「52ヘルツのクジラたち」


「52ヘルツのクジラたち」


2021年の本屋大賞を受賞した町田の小説を、
「八日目の蝉」など、人間の光と影を見つめる作品を
数多く放つ成島出監督が映画化。
主人公の貴瑚を演じる杉咲は戸田彬弘監督の「市子」と同様に
波乱の人生を送る女性を全身全霊で演じ、
ハードなシーンもこなしながらその高い演技力で
物語に説得力を与えている。
そんな杉咲の役と同様、ある秘密を抱える難しい役柄に挑んだ
志尊淳の好演も光る。
子どもに対する母親の虐待、介護問題など
リアルな社会問題を織り交ぜた重い物語だが、
ひと筋の光が射すような終幕に救われる。


52ヘルツのくじらたち


心に傷を抱え、東京から海辺の町の一軒家に移り住んだ貴瑚は、
母親に虐待され、声を出せなくなった、“ムシ”と呼ばれる少年と出会う。
かつて自分も母親に虐待され、搾取された彼女は
彼を見過ごせず、ともに暮らし始める。
やがて夢も未来もなかった少年にたった一つの“願い”が芽生える。
貴瑚はその願いを叶えることを決心し、自分の声なきSOSを聴き取り、
救い出してくれた青年・安吾とのかけがえない日々に思いをはせる。



制作年/2024
制作国/日本
内容時間/136分

監督/成島出
脚本/龍居由佳里
撮影/相馬大輔
音楽/小林洋平


(キャスト)
三島貴瑚/杉咲花
岡田安吾/志尊淳
新名主税/宮沢氷魚
牧岡美晴/小野花梨
少年/桑名桃李
村中真帆/金子大地
岡田典子/余貴美子
村中サチエ/倍賞美津子


町田そのこさん原作「52ヘルツのクジラたち」
2021年本屋大賞受賞された作品なので
是非読んでみたい!と思っていたのですが
原作を読む前に(WOWOWで放送されたので)映画を先に観ました

映画「52ヘルツのクジラたち」は
とても内容が濃くて胸に突き刺さるような衝撃的な内容でした

貴瑚役の杉咲花さん、安吾役の志尊淳さん
お二人の繊細な演技から一瞬も目を離すことが出来ず
貴瑚と安吾の深い心の闇がとても痛々しくて辛すぎる
見ていて私まで心が苦しくなったほど…
素晴らしい演技力に拍手(パチパチ)

そして母親に虐待され『ムシ』と呼ばれていた少年・桑名桃李君
台詞は少ないのですが存在感がめちゃ凄かったです
画面の隅っこにいても空洞のような少年の諦めが伝わってきた
桑名桃李君にも拍手ですね(パチパチ)

主税役の宮沢氷魚さん、ありがちな御曹司の役柄でしたが
人格の豹変?キレル主税を演じていても宮沢氷魚さん品があるのよね
憎らしい役柄でしたが氷魚さんが演じると憎めない(笑)…私の贔屓目!?

是非原作も読んでみたい!と思わせてくれた映画でした
様々な問題が蜘蛛の糸のように絡んだ重い内容でしたが面白かったです

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