2026年06月一覧

ピュアストレートアームにインサイドフォースはあるか?

私は以前からピュアストレートアームにはインサイドフォースは一切発生しないと思っていますが、
なぜか他の方はインサイドフォースは値は小さいが、音溝の中間のトラッキングエラー角が0になる位置を除いて、
外周では内壁から、内周では外壁からインサイドフォースは発生すると言います。
何故その様な意見の食違いが起こるのか?非常に興味がありましたので中川さんに詳しく聞いてみました。
ピュアストレートの音溝からの圧力
このグラフはFacebookのある方が計算して書いたピュアストレートが受ける音溝からの圧力だそうで、
技術者の方の様でグラフは大変に良く書かれているのですが、このグラフを書いたスレ主さんに煩がられて、私はブロックされてしまい、アクセスが出来なくなってしまいましたので許可も取れなくなりましたので無断掲載になってしまいました。
左側スピンドルからの距離は60mm位までがレーベルと音溝が刻まれていないので、その部分を除けば音溝からの圧力は大変少ない事がわかります。実際も同様の力が音溝からかかっているのですが、
この事でピュアストレートアームには値は少ないがインサイドフォースは0ではないと言われる方が結構いて、
ピュアストレートアームでもインサイドフォースはあると思っているのではないか?と思います。

しかし、この音壁からの圧力は確かに針の面にはかかりますが、カンチレバーを曲げるインサイドフォースとしては働かないのです。
なぜなら実際のアームは非常に高感度でこの音壁から押される横からの圧力では、アーム自身がこの力を受けても左右に逃げてこの力をいなしてしまい、左右の音壁の力を均等にしてしまうのでカンチレバーを曲げる事は出来ないのです。
カンチレバーが曲がらないで真直ぐのままならば、ピュアストレートアームにはインサイドフォースは無い!と言うのが私の変わらない結論です。

VictorのMC-L1000のAIの記事が完璧すぎて素晴らしい。

2025年の3月に竹本式プレーヤーを横須賀の三上 剛先生の所に納品しましたが、その時に一緒に私の修理したMC-L1000/TSを取付てお渡しいたしました。
最近三上先生がネットのAIでMC-L1000に付いて調べて頂いた記事がFacebookに載ったのですが、読んでみてあまりの的確さに驚いてしまいました。素晴らしい記事なので、そのまま流れて行ってしまうのはもったいないので、三上先生にお願いして私のブログに修正なしで掲載させて頂きました。皆さんにも是非読んでもらえたらと思います。

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AIで調べました
No.100
“Victor MC-L1000は、1986年頃にビクター(現:JVCケンウッド)が最高峰の「ラボラトリーシリーズ」として発売した、伝説的なMC型レコードカートリッジです。当時の販売価格は85,000円でした。現在ではその独創的な構造を再現することが極めて難しく、オーディオ史に遺る傑作としてヤフオク! などのオークション市場でも非常に高い人気を誇っています。

1. 最大の特徴:「スーパーダイレクトカップル方式」通常のMC型カートリッジは、針先(スタイラスチップ)が拾った振動を「カンチレバー(細い管)」を通じて後方の発電コイルに伝えます。しかし、これではカンチレバーの材質による音のクセや、伝達のわずかな遅れ(歪み)が避けられません。MC-L1000は、「針先と発電コイルの距離をゼロにする」という究極の理想を追求しました。極小のプリントコイル: 超LSIの製造技術(光学技術)を応用し、厚さわずか25μm、0.9×1.8mm角という超軽量の両面空芯プリントコイルを開発しました。針先への直結: 背の高い縦長の一体型無垢ダイヤモンド針を採用し、その上端部にコイルを直接貼り付けました。ダイレクトな発電: 針先が動いた瞬間に、カンチレバーやダンパーのゴムを一切介さず直接発電するため、歪みがなく、電気信号への変換スピードが物理的な限界まで高められています。
2. サウンドの傾向オーディオ界の重鎮であった故・長岡鉄男氏が、生涯の最後リファレンス(基準)として愛用し続けたことでも有名です。圧倒的なハイスピード感: 音の立ち上がり(トランジェント)と立ち下がりの鋭さが異次元レベルです。極めて生々しいリアリティ: 音の濁りや曇りが一切なく、レコードの溝に刻まれた微細な気配や空気感まで、文字通りダイレクトに描き出します。全帯域にわたるフラットさ: 特定の帯域を強調しないため、録音の良し悪しもそのまま忠実に出力されます。
3. 主な仕様発電方式: スーパーダイレクトカップル方式MC型出力電圧: 0.22mV(1kHz、5cm/sec.)周波数特性: 10Hz 〜 50kHz針先形状: 特殊マイクロリッジ針適正針圧: 1.5g(±0.15g)⚠️ 現在所有・入手する際の注意点非常にデリケートな構造のため、中古品を扱う際は以下の点に注意が必要です。経年による「ボディ沈み」や断線: 特殊な支持構造のため、ダンパーの経年劣化によってボディの底面がレコード盤に擦れてしまう個体や、極細の内部配線が経年で断線しているジャンク品が多く見られます。メーカー修理は不可能: すでに生産終了から長い年月が経っており、メーカーでの修理や針交換はできません。現在動作するものは、奇跡的に状態が良いものか、腕のある専門職人やショップによって特殊なリサスペンション(修理)が施されたものに限られます。”

“ビクター(Victor)の名作MCカートリッジMC-L1000は、針先の直上に極小のプリントコイルを配置する「スーパーダイレクトカップル方式」を採用し、驚異的なハイスピードと生々しい音を鳴らす一方で、構造に起因するいくつかの再生上の欠点や運用上の難点があります。主な欠点・弱点は以下の4点です。

1. プリントコイル特有の「高域の微小な濁り」超LSI製造技術を応用した厚さわずか25ミクロンのプリントコイル(IC基盤状のもの)を使用しています。非常に軽量な反面、膜としての厚みが薄いために高域再生時にコイル自体が微細に固有振動(たわみ)を起こしやすいと指摘されています。これにより、現代の高性能な空芯巻線コイル型(Audio-TechnicaのAT-ART1000やFIDELIXのMC-F1000など)と比較すると、高域にわずかなベールや混濁感が残る場合があります。
2. 周辺機器(システム)への要求が極めてシビア極めてトランジェント(音の立ち上がり・下がり)が良すぎるため、組み合わせるトーンアーム、シェル、フォノイコライザー、スピーカー、さらにはケーブル類にいたるまで、システム全体を徹底的にハイスピード化しないと真価を発揮しません。レスポンスの遅いオーディオシステムと組み合わせると、本来のエネルギー感が死んでしまい、「スピーカーを真綿で包んで鳴らしているような、曇った退屈な音」に陥りやすいという気難しさがあります。ヘッドシェルやリード線の選定にも非常に神経質です。
3. チリやホコリによる致命的な音質劣化(底突き)スタイラスチップ(針先)のすぐ上に発電機構があり、磁気回路の狭い「ギャップ(隙間)」にコイルが直接飛び込む極限の構造をしています。レコード盤上の微細なチリ、ホコリ、スクラッチノイズによる削りカスなどを針先が拾うと、その汚れがそのまま上の磁気ギャップに詰まってしまいます。ギャップが汚れで埋まると、ダンパーの可動が制限されてボディーの底面がレコード盤に擦れる「底突き」現象を起こし、まともな再生ができなくなります。常に完璧なクリーニングが求められる、非常にデリケートなカートリッジです。
4. 経年劣化による「内部断線」の宿命再生音そのものの欠点ではありませんが、現在このカートリッジを維持・運用する上で最大の弱点です。針先直上のプリントコイルは、針が盤面に着地する際などの物理的な衝撃でわずかに変形します。この変形により、コイルをコーティングしている外皮に微細なクラック(ひび割れ)が入りやすくなります。クラックから空気が入ると、使用していなくても内部のアルミないし銅のパターンが経年で酸化し、最終的に高確率で断線(片チャンネル、あるいは両チャンネル不動)を引き起こします。現在の中古市場にある個体の多くがこの断線病を抱えており、完全なオリジナル状態で本領を発揮できる個体は非常に稀です。次の一歩としておすすめの確認もし現在、実機の導入や修理を検討されている場合は、「オリジナル状態の個体」を探しているのか、それとも断線対策としてFidelix社などの手で伝統的な「巻線コイル」へモディファイされた「修理・改造済みの個体(通称MC-F1000仕様)」を検討されているのか、どちらでしょうか?状況に合わせてさらに詳しいアドバイスが可能です。”
レコード盤を選びます。
JP、ロック、ヒュージョン再生は厳しいです。

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追記
最後のレコード盤を選ぶだけは違いますね。どんな種類の曲でも素晴らしい音で鳴らす事ができます。

雪まるだ邸のナゾのスピーカーを聴いてきました。

かなり前ですが、雪まるださんから「スピーカーを買ったから搬入を手伝ってくれないかな?」と連絡がありました。
搬入当日に待っていると雪まるださんから「もう一人助っ人を頼んだから2人でなんとかなります。」との連絡がありました。
雪まるださんが、3人も搬入に頼んでいたので、「私はどんなに大きなスピーカーなんだ!」と思っていました。

まもなく無事搬入が完了したとの連絡があり、「セッティングが済んだら聴きに来てくださいね」と言われていました。
購入した機種はあえて教えてくれない様で、意をくんで此方も聞く事はしなかったのでナゾのスピーカーのままになっていました。
それから時間がたって雪まるださんから「だいぶ良い音になって来たので聴きに来てください」と連絡がありましたので
先週の土曜日にそのナゾのスピーカーを聴きに行ってきました。

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雪まるださんのオーディオルームは6畳くらいですが、以前は故方のフルレンジなどを鳴らしていたので、
このスピーカーをみて吃驚しました。
最初の見た印象は「で、でかい!」でした。
機種名はLo-DのHS-5000でした。
仕様については、高さ120cm、奥行60cmもあり、重さが90㎏近もくあり、形式はブックシェルフ型ですが最大の大きさではないかと思います。ダブルウーハーの様に見える片方ははパッシブラジエターだそうです。ユニットは3wayで全て発泡樹脂をが充填されていて、
平面型にして発音位置を合わせる様にしてあります。
もちろん中古購入ですが、外観は非常に良く、突板仕上げの綺麗なフロントパネルは新品の様でした。

音の第一印象ですが、歪みが凄く低いと感じました。
パッシブラジエターの影響か、箱の中に詰まったような音はせず、聴いた感じでは非常に低い帯域まで再生出来る様です。
小さな部屋での大型スピーカーですが、音像はフルレンジの様に小さく、ユニットの配置が功奏している様でした。
第一印象の歪みの少なさで刺激的な音は一切出さないで繊細な音まで再生できると感じましたが、
雪まるださんは「Lo-Dだから。」と言われて、なるほどと納得してしまいました。

全ての帯域においてバランスがよく完成度の高いスピーカーだと感じましたが、
雪まるださんも「スピーカーはこれで十分かな」と納得のご様子でした。1D3A1982K.jpg

私の作業場を新築しました。

毎日曇りの日が多くなってきましたね。梅雨入りの様ですね。
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今回、車庫の隣に合わせて私の作業場を新築しました。
鉄骨の12畳ほどの広さで、高さ3.5mです。
幸い、ホルムズ海峡の騒動の前に依頼したので影響はなく無事に立ちました。
騒動の後だったら建築の予約は受られなかったそうです。 ギリ、セーフでした。
鉄骨造りなので夏場は暑くなる為に天井と壁に断熱材を入れる作業を自分でやりますが、仕事をやりながらの作業になるので
数ヵ月はかかるかもしれません。
その後に仮置きしている旋盤やフライス盤の設置作業がありますので本格的な稼働はその先になります。
さぁ!頑張ってやるぞ~。


インサイドフォースと呼ばれている物は2つある

またまた、ネットで議論になっているインサイドフォース
以前も説明して知っている方には耳タコでしょうけど、もう一度書いて説明します。

世の中に『インサイドフォース』と同じ名前で呼ばれている物が2種類ある事を知っていますか?
①は通常はレコードの上に針を落とすと突然レコードの中心に向かって滑る現象です。
此方は良く体験し分かり易いのでインサイドフォースと認識されいいる人の方が多いのではと思います。
そして、②はレコード再生中に針先を外側に向かせる現象です。
こちらは拡大鏡などを使ってよく観察しないと分からない現象なので知らない方も多いと思います。

この2種類のインサイドフォースは同じ動作が関連していると思われがちですが、
全く関係のない2種類の動作を一緒くたにしている為に、なかなか答えの出ない難しい議論になってしまっています。

私の師『中川 伸』は真のインサイドフォースを考える時は、まず最初に言った
「針先が音溝のない盤上をオーバーハングにすると内側に滑り、アンダーハングにすると外側に滑る①の現象は頭の中から捨てろ!」と言います。
なぜならこの①の現象は通常のレコード再生ではありえない音溝が無いレコードの上で起きる現象だからです。
レコード再生時に針先が音溝に嵌ると音溝の抗力によって横に動く事は出来なくなり、滑る現象としては消えてしまうのです。

さて、もう一方の②の現象はレコード再生中に音溝に針が嵌った時には 左右に移動する事が出来ないので針先が引かれる方向はアーム支点と針先を結んだ直線方向にしか引かれる事はありません。ピュアストレートアームの場合は元々真直ぐなので直線方向に引かれても全く動く事はありませんが、オフセットされたアームはカートリッジが内向きのくの字型に曲っていますので、フニャフニャなカンチレバーが真直ぐになろうと引き延ばされるので、カートリッジ本体からみれば針先は外側に曲っている様に見えるのです。この時音溝の内壁からかかる圧力が②のインサイドフォースになります。
此方は音楽が刻まれた大きく変化する音溝の抵抗から力を受けて変動しますので、レコード再生時には常にカートリッジ本体(アーム先端)を内外に揺すりますので音楽が変調されてあやふやな音になり音質に大きく影響する事になるのです。

①のレコード再生時には全く関係ない現象と
②のレコード再生時に多大な影響がある現象
さて、どちらが真のインサイドフォースと言う事が出来るでしょうか?

インサイドフォースと言われている物は2つある

またまた、ネットで議論になっているインサイドフォース
以前も説明して知っている方には耳タコでしょうけど、もう一度書いて説明します。

世の中にインサイドフォースと同じ名前で言われている物が2種類ある事を知っていますか?
①は通常はレコードの上に針を落とすと突然レコードの中心に向かって滑る現象です。
そして、②はレコード再生中に針先を外側に向かせる現象です。

この2種類のインサイドフォースは同じ動作が関連していると思われがちですが、
全く関係のない2種類の動作を一緒くたにしている為に、なかなか答えの出ない難しい議論になってしまっています。

私の師『中川 伸』は真のインサイドフォースを考える時は、まず最初に言った
「針先が音溝のない盤上をオーバーハングにすると内側に滑り、アンダーハングにすると外側に滑る現象は頭の中から捨てろ!」と言います。
なぜならこの①の現象は通常のレコード再生ではありえない音溝が無いレコードの上で起きる現象だからです。
レコード再生時に針先が音溝に入ると音溝の抗力によって横に動く事は出来なくなり、滑る現象としては消えてしまうのです。

さて、もう一方の②の現象はレコード再生中に音溝に針が嵌った時には 左右に移動する事が出来ないので針先が引かれる方向はアーム支点と針先を結んだ直線方向にしか引かれる事はありません。ピュアストレートアームの場合は元々真直ぐなので直線方向に引かれても全く動く事はありませんが、オフセットされたアームはカートリッジが内向きのくの字型に曲っていますので、フニャフニャなカンチレバーが真直ぐになろうと引き延ばされるので、カートリッジ本体からみれば針先は外側に曲っている様に見えるのです。この時音溝の内壁からかかる圧力が②のインサイドフォースになります。
此方は音楽が刻まれた音溝から変化する力を受けて大きく変動しますので、レコード再生時には常にカートリッジ本体(アーム先端)を内外に揺すりますので音楽が変調されてあやふやな音になり音質に大きく影響する事になるのです。

①のレコード再生時には全く関係ない現象と
②のレコード再生時に多大な影響がある現象
さて、どちらが真のインサイドフォースと言う事が出来るでしょうか?