カートリッジ一覧

MC-L1000の断線修理完了

先の記事に載せた 先日入手したMC-L1000の修理に取り掛かりました。
外観は比較的綺麗な品で両Chから音が出ない個体でしたが、テスターでも導通はありませんでした。
振動系のカバーを開けてカンチレバーアッセンブリーを外した時の写真です。
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ご覧の通り磁性ゴミがビッシリです。カンチレバー先に付いているはずのプリントコイルは千切れてゴミの中に埋もれています。プリントコイルが磁性ゴミで固まってしまい動かなくなってしまった所に無理な力が加わったのでしょう。


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磁気回路のギャップを清掃後の写真です。

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何時もの様にMC-F1000用のコイルに載せ替えました。

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磁気回路のカバーを取付て修理完了です。
久々の修理だったのでリードを端子に接続した直後に音が出なかったので失敗したかと思いましたが 
その後に無事に素晴らしい音が出てきました。
何度やっても この修理は大変ですが、音が出た時の嬉しさもひとしおです。


また断線したMC-L1000が手に入りました。

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また両Ch断線品のMC-L1000が手に入りました。程度はとても良さそうです。
この修理は凄く難しいので時々やっていないと指が覚えててくれません。
これで何個目の修理かなぁ。 かなり数の修理をやったのでもう覚えていませんね。

DL-S1を修理しました。

寒さはこれからですが、今日は春の様な陽気になり外仕事の私には楽な良い一日になりました。
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さて、今回はデノンのDL-S1の修理を依頼されました。
依頼主のお子さんがボール遊びをしていてカートリッジに当ててしまった様です。
ダイヤチップは根本から折れ、カンチレバーも根本にひびが入っている状態でした。
チップの無いカンチレバーなので使うことができませんので、そのままヒビの部分から折り取り
別のカートリッジのカンチレバーを移植します。
カンチレバーのパイプ径がおなじなので挿し込むわけにはいかず、中に挿す0.3㎜の芯を時計旋盤で削り出しました。
途中作業の写真はありませんが写真をよく見るとカンチレバーの根本に線がある事がわかります。
音は無事に出ました。
明日には接着剤ももっと硬化して乾いた音が聴けるでしょう。
無事にオーナーの元に返せそうです。

MC-F1000の発送が始まった様です。

風が強く寒いクリスマスになりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
私は外の仕事なので毎日「寒い!寒い!」と言いながら頑張っています。
2I3A6208.jpgさて、fidelixからの話では、12月22日から話題の『MC-F1000』の発送が始まっている様です。
制作に手間がかかるのと、中川さん自身が1個1個 調整しているので一度に多くの出荷は難しい様ですので
まだ多くの方のお手元に届くには時間がかかりそうです。
すでに届いた方からは『ビックリした!』とのコメントも頂いている様です。
毎日『F1000』を聴いている私も「そうだろ~」とニャリしてしまいました。

MC-F1000のフロントにロゴが付きました。

2I3A6191b.jpg私の所にはfidelixのMC-L1000の試作品のシリアルNo.000番がありますが、ボディカバーはアルミ素地だったのでフロントにロゴの入った正式な外観のボディカバーが出来上がるのを待っていましたが、ようやく送られてきましたので交換してみました。



fidelix MC-F1000ダイレクトカップルカートリッジ完成

フィデリックス社のダイレクトカップルMCカートリッジ『MC-F1000』の完成写真です。
2I3A6103dd.jpg青味が買ったグレーのメタリック仕上げが精悍な印象をあたえてくれます。2I3A6106hh.jpgボディ先端にはレコード盤面の磁性ゴミを吸付けるネオジウムマグネットが付いて、レコード盤にカートリッジを落下させた時の針先とカンチレバーの保護の役目もはたします。このタイプの最大の泣き所はレコード盤面に磁気ギャップが近い為に盤面の磁性ゴミを吸い寄せ、ギャップが埋まってしまい正常な動作が出来なくなり、最終的にはコイルが動かなくなって壊れてしまうトラブルになってしまうのですが、『MC-F1000』では先端に強力なネオジを付ける事によってギャップが拾う前に吸付けてしまおうという『中川 伸』氏お得意のコロンブスの卵的発想です。

fidelix MC-F1000prototypeを聴いてみた

2I3A6022A.jpg先日の我孫子オーディオファンクラブ主催のfidelix 中川 伸氏の後援会で発表のあった『MC-F1000』のprototypeを聴いてみました。

『MC-F1000』は型番からも分かる通りVictor社の最高傑作MCカートリッジ『MC-L1000』をリスペクトしています。
最も特徴的な事は通常のMCカートリッジがカンチレバーの根元にコイルを配置してカンチレバーを伝わってくるスタイラスチップの振動を拾っているのに対して、カンチレバー先端にコイルを配してチップに直結したダイレクトカップル型を採用している事です。この為に音溝のから拾ったチップの振動がカンチレバーの材質、長さなどに影響を受けにくくなる為にチップの振動を直接コイル伝える事が出来るのです。

比較機種は同じダイレクトカップル型のテクニカの『AT-ART1000』と私が断線品を修理したVictor社の『MC-L1000/TS』を選択してみました。

記事は続きます。

超珍品のカートリッジが来ました

医療関係者のコロナ感染率が劇的に下がっているとの嬉しいニュースが上がっています。
私はやっとワクチン接種が終わって一安心しているところですが、まだ世の多くの人はこれからなので、早く接種率が上がって正常な生活にもどれる事を祈っています。

私は相変らずMC-L1000の断線品の修理に勤しんでいるところですが、今回は写真でしか見た事もなく、もちろん音を聴いた事もない珍しいカートリッジの修理依頼がきましたので、ご紹介したいと思います。