「チョコレートドーナツ」
「チョコレートドーナツ」
俳優として映画やテレビドラマに出演していたT・ファインが、
G・A・ブルームの書き上げた実話に基づく脚本に感動して映画化。
全米各地の映画祭で多くの賞を受賞、その感動の波は
日本にも飛び火し、ミニシアター系の映画としては
異例の大ロングランヒットを記録したことも記憶に新しい。
同性愛カップルとダウン症の少年の話だが、愛するわが子を奪われる悲しみは
どの時代でも受け入れられる普遍性がある。
終盤の展開は胸が締め付けられ、心でつながる家族を演じる3人の熱演には
思わず感情を揺さぶられる。~WOWOWより~
※ネタバレあり!まだ観ていない方はスルーして下さい。
1979年のカリフォルニア。
ある夜、同性愛者であることを隠して検事局で働くポールは、
シンガーを夢見ながらもダンサーとして働くルディと出会う。
2人はすぐに惹かれ合い恋に落ちる。
ルディが暮らすアパートの隣にはダウン症の少年・マルコが住んでいるが、
彼の母親が薬物所持で逮捕されたことで、
マルコは強制的に施設に連れていかれてしまう。
ルディとポールは“いとこ”と関係を偽り、マルコとの生活を始める。
原題/Any Day Now
制作年/2012
制作国/アメリカ
内容時間/99分
監督/トラヴィス・ファイン
製作/トラヴィス・ファイン
製作/クリスティーン・ホスステッター・ファイン
製作/チップ・ホーリハンほか
脚本/トラヴィス・ファイン
脚本/ジョージ・アーサー・ブルーム
撮影/レイチェル・モリソン
音楽/ジョーイ・ニューマン
(CAST)
ルディ・ドナテロ/アラン・カミング
ポール・フラガー/ギャレット・ディラハント
マルコ・ディレオン/アイザック・レイヴァ
マイヤーソン判事/フランシス・フィッシャー
ランバート/グレッグ・ヘンリー
州検察官ウィルソン/クリス・マルケイ
実話に基づく物語とあったのでちょっと調べてみると
↓
『1970年代のニューヨークのブルックリンでゲイの男性が育児放棄された障害児を育てた』
という実話に着想を得て製作された映画である。
脚本を務めたジョージ・アーサー・ブルームは、モデルとなったゲイの男性を友人に紹介され、
彼がその子供を養子にしようとしたらどうなるだろうかと考えて、
ゲイの男性が少年を養子にしようとしたときに直面するであろう問題について調査した後、
数ヵ月後には脚本ができていたという~Wikipediaより~
1970年代、ゲイのカップルは社会的に認められてなく色眼鏡で見られ
ポールのように人前ではゲイであることを隠して暮らしているひとがほとんどで
そんな時代にゲイのカップルが障害児の保護者になるとどうなるのか…
二人がどんなにマルコを愛情深く育てても周りからは奇異の目で見られ
偏見を持つ力ある人々が自らの解釈で決めた正当性を楯に
マルコにとっての幸せとは何なのか?ということを抜きにして
3人の幸せな暮らしを奪い引き裂いていく
とても辛いラストだったので『実話』でなく本当に良かった
でも
…映画よりも現実は更に辛く厳しい
今もマルコは世界中どこにでもいる…
とても大切なことを伝えてくれる素晴らしい作品でした
沢山の方に見て欲しい!映画「チョコレートドーナツ」、秀作です。
私的には、タイトルは「Any Day Now」のままがよかったかな!?