フェイズメーションのカートリッジを修理しました。

最近 鎌倉のSさんから依頼を受けてカートリッジを修理しました。
お受けしたのはこのカートリッジです。
PP-500.jpg
フェイズメーションのPP-500です。
ダイヤモンドチップの脱落だそうで、チップの取付修理の御依頼でした。
あまり知識が無かったのでPP-200と取り違えていましたが、ネット検索すると30万越えの最高級機なんですね。
当然の様にチップはラインコンタクトでカンチレバーはボロンです。
メールでお話を聞くとカンチレバーの先端からチップが取れたそうで、カンチレバー先端が破損してチップが取れたのではない様です。よく見ると先端が溝がきってあり二股に別れているそうです。

現物が送られてきたので実体顕微鏡で見てみるとカンチレバー先端の溝からチップが抜け落ちて脱落したようで、カンチレバー自体は無事でした。
さて、問題はこれに使用してあるチップですが最高級機だけにカンチレバー先端の質量を削る為に極小のチップが使ってあって、チップを挟む溝がかなり狭い。私の手持ちの多くのチップはジャンクカートリッジから採取したチップですので、この溝に入るチップがありません。
相談でカンチレバー先端の溝には入れず、先端に直接接着する方式になってしまうとSさんに連絡を入れて相談している間に、ふとこの細いみぞに入るほど小さいチップを使用しているカートっリッジが頭に浮かびました。


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