「その日のまえに」
「その日のまえに」
4月10日に逝去した名匠・大林宣彦監督による、
優しさと叙情がたっぷりな感動のファンタジー群像劇
重松清さんの同名連作短編集を
大林監督ならではのノスタルジックで
切ないムード全開で映画化
愛妻とし子や育ち盛りの息子2人と幸せな毎日を送っていた、
売れっ子イラストレーターの日野原健大。
ところがある日、体調の不良を訴えたとし子は検査の結果、
余命わずかと医者から宣告されてしまう。
残り少ない時間を有効に使おうと2人は18年前、
新婚当時に住んでいた町を再訪し、懐かしい思い出に浸る。
2人は商店街でひとりの男性とすれ違うが
彼、佐藤俊治も余命わずかと宣告され、
ある決意を胸にこの町を再訪していた……。
制作年/2008
内容時間/140分
監督/大林宣彦
製作/大林恭子
製作/和崎信哉
製作/井上泰一
脚本/市川森一
撮影/谷川創平
音楽/山下康介
音楽/學草太郎
主題歌/クラムボン「永訣の朝 抄」
(CAST)
日野原健大/南原清隆
日野原とし子/永作博美
佐藤俊治/筧利夫
石川/今井雅之
山本美代子/勝野雅奈恵
くらむぼん:宮澤とし子/原田夏希
健大の祖父/峰岸徹
大林宣彦監督、重松清さんの作品も大好きなので
本作「その日のまえに」を観ましたが
見終えた直後の印象はクラムボンの「永訣の朝」一色に!
物語の一番の感動的なシーンで流れている
チェロの音色と歌に心奪われ聴き入ってしまったので
せっかくの感動シーンをさらりと見てしまい
(そのシーンは後でもう一度観ました^^;)
後半は『銀河鉄道の夜』のオマージュのようでした
宮沢賢治の「永訣の朝」
けふのうちに
とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゆとてちてけんじや)
「雨雪取って来て呉(け)んじゃ」
「永訣の朝」は『春と修羅』に収録されています
映画の中でもとし子のお気に入りの詩集として紹介され
とし子の亡き後、その『春と修羅』はいつも長男の手元に
打上花火のシーンでも持っていましたね
このシーンではみんな笑顔で幸せそうなんですが
泣けました・・・(T_T)
でも心温まるステキな送り火(打上花火)のシーンでしたね