「エデンの東」
「エデンの東」
旧約聖書のカインとアベルの物語を下敷きにした
ジョン・スタインベックの同名小説を
「欲望という名の電車」「波止場」の名匠エリア・カザン監督が映画化
1917年、カリフォルニア。
農場を営むアダムにはアーロンとキャルという2人の息子がいるが
温厚な兄アーロンがアダムにかわいがられる一方
問題児であるキャルはいつも孤独を感じ、父親や兄との間でけんかが絶えない。
ある夜、激昂したキャルは、アダムが隠し続けてきたが自分が突き止めた
自分と兄の母親ケイトが別の町で生きているという事実を暴露。
それを知ったアーロンは、アダム以上に激しく動揺してしまい…。
原題/East of Eden
制作年/1955年
制作国/アメリカ
内容時間/115分
監督/エリア・カザン
製作/エリア・カザン
脚本/ポール・オズボーン
撮影/テッド・マッコード
音楽/レナード・ローゼンマン
(CAST)
キャル/ジェームズ・ディーン
エイブラ/ジュリー・ハリス
アダム(キャルの父)/レイモンド・マッセイ
ケイト(キャルの母)/ジョー・ヴァン・フリート
サム/バール・アイヴス
アーロン/リチャード・ダヴァロス
ウィル/アルバート・デッカー
第28回(1955)アカデミー賞助演女優賞「ジョー・ヴァン・フリート」
第8回(1955)カンヌ国際映画祭劇的映画賞
第13回(1955)ゴールデン・グローブ賞作品賞(ドラマ部門)「イリア・カザン」
中学生の頃「エデンの東」をリバイバル上映で観たのですが
その頃の記憶はジェームス・ディーンの印象しか残っていなくて^^;
でも○○年ぶりに観た「エデンの東」はかなり深い内容でした
最初は仲が良さそうに見えたキャルとアローンだが
父親に愛されていないと悩む僻みだらけのキャル
自分が一番なんだと優越感に浸っているアローン
心の奥底にはお互いへの嫉妬や優越感などの確執があり
そんな歪んだ関係の二人の兄弟の悲劇を生んだのが
正義の塊のような父親と家庭を捨てた自由奔放な母親
カインとアベルを下敷きに家族の崩壊を描いている
65年前の映画ですが今だからこそ伝わった!?(歳を重ねたから^^;)
奥深さのある作品でした。