カートリッジ一覧

VictorのMC-L1000のAIの記事が完璧すぎて素晴らしい。

2025年の3月に竹本式プレーヤーを横須賀の三上 剛先生の所に納品しましたが、その時に一緒に私の修理したMC-L1000/TSを取付てお渡しいたしました。
最近三上先生がネットのAIでMC-L1000に付いて調べて頂いた記事がFacebookに載ったのですが、読んでみてあまりの的確さに驚いてしまいました。素晴らしい記事なので、そのまま流れて行ってしまうのはもったいないので、三上先生にお願いして私のブログに修正なしで掲載させて頂きました。皆さんにも是非読んでもらえたらと思います。

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AIで調べました
No.100
“Victor MC-L1000は、1986年頃にビクター(現:JVCケンウッド)が最高峰の「ラボラトリーシリーズ」として発売した、伝説的なMC型レコードカートリッジです。当時の販売価格は85,000円でした。現在ではその独創的な構造を再現することが極めて難しく、オーディオ史に遺る傑作としてヤフオク! などのオークション市場でも非常に高い人気を誇っています。

1. 最大の特徴:「スーパーダイレクトカップル方式」通常のMC型カートリッジは、針先(スタイラスチップ)が拾った振動を「カンチレバー(細い管)」を通じて後方の発電コイルに伝えます。しかし、これではカンチレバーの材質による音のクセや、伝達のわずかな遅れ(歪み)が避けられません。MC-L1000は、「針先と発電コイルの距離をゼロにする」という究極の理想を追求しました。極小のプリントコイル: 超LSIの製造技術(光学技術)を応用し、厚さわずか25μm、0.9×1.8mm角という超軽量の両面空芯プリントコイルを開発しました。針先への直結: 背の高い縦長の一体型無垢ダイヤモンド針を採用し、その上端部にコイルを直接貼り付けました。ダイレクトな発電: 針先が動いた瞬間に、カンチレバーやダンパーのゴムを一切介さず直接発電するため、歪みがなく、電気信号への変換スピードが物理的な限界まで高められています。
2. サウンドの傾向オーディオ界の重鎮であった故・長岡鉄男氏が、生涯の最後リファレンス(基準)として愛用し続けたことでも有名です。圧倒的なハイスピード感: 音の立ち上がり(トランジェント)と立ち下がりの鋭さが異次元レベルです。極めて生々しいリアリティ: 音の濁りや曇りが一切なく、レコードの溝に刻まれた微細な気配や空気感まで、文字通りダイレクトに描き出します。全帯域にわたるフラットさ: 特定の帯域を強調しないため、録音の良し悪しもそのまま忠実に出力されます。
3. 主な仕様発電方式: スーパーダイレクトカップル方式MC型出力電圧: 0.22mV(1kHz、5cm/sec.)周波数特性: 10Hz 〜 50kHz針先形状: 特殊マイクロリッジ針適正針圧: 1.5g(±0.15g)⚠️ 現在所有・入手する際の注意点非常にデリケートな構造のため、中古品を扱う際は以下の点に注意が必要です。経年による「ボディ沈み」や断線: 特殊な支持構造のため、ダンパーの経年劣化によってボディの底面がレコード盤に擦れてしまう個体や、極細の内部配線が経年で断線しているジャンク品が多く見られます。メーカー修理は不可能: すでに生産終了から長い年月が経っており、メーカーでの修理や針交換はできません。現在動作するものは、奇跡的に状態が良いものか、腕のある専門職人やショップによって特殊なリサスペンション(修理)が施されたものに限られます。”

“ビクター(Victor)の名作MCカートリッジMC-L1000は、針先の直上に極小のプリントコイルを配置する「スーパーダイレクトカップル方式」を採用し、驚異的なハイスピードと生々しい音を鳴らす一方で、構造に起因するいくつかの再生上の欠点や運用上の難点があります。主な欠点・弱点は以下の4点です。

1. プリントコイル特有の「高域の微小な濁り」超LSI製造技術を応用した厚さわずか25ミクロンのプリントコイル(IC基盤状のもの)を使用しています。非常に軽量な反面、膜としての厚みが薄いために高域再生時にコイル自体が微細に固有振動(たわみ)を起こしやすいと指摘されています。これにより、現代の高性能な空芯巻線コイル型(Audio-TechnicaのAT-ART1000やFIDELIXのMC-F1000など)と比較すると、高域にわずかなベールや混濁感が残る場合があります。
2. 周辺機器(システム)への要求が極めてシビア極めてトランジェント(音の立ち上がり・下がり)が良すぎるため、組み合わせるトーンアーム、シェル、フォノイコライザー、スピーカー、さらにはケーブル類にいたるまで、システム全体を徹底的にハイスピード化しないと真価を発揮しません。レスポンスの遅いオーディオシステムと組み合わせると、本来のエネルギー感が死んでしまい、「スピーカーを真綿で包んで鳴らしているような、曇った退屈な音」に陥りやすいという気難しさがあります。ヘッドシェルやリード線の選定にも非常に神経質です。
3. チリやホコリによる致命的な音質劣化(底突き)スタイラスチップ(針先)のすぐ上に発電機構があり、磁気回路の狭い「ギャップ(隙間)」にコイルが直接飛び込む極限の構造をしています。レコード盤上の微細なチリ、ホコリ、スクラッチノイズによる削りカスなどを針先が拾うと、その汚れがそのまま上の磁気ギャップに詰まってしまいます。ギャップが汚れで埋まると、ダンパーの可動が制限されてボディーの底面がレコード盤に擦れる「底突き」現象を起こし、まともな再生ができなくなります。常に完璧なクリーニングが求められる、非常にデリケートなカートリッジです。
4. 経年劣化による「内部断線」の宿命再生音そのものの欠点ではありませんが、現在このカートリッジを維持・運用する上で最大の弱点です。針先直上のプリントコイルは、針が盤面に着地する際などの物理的な衝撃でわずかに変形します。この変形により、コイルをコーティングしている外皮に微細なクラック(ひび割れ)が入りやすくなります。クラックから空気が入ると、使用していなくても内部のアルミないし銅のパターンが経年で酸化し、最終的に高確率で断線(片チャンネル、あるいは両チャンネル不動)を引き起こします。現在の中古市場にある個体の多くがこの断線病を抱えており、完全なオリジナル状態で本領を発揮できる個体は非常に稀です。次の一歩としておすすめの確認もし現在、実機の導入や修理を検討されている場合は、「オリジナル状態の個体」を探しているのか、それとも断線対策としてFidelix社などの手で伝統的な「巻線コイル」へモディファイされた「修理・改造済みの個体(通称MC-F1000仕様)」を検討されているのか、どちらでしょうか?状況に合わせてさらに詳しいアドバイスが可能です。”
レコード盤を選びます。
JP、ロック、ヒュージョン再生は厳しいです。

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追記
最後のレコード盤を選ぶだけは違いますね。どんな種類の曲でも素晴らしい音で鳴らす事ができます。

久々にMC-L1000をオークションで落札しましたが。

まだ5月というのに急に気温が高くなって、真夏なみの暑さになり、外では働く自分にはいささか辛い日になっています。
これからが夏なのにが思いやられますね。

さて、最近はVictor社のMC-L1000の断線の修理の依頼が続けて来ていて、
暫く自分用のMC-L1000を修理していませんので、修理ベースでオークションで探していました。
しかし、断線していて音の出ないジャンクのL1000でも5万円超えは当たり前の値段がしますので、
なかなか手に入らない状態が続いていました。
断線ジャンクのL1000を治して使う方がそんなにいるとは思えませんが、落札してからどうしているのでしょうね?
特に高額での落札は評価が万の数の代理入札と思われる人で、海外に行ってしまうのでしょうが
海外でもL1000を治す人がいるのかな?と不思議に思ってしまいます。

そんな状態の中、少し頑張って動作未確認のMC-L1000を落札できました。
カンチレバーが折れたり、チップが無くなっていなければコイルが断線していても、
ダンパーがヘタっていても自分で治す事はできるので、久々に楽しみにしていました。
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そのL1000が本日到着したので、「さあ、治すぞ!」と気合をいれて荷を開封したら
完全動作品でした。

この場合は喜ぶべきですよね?少しモヤモヤしてしまいました。
ギャプに少しゴミが入っていますが、チップは殆ど減っていない良好な個体でしたので
ギャップを清掃して、調整をしたあとは快調に良い音で鳴っています。
でも、オリジナルのままのMC-L1000は私は使わないんですよね。






フェイズメーションのカートリッジを修理しました。

最近 鎌倉のSさんから依頼を受けてカートリッジを修理しました。
お受けしたのはこのカートリッジです。
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フェイズメーションのPP-500です。
ダイヤモンドチップの脱落だそうで、チップの取付修理の御依頼でした。
あまり知識が無かったのでPP-200と取り違えていましたが、ネット検索すると30万越えの最高級機なんですね。
当然の様にチップはラインコンタクトでカンチレバーはボロンです。
メールでお話を聞くとカンチレバーの先端からチップが取れたそうで、カンチレバー先端が破損してチップが取れたのではない様です。よく見ると先端が溝がきってあり二股に別れているそうです。

現物が送られてきたので実体顕微鏡で見てみるとカンチレバー先端の溝からチップが抜け落ちて脱落したようで、カンチレバー自体は無事でした。
さて、問題はこれに使用してあるチップですが最高級機だけにカンチレバー先端の質量を削る為に極小のチップが使ってあって、チップを挟む溝がかなり狭い。私の手持ちの多くのチップはジャンクカートリッジから採取したチップですので、この溝に入るチップがありません。
相談でカンチレバー先端の溝には入れず、先端に直接接着する方式になってしまうとSさんに連絡を入れて相談している間に、ふとこの細いみぞに入るほど小さいチップを使用しているカートっリッジが頭に浮かびました。



模型用バイスを活用しています。

前回掲載した模型用のバイスを再び続けて手に入ったMC-L1000の断線品の修理に活用しています。
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極小なカンチレバーアッセンブリーを固定して作業中の写真ですが、非常にシッカリと固定が出来る様になっています。
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カンチレバーアッセンブリーをバイスに銜えさせてマイクロコイルをカンチレバー先端のチップの背に取付けてから、カンチレバー上にコイルリードを這わせて貼り付ける作業です。フラフラとしないので、とても作業がやり易くなりました。
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上に掲載の写真を拡大してみました。
カンチレバー先端に載る五角形のマイクロコイルは0.8mm径の大きさで、この極小で軽い事がダイレクトカップル型のカートリッジの音質に大きく影響を及ぼす事になります。
カンチレバーに貼り付けるリードは肉眼では殆ど見えないほど細い0.017mmの太さで、これを4本貼付ていきます。

カートリッジ修理の固定台

気温が上がってきて、やっと春らしいくなってきましたね。

私はカートリッジの修理の様な精密な作業をするので安定して小物を固定する治具はとても重要です。
1D3A1088.jpg
当初は上の様な物を使っていましたが、銜えてもやや不安定な所があり、もう少しシッカリと固定できる工具が欲しいと思っていた所、模型関係に精密作業をする工具や固定工具が幾つかある事を知りました。
1D3A1085.jpg
Amazonで手に入れた模型用のバイスです。
しかし、実物が到着してみると精密とは程遠い精度の悪さで、しかも挟み口の角が面取りしてあり、斜めなので超精密な物を銜える事ができません。
ですので、全て自分で作り直す事にしました。ガイドポール(ネジの両側にある棒)は遊びが多くガタガタでしたので旋盤でステンレス丸棒から削出し、遊びの無い精度まで追い込みました。またバイス上部表面は側面と同様のアルマイト仕上げの梨地の青色だった物を表面を削って面取り部を無くし、合わせた時に隙間が出来ない様にしました。
これで精密作業が出来ると思っていたのですが、高さが高くて作業がしずらいのです。
1D3A1086.jpg
そこで20mm厚の板をくり抜いてベースを落とし込み、丁度良い高さに調整しました。
なかなか手間がかかりましたが、これで快適に作業ができそうです。

カートリッジ修理の固定器具

気温が上がってきて、やっと春らしいくなってきましたね。

私はカートリッジの修理の様な精密な作業をするので安定して小物を固定する治具はとても重要です。
1D3A1088.jpg
当初は上の様な物を使っていましたが、銜えてもやや不安定な所があり、もう少しシッカリと固定できる工具が欲しいと思っていた所、模型関係に精密作業をする工具や固定工具が幾つかある事を知りました。
1D3A1085.jpg
Amazonで手に入れた模型用のバイスです。
しかし、実物が到着してみると精密とは程遠い精度の悪さで、しかも挟み口の角が面取りしてあり、斜めなので超極小な物を銜える事ができません。
ですので、全て自分で作り直す事にしました。ガイドポール(ネジの両側にある棒)は遊びが多くガタガタでしたので旋盤でステンレス丸棒から削出し、遊びの無い精度まで追い込みました。またバイス上部表面は側面と同様の青色のアルマイト梨地仕上げだった物を表面を削って面取り部を無くして直角にして合わせた時に隙間が出来ない様にしました。
これで精密作業が出来ると思っていたのですが、最低の高さに調整しても高くて作業がやりづらいのです。
1D3A1086.jpg
そこで20mm厚の板をくり抜いてベースを落とし込み、丁度良い高さに調整しました。
なかなか手間がかかりましたが、これで快適に作業ができそうです。1D3A1091.jpg早速先日手に入れた断線品のMC-L1000を固定して修理をしてみましたが、固定がシッカリしているので作業のしやすさがかなり違います。時間的にも短縮できて快適に修理が完了しました。

カートリッジの絶対位相を調べる

私はMC-L1000の断線修理をする為に、L1000に使われている断線したプリントコイルを除去して新たに極細の巻線コイルに載せ替える作業をしています。
コイルの左右の繋ぎ方を間違えると逆相になるので聴いて直ぐに分かりますが、両方とも位相が反転していると聴いてもなかなか正しい判断をするのが難しいのです。(聴感では正しいのはこっちだろうな~程度で確信がもてない)
オルトフォンでは絶対位相を調べる為にテストレコードを販売しているそうなのですが価格は結構する様です。
この絶対位相の事で、以前にfidelixの中川さんが「簡単に絶対位相を調べる方法がある」と教えてくれたので、その方法を紹介します。

さて、用意するものはデノンのDL-103とオシロスコープとレコードだけです。
まずDL-103は放送局も使う仕様なので位相管理が確りしていますのでこれを基準にします。
DL-103をプレーヤーに取付てフォノイコかプリアンプに入れてフォノイコの出力かプリアンプのテープアウトから出力された信号をオシロスコープで観察するのですが、使うのはレコードの最内周のエンドグルーブです。
ポチッ!、ポチッ!と言う音をオシロで観察するのです。
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通常のアンプのケーブル接続と同じ様に左chが上の黄色で右chが下の緑です。最終グルーブのポチッ!部を通過する時に画像の様なピークがでますが、両chのピークがお互いに向き合う様に見えれば絶対位相は合っています。
1D3A9907B.jpgこれを基準にして対象のカートリッジが同じ様にピークが内向きになるかを観察するのですが、レビンソンのJC-1やヤマハのHA-1、FIDELIXのLN-1、LN-2の様に反転アンプを使用しているヘッドアンプの場合は絶対位相が逆になりますので注意してください。
ただ、この事を考えると多くの方が絶対位相の逆で聴いている場合が多いのではないかと思うのです。





MC-L1000のダンパー修理完了

前記事の続きになります。
ここを見に来て頂いている常連さんにはコイルをカンチレバーの先に載せる作業は何時もの見慣れた写真になりますが、
はじめて見る方もいると思いますので掲載します。
1D3A9666H.jpgまずは左右chの二個のコイルを接合してカンチレバー先端のダイヤモンドチップの背に貼り付けます。コイルはカンチレバーの先端に乗りますので軽ければ軽いほど音質的に有利ですので直径は0.8mmと極小です。
1D3A9672J.jpg次に0.017㎜のリードをカンチレバーの背に貼付ていきます。両チャンネルで4本あり、銅線は細くするほど硬くバネ性を持つ為に張付けるのが非常に困難で常に断線のリスクが伴い、これがこの作業の最難関となります。ダンパーを交換したので黒色に替わっている事が分かると思います。
1D3A9745r.jpgコイルを載せ終わった振動系ユニットを本体にネジ止めしコイルの位置を調整した後固定して端子にハンダ付けします。
1D3A9744q.jpgこの後ダンパーのテンションを調整して下部カバーをネジ止めして修理作業が完了です。
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MC-L1000のダンパー交換

サクラの花も散り、日によっては初夏の陽気で、緑も多い景色になってきて出かけるには丁度良い季節になってきました。

このところ少し時間的に余裕ができたので、先延ばしになっていたカートリッジの修理などに手を付け始めています。
今回はVictor社のMC-L1000のダンパー修理に挑戦してみました。
ダンパーはゴム系とウレタン系が使われているのですが、
ウレタン系ダンパーは時間経過とともに加水分解して最悪ドロドロに溶けてしまう事があり
この様な状態になってしまうと針先が沈んでカートリッジのボディの底着きが起き使用する事ができなくなります。
私は今までにMC-L1000の断線のコイル交換修理はかなりの数を熟していますが、
ダンパーを修理するには振動系ユニットからカンチレバーアッセンブリーを抜き取らなくてはなりません。
通常のカートリッジは極小のネジでカンチレバーアッセンブリーが止まっているだけなので、
この極小ネジを緩めれば外す事ができます。
しかし、MC-L1000カンチレバーアッセンブリーは極小のネジを止めてからアッセンブリーごと接着してあり、簡単には外す事が出来ないのです。
この為にダンパー交換の修理依頼は今まで受けていませんでした。カンチリバー修理以前のカンチレバー修理時の振動系ユニットの写真ですが、カンチレバー根元の水色の部分がダンパーになります。
最近この接着剤を溶かす事が可能になり、カンチレバーアッセンブリーを抜き取る方法が見つかったので、にわかにダンパー修理にトライしてみたくなりました。
かなり前に部品取りとして購入したダンパー劣化のジャンク品のMC-L1000を復活させようと思います。
そしての無事に振動系ユニットからカンチレバーアッセンブリーを抜き取る事ができました。1D3A9621a.jpgダンパーが膨らんでブヨブヨしています。ここまでできれば後は簡単です。
1D3A9627b.jpg左側が今まで使われていたダンパーで、膨らんてしまっています。右が今回新たに使うfidelixのMC-F1000用のダンパーです。1D3A9630d.jpgハイ、これでダンパーの交換完了です。黒色なのでゴム系の様ですが、加水分解はしないので一度交換してしまえば今後安心して使い続けられると思います。

この後の作業は何時もどおりコイルを載せる作業になりますが、
ここの所この作業での失敗はないので無事に復活させる事が出来ると思います。











クリスマスもMC-L1000の修理

今日はクリスマスですが、朝からカートリッジの修理でした。

数日前にこのブログにMC-L1000の修理依頼がありました。
ダイヤモンドチップは硬いのですが衝撃には弱くガラスと同じに欠け易いのです。
このオーナーの方は欠けてしまったチップをプロの修理工房に針交換をお願いしたそうなのですが、
MC-L1000はご存知の様にチップとコイルが直結のダイレクトカップルで針交換をするのは
私位の素人ができる修理ではないのは普段からカートリッジを修理しているので良く分かっているのです。
その針交換をしてもらった工房でも修理のリスクは十分説明されたそうですが
無事に針交換が終わって帰ってきたそうです。
しかし、その後音が出なくなったそうで、今回私の所にコイルの交換のご依頼が来たという流れです。
2I3A6574pp.jpg下部カバーを外した写真です。
顕微鏡で観察してみましたが、以前のチップを取外して新たなチップを挿入してある様ですが、オリジナルチップよりやや太いチップが挿してあるようで先端の穴を拡大してある様です。テーパー状のベリリューム製の極細カンチレバーの先端の穴を拡張するのはどんなに難しい作業だったかと思います。
この様な修理後の個体を見るのは初めてなので非常に興味深く観察してしまいました。
チップ固定の後は穴が拡張されているのでチップが抜けない様に通常の3倍くらいの接着剤で固めてありました。
背面にはダイヤモンドは抜けていない様にみえました。
コイルは曲っていて修理から帰って来た時点で曲がっていたそうです。
当然左右の出力は違っていたと思いますが、聞くとやはりバランスが偏っていたそうです。
しかし、超極細のプリントコイルは僅かでも治そうとしただけで導通が無くなる可能性があるので曲ったままで取り付けたのではと推測します。左右対称でないのは問題があるのは私も判るのですが、私がこの作業が出来たとしても恐ろしくて弄らないかもしれません。

さて、この修理の問題は先端のチップの穴が拡張してある為ベリリュームカンチレバーの肉が薄くなっている事で
取外し時にチップごと取れてしまう可能性があります。
てすのでチップ部分は出来る限り触らず、コイルのみを取外すこととしました。
そして、このプリントコイルを取去り先端に取り付けるスペースを作る事に成功しましたので
何時もの様にコイルの取付に取り掛かりました。
そして修理完了後の写真です。
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コイルリードをハンダ付けして、導通が出たときには何時もの変わりない嬉しさが込み上げてきます。
コイルは事前に修理予定の物が組んであり、丁度キャンセルとなったので兆速の2日ほどで修理は完了です。

この記事を書きながら修理完了のMC-L1000/TSで聴く音は何時もながら最高の音を再現してくれています。