の存在感に信代も負けていませんでした!
この手のダメ男を演じるならリリー・フランキーさんしかいない!?
ホント嵌まり役でしたね
不思議な空気感を纏っている役者リリーさん
次回出演作も楽しみです。