「Aサインデイズ」


「Aサインデイズ」


ベトナム戦争に揺れる本土復帰前後の激動期の沖縄を舞台に、
ロックバンドに情熱を燃やす地元の若者たちの姿を、
今は亡き崔洋一監督が熱く描いて高い評価を得た青春群像劇。

1960年代後半から1970年代前半、当時はまだアメリカ占領下にあり、
ベトナム戦争に向かう米兵たちが街にあふれていた沖縄。
そんな騒然とした時代に、米軍公認の飲食・風俗店で活躍した
とあるロックバンドの栄枯盛衰を、<オキナワン・ロックの女王>と言われた
沖縄の実在のシンガーの半生を題材にした
利根川裕の「喜屋武マリーの青春」を原案に、
崔監督がエネルギッシュに活写。
前年に「敦煌」でデビューしたばかりの中川安奈が
ヒロインを体当たりで熱演するのも見もの。
共演は、石橋凌、広田レオナほか。~WOWOWより~


Aサインズ デイズ


1968年、当時はまだアメリカ占領下にあり、
ベトナム戦争に向かう米兵たちが街にあふれていた沖縄。
飲食店で働いていた16歳のエリは、地元の人気ロックバンド
<バスターズ>のリーダー、サチオと知り合い、結婚。
2人の間には男の子が生まれるが、サチオは一向に家庭を顧みず、
ついにエリは怒りを爆発させて派手な夫婦げんかを繰り広げることに。
その後エリは猛特訓の末、ボーカルとして
バンドの新メンバーに加入するが…。



制作年/1989
内容時間/112分

監督/崔洋一
原案/利根川裕
脚本/崔洋一
脚本/高橋博
撮影/浜田毅
音楽/埜邑紀見男
主題歌/喜屋武マリー「愛は限りなく」

(CAST)
エリ/中川安奈
サチオ/石橋凌
ひろみ/広田レオナ
竜ちゃん/SHY
与那覇/大地康雄
サブ/川平慈英
タカコ/中尾ミエ
ヨーコ/余貴美子
一男/伊藤淳史
「WHITE」のママさん/亀渕友香


利根川裕さんの原作は未読です

中川安奈さんが演じたエリは実在の人物で
「Marie with MEDUSA」のボーカリスト喜屋武マリーさんです
私はソロで歌うマリーさんのステージは何度か聴いたことがあり
とてもパワフルなマリーさんの歌声に圧倒されたことを覚えています

映画ではマリーさんがロック歌手になる以前、高校生時代から描かれ
その当時はベトナム戦争の最中で
コザは(沖縄市)ベトナムへ向かう米兵で溢れかえり
Aサインバーは日々カオスのような状態に・・・
(“Aサイン”とは米軍を相手に風俗営業をすることを許可された店のこと)
演奏するロックバンドも明日をも知れぬ米兵相手に命懸けで演奏していた
(中途半端な演奏をするとステージにビールビンなど物が投げ込まれた!)
映画では当時の狂気のようなAサインバーの雰囲気が伝わってきて
観ていると息苦しくなってくる・・・実際はもっとカオスだったと思いますが

1989年の映画なので俳優陣が若い!
エリの息子・一男を演じていた伊藤淳史さんが可愛くて
チビノリダー時代と重なっている?

サチオ役の石橋凌さんの演技が凄い
エリとのキャベツでケンカのシーには笑えたけど
中川安奈さんに向け本気でキャベツを投げ頭にヒット!
これは痛かったでしょう(>_<)
なんとこのエピソードも実話なんですね!?
映画を観ながらエリに同情
サチオのキャラ最悪・・・エリよく耐えたよ

映画はベトナム戦争が終結したことで
Aサインバーが衰退していき
羽振りの良かったコザのロックバンドにも翳りがでてきて
米軍相手の演奏から日本人相手のロックに変わっていき
エリを中心とした新しいバンドを結成するまでが描かれている

実際にもその頃「Marie with MEDUSA」を結成
サチオがマネージャーとなりバンドは成功し
「紫」「コンディショングリーン」に続き
オキナワンロックを背負って活躍するバンドのひとつとなった


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