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レイブラウンのソウラー・エナジー

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最近聴いて音の良さに感激したレコードを紹介します。
RayBrownのSOULAR ENERGYの45rpmのAnalogue Productionsからの復刻盤ですが、
もうマスターテープかと言う位の高音質でした。
演奏も素晴らしいです。


模型用バイスを活用しています。

前回掲載した模型用のバイスを再び続けて手に入ったMC-L1000の断線品の修理に活用しています。
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極小なカンチレバーアッセンブリーを固定して作業中の写真ですが、非常にシッカリと固定が出来る様になっています。
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カンチレバーアッセンブリーをバイスに銜えさせてマイクロコイルをカンチレバー先端のチップの背に取付けてから、カンチレバー上にコイルリードを這わせて貼り付ける作業です。フラフラとしないので、とても作業がやり易くなりました。
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上に掲載の写真を拡大してみました。
カンチレバー先端に載る五角形のマイクロコイルは0.8mm径の大きさで、この極小で軽い事がダイレクトカップル型のカートリッジの音質に大きく影響を及ぼす事になります。
カンチレバーに貼り付けるリードは肉眼では殆ど見えないほど細い0.017mmの太さで、これを4本貼付ていきます。

カートリッジ修理の固定器具

気温が上がってきて、やっと春らしいくなってきましたね。

私はカートリッジの修理の様な精密な作業をするので安定して小物を固定する治具はとても重要です。
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当初は上の様な物を使っていましたが、銜えてもやや不安定な所があり、もう少しシッカリと固定できる工具が欲しいと思っていた所、模型関係に精密作業をする工具や固定工具が幾つかある事を知りました。
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Amazonで手に入れた模型用のバイスです。
しかし、実物が到着してみると精密とは程遠い精度の悪さで、しかも挟み口の角が面取りしてあり、斜めなので超極小な物を銜える事ができません。
ですので、全て自分で作り直す事にしました。ガイドポール(ネジの両側にある棒)は遊びが多くガタガタでしたので旋盤でステンレス丸棒から削出し、遊びの無い精度まで追い込みました。またバイス上部表面は側面と同様の青色のアルマイト梨地仕上げだった物を表面を削って面取り部を無くして直角にして合わせた時に隙間が出来ない様にしました。
これで精密作業が出来ると思っていたのですが、最低の高さに調整しても高くて作業がやりづらいのです。
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そこで20mm厚の板をくり抜いてベースを落とし込み、丁度良い高さに調整しました。
なかなか手間がかかりましたが、これで快適に作業ができそうです。1D3A1091.jpg早速先日手に入れた断線品のMC-L1000を固定して修理をしてみましたが、固定がシッカリしているので作業のしやすさがかなり違います。時間的にも短縮できて快適に修理が完了しました。

カートリッジ修理の固定台

気温が上がってきて、やっと春らしいくなってきましたね。

私はカートリッジの修理の様な精密な作業をするので安定して小物を固定する治具はとても重要です。
1D3A1088.jpg
当初は上の様な物を使っていましたが、銜えてもやや不安定な所があり、もう少しシッカリと固定できる工具が欲しいと思っていた所、模型関係に精密作業をする工具や固定工具が幾つかある事を知りました。
1D3A1085.jpg
Amazonで手に入れた模型用のバイスです。
しかし、実物が到着してみると精密とは程遠い精度の悪さで、しかも挟み口の角が面取りしてあり、斜めなので超精密な物を銜える事ができません。
ですので、全て自分で作り直す事にしました。ガイドポール(ネジの両側にある棒)は遊びが多くガタガタでしたので旋盤でステンレス丸棒から削出し、遊びの無い精度まで追い込みました。またバイス上部表面は側面と同様のアルマイト仕上げの梨地の青色だった物を表面を削って面取り部を無くし、合わせた時に隙間が出来ない様にしました。
これで精密作業が出来ると思っていたのですが、高さが高くて作業がしずらいのです。
1D3A1086.jpg
そこで20mm厚の板をくり抜いてベースを落とし込み、丁度良い高さに調整しました。
なかなか手間がかかりましたが、これで快適に作業ができそうです。

オーディオ博物館の三上邸に行ってきました。

話はある日の突然の電話からでした。
茂原のSさんから「竹本式プレーヤーを購入したい人がいるから作ってくれないか?」との事。
「今電話を代るから」と電話口に出た方から「もしもし、三上です。」
エーッ!横須賀の超有名人の三上先生でした。
その様なわけで一度は行ってみたかった三上邸に『PL-31E/TS』持ってお邪魔する事となりました。
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茂原のSさんと東京湾横断道路を通って行ったのですが、当日はあいにくの雨、せっかくの絶景は全く見えず雲の中でした。
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途中で横浜のEさん宅を訪問、JBLユニットで組んだスピーカーをDBXのデバイダーでマルチアンプでドライブしてパソコンにデーターを入れたソースで鳴らされていました。やはりマルチなので低音の重さはなく良くコントロールされた端正な音で鳴らされていました。
Eさんと昼食をとった後に、三上邸まで一緒に御同行して頂きました。
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ほぼ予定通りに三上邸に到着して最初に入った部屋は巨大なWesternのモノラルホーンが何台も並ぶ部屋でした。
プレーヤー制作者としては興味があった『リレック』のラッカー盤の検聴用プレーヤーです。Facebookでは何時も見ていたのですが、実物はやはり大きさや精密感に圧倒されます。機械好きにはたまりませんね。ウェルカムドリンクに地ビールを勧めて頂きましたが帰りの運転があるので残念でした。
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拝見する物が沢山あるのですが、一番大事な『PL-31E/TSプレーヤー』のセッティングを済ませました。意外やハムなどはなくスンナリと音が出て一安心です。簡単に使い方を説明をさせて頂きました。

続きます。

ザ・ロイヤル・バレエ アンセルメ

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最近購入したアンセルメの『The Royal Ballet』です。以前よりアンセルメは大好きな指揮者で、幾つもの名盤があり、何枚か持っています。これも大変に有名な盤なのですが、オリジナル盤は高額で最近まで縁が無かったのですが、ようやく再発盤を手にいれました。
新たなカッティングされた物ですので、ノイズも無く、録音も演奏も最高のものでした。

ジョイフルさんからXにTSプレーヤーの記事を載せて頂きました。

先日、あめのうおさんにPL-31E/TSをお貸ししてすぐに作成の御依頼を頂きましたが、
その後にジョイフルさんからもTSプレーヤーの貸出と制作の御依頼を頂きました。
その時の記事をXに載せて下さいましたので是非見て頂ければと思います。
ジョイフル

https://x.com/J6o2y1f8u3l/status/1862445755732304173
https://x.com/J6o2y1f8u3l/status/1866444026553196606/photo/1

QUAD 2805 その後ジックリ聴いてみました。

暫くプレーヤーの製作やカートリッジの修理が忙しく、ブログの掲載が止まってしまって
何時も見に来て頂いている方には申し訳ありませんでした。
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10月始めに修理から戻ったQUAD2805のその後ですが、色々なレコードを聴いてみて、その素晴らしさにますます引き込まれて、毎日感激しながら音楽を聴いています。
以前にも書いた事ですが、この2805との出会いは、2000年頃にB&Wの800と802が発売になり雑誌などに話題となっていましたので、802をサブスピーカーとして聴いて好ければ買おうかと考えていたのです。秋葉の(テレオンだったかな~)で聴いてはみたのですが音は今一つで、その時に横にあった2805を聴かせてもらって圧倒的に自然な音だったのが強く印象に残ったのでした。
その時は予算的にも手が届かなかったので購買は叶わなかったのですが、それから今に至るまで頭の中には2805のあの時の音がありました。
それまでコンデンサースピーカーを使った事が在る方からは「すぐに壊れるがやめた方がよいよ~」と言われていたので、ある程度の躊躇はありましたが、ネットオークションを見ていて とうとう誘惑に負けてしまいました。
届いたものはやはり故障で、その後修理をしてくれる方に巡り合い、治していただけた音は あの時にテレオンで聴いた音でした。


QUAD 2805の修理が終わりました。

7月2日の記事でQUADの2805を購入した記事を載せましたが、この機種は故障が多く到着した物を聴いてみてやはり片chからノイズが出て歪み、極端に音が小さくなる現象がありました。修理先をネットで探してみましたが、埼玉に修理を受けてくれる所がある事を知り、メールで連絡を入れてみました。
「修理はお受けしますが9月になります。」との事でした。音は聴く事が出来ましたので修理には前向きで順番の声がかかるのを楽しみに待っていたところ 9月に入ってすぐに連絡があり、2805の片方を車に載せて持って行く事にしました。
千葉からは圏央道にのって東北自動車道の久喜白岡から東京方面の岩槻インターを下りてすぐでした。距離はありますが、ほとんど高速道の道程でしたので疲れもなく感覚的には近い感じがしました。

2805は重量が35㎏と重く、到着して作業室が二階なので、助っ人に知人を頼んで二人でQUADの2805を階段を使って二階まで引き上げました。
作業室に入るとそこはとんでもない所でした。
そこは静電型スピーカーの館だったんです‼
修理が終わったら動作確認をかねて全ての静電型スピーカーを聴かせてくれるとの事で
とても楽しみにしてその日は修理工房をあとにしました。

9月の後半になり「修理が完了しました。」と連絡があり、ふたたび知人と二人で修理工房まで圏央道を車を走らせてきました。
1D3A0571a.jpg右側のスピーカーが修理の完了した2805です。動作確認をしましたが、完璧です。
1D3A0572b.jpg写真は私のQUAD2805の上位機種2905です。ご自身が所有の物でダストカバーが外されていて内部構造がよくわかります。2805より低音パネルが2枚多く量感が豊です。その分背も高く、重量も40㎏超と重量級でとても一人では持てません。2805も2905も高域のユニットに同心円状の時間差をつけて静電型の音像が肥大化しない様に球面波状になる様にしてあり、音像は大きくないので通常のスピーカーと違和感がありません。その分色々な回路を通る為に音の鮮度と言う点では少し劣る様になるかもしれません。
1D3A0583d.jpgマーチンローガンです。向う側が透けてみえて見た目も洒落ています。純粋なフルレンジでダストカバーが無い為に鮮度感は抜群でヴォーカルが生々しい、音像は私には大きめで気になりました。中高域が綺麗ですがエネルギーバランスは高域寄りの感じがしました。
1D3A0581c.jpgSTAXの静電型では一番大きな機種になります。低域から高域まで充実していてバランスがよく音としては一番好く聴こえましたが、やはり音像が大きい、本体も大きく広い部屋が必要でしょう。
その他、このSTAXより少し小ぶり(と言っても写真右側に見えますがかなり大型)の『アコースタット』のスピーカーも聴かせて頂きました。

静電型スピーカーばかり一通り聴かせて頂きましたが、どれも夫々素晴らしい!
「こんな体験は滅多に出来ないよね!」と知人と二人で感激してしまいました。
修理品を積んで修理工房をあとにしましたが、とても良い体験ができました。

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翌日簡単にセットして聴いてみましたが、歪みが少なく、とにかく音が軽いんです。音像はフルレンジほど小さくはないのですが、違和感は全くありません。思ったよりも低音に密度と力があり、迫力があるので、クラシックと言わずポップスでもジャズでもいけますね。
アンジェラヒューイットのゴールドベルク変奏曲なんか生々しくて感涙ものです。素晴らしいですよ。