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NEOのファーストインプレッション2

前置きが長くなりましたが、NEOの聴いた感想を少し
ソースはレコードで、プレーヤーはもちろん私の作ったPL-31E/TSです。
カートリッジはVictorのMC-L1000にfidelixのコイルを載せ替えた/TSです。
十数年前はLINNのLP-12を使っていましたが音はその頃からはかなり進化していますので
今の方が正しい判定が出来ると思っています。
フォノイコはfidelixのLEGGIEROを左右1台づつ使い、パッシブアッテネーターから
ボリュームを取去ったパワーアンプCERENATE を左右2台のmono使用です。

まず一聴周波数レンジが上下に広く、特に高域は歪みが少なく滑らかで肌理細やかだとすぐに分かりました。
これは十数年前にショップで聴いた時にも感じた事なので、この印象が今までこのスピーカーが記憶に残っていた理由だと思います。バイオリンソロなどを聴くととても聴き易く優しい音です。
次に感じるのは余計な音がしないでスッキリしています。やはりボディ構造から来る所が大きいのかもしれません。
低域は流石にダブルウーハーの大型フロアーなのでタップリとした量感で余裕があります。
質感はやや重めで、私は軽い質感の低音が好きなので好みとは少し違いますが
この重さも低音の迫力とドスの効いた凄みににつながっている様に思います。
構造的にウーハーの後ろからマグネットを棒で押してある構造と確りとしたメカニカルアースを取ってある事が功奏してか
久々にマンジョーネのサンチェスの子供たちを爆音で聴きましたが全く揺らがない凄い迫力には驚きました。
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NEOのファーストインプレッション

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7月の末に来たNEOですが、当初はこの様な本格的なフロアー型のスピーカーを入れる予定はなく、
ウーハーが20cm程度の中型の2wayブックシェルフ型を聴いてみたいと思って探していたのです。

理由は『ALTECのA5マルチ』の様なアンプを8台も使う大掛かりなスピーカーシステムではなく、
もっと簡単に鳴らせて、そこそこの周波数レンジと音質が得られるスピーカーが無いかと思って探していたのです。
また、サブシステムの『AL-05BONSAI』はフルレンジとは思えないレンジの広さで、
とくに驚くのはフルレンジの苦手な低域の再生能力です。
かなり高い要求をしなければ十分に満足のゆく音を出してきますが、
厳しい聴き方をすればやはり高域が苦しく、バイオリンなどの高域の弦楽器の音色が僅かに固いと感じられます。
これはフルレンジなので高域の分割振動での歪みは避けられず、これ以上を要求する事が酷なのです。
生き生きとして張りのある再生音は、このままでも十分に楽しく音楽を聴けてしまうところが究極のフルレンジではないかと思うところではあります。

私自身は経験からネットワークが及ぼす音の悪さは十分に分かっていて、出来れば使うのは避けたいと思っていて、特に数百Hz以下とクロスが低いスピーカーは大きなコイルが直列入る為に、鈍く重い低音になやすく、また、3way以上のスピーカーのスコーカーにコイルとコンデンサが直列に入る為に微細な情報の欠落と生き生きとした張りのある中域は出づらい事は分かってしましたので、アンプがスピーカーユニットに直結のマルチアンプシステムやフルレンジを好んできたのです。

さて、この様な考えでネットワークを使いながら、そこそこ軽く反応の速い低音と肌理の細かい滑らかな高域を出す為にはクロスが2~3000Hz位のネットワークを使った2wayあたりが妥協点なのではないかと思う事は常々有ったのです。



NEOと言う名のスピーカー

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前回の記事で新しいスピーカーが入った事は書きましたが
このスピーカー、全くの不見転で買ったのではなく、十数年前にショップで何度か聴かせてもらっています。
現在のハイエンドウッドレススピーカーの走入ではなかったかと記憶しています。
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ダブルウーファーの3way、フロントパネルは20㎜アルミ一枚板の削り出しで
キャビネットは内部に平行面のない前衛的な形のカーボン製で
内部にはスコーカー後方に極僅かの吸音材があるだけです。
20cmウーハーはネオジムマグネットを後方から魂柱でフロントパネルに押し付けて止める構造で
全面のパネルに止めネジが無い事からこれが分かります。2I3A6392C.jpg



また、PL-31E/TSの動画を載せて頂きました。

7月に入り梅雨明けを思わせる強烈な暑さとなっていますので熱中症にならない様に気を付けてお過ごしください。
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また、また、気まぐれジジイさんが私が制作した『PL-31E/TS』の動画『レコードプレーヤーの真髄』と言うタイトルでYouTubeに載せてくれています。コメント欄まで読んで頂けると面白いとおもいますので、よろしければ見に行ってみてください。

fidelix in 我孫子

ここ数日灼熱の猛暑か続いていますが皆さん変わりなくお元気でやってますか?

やっとコロナ禍も落着いてきて各所でイベントも開催される様になってきました。
その様な中で昨日は我孫子オーディオファンクラブ主催でfidelixの中川さんの講演が開催されると言う事で、
車では1時間の近さなので信者としては「参加しない訳に行かない!」とこの暑さの中を
友人の『雪まるださん』と一緒に車を走らせてきました。
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演目は主にfidelixの新製品のスピーカーの試聴で、当初はCDをソースにデモをする予定となっていましたが、
「フィデリックスと言えばアナログなので、是非レコードでも聴きたい」との主催者側からのご要望があり、急遽の変更で私のPL-31E/TSプレーヤーを使ってのデモもする事になりました。
ですので気軽に行くつもりでいたのですが、フォノイコ『LEGGIERO』を含むアナログ一式を私が車に積んで出発する事になりました。
会場に着くとまだ中川さんは到着していませんでしたので、半スタッフ状態で機器のセッティングを済ませて中川さんを待つ事になりました。その待つ間にぞくぞくと我孫子オーディオファンクラブの会員の方々が集まって来て、他に私のお世話になっているFacebookのお仲間の『よっしーさん』や『pippinさん』また、前記事に載せた『気まぐれじじいさん』他も駆けつけてくださり写真の様に盛況な講演会となりました。
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新製品の2ウェイバスレフ型スピーカーでキャビネットの仕上げは聴感上も好い結果のピアノ鏡面仕上、マイラーのツィーターとポリプロピレンのウーハーです。ツィーターは昔のナショナルの5HH17を思わせます。
まず前半はCDによるデモで、CDプレーヤーは電池式のポータブルタイプをDAC『カプリース』に入れ、その後パッシブプリの『トゥルーフェイズ』で音量調整してから『LB-4a』パワーアンプでのドライブとなります。fidelixらしい優しい自然な音だと思いました。
数曲聴いて構造の説明と質疑の後に休憩を10分ほど入れてからアナログでのデモになりました。








TruPhaseを使ってみました。

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さて、TruPhaseを実際に使用してみてですが、
その前に私のプリアンプに対して要求している事はセレクターによる入力信号の選択とボリュームによる音量調整だけで、プリアンプで音質をより良くしようなどとは全く考えていません。
要するになにも足さず、何も引かずです。もしも、音が良く聴こえたとしてもそれを私が採ることはけしてありません。
写真右側は以前東京光音のアッテネーターを使って私が作ったパッシブボリュームですが、
この時に使った方法はフォノイコライザーから直接RCAケーブルでパワーアンプにダイレクトに接続して、これを基本の音として使いこのパッシブボリュームとの音質差を比較しました。
この方法は故江川三郎さんやFidelixの中川さんが推奨した直接原音比較法です。
このパッシブボリュームでの比較はダイレクトにパワーアンプに接続した時の音と殆ど変わらない事から もうほぼ完全な音量調整機の役割を果たしている事が判りました。
サブシステムはレコード再生専用のシステムになっていますので この自作パッシブボリュームでも事足りるのですが、CDプレーヤーやチューナーなど他の機器を一緒に使うには不便で 接続ケーブルをいちいち取外して付け替えるしかありませんので、やはり出来ればセレクターはあった方が使い勝手が良いので今回のTruPhaseを導入する事にしたのです。

パッシブプリアンプは通常のプリアンプと比較すると力強さにかけると言う方は多いようですが、ダイレクト接続とTruPhaseを比較して聴いてみても差は殆ど聴く事は出来ませんでしたので、上々の結果です。
他のプリアンプと比較してみても力強さにかける事もなく、鮮度が高く色付けの少ない音を実感して頂けると思います。
セレクターが付いていて この音が聴けるのなら私の作ったパッシブボリュームよりも使い易さで優っていると思いますので是非お薦めしたいと思います。

注: 私の使用環境はアンバランス接続のみでバランス接続では試してはいませんので この事は御承知頂きたいとおもいます。

パッシブプリアンプ TruPhase

今回Fidelixより発売されたパッシブプリアンプ『TruPhase』について書いてみたいと思います。
2I3A5468bb.jpg内部のコンストラクションは多くのパッシブプリと同様にセレクターとアッテネーターのみの簡単なものです。フロントパネルには左にセレクター摘みと、右にアッテネーターの摘み、そしてこのプリの名前にもなった位相の反転させるスイッチが中央にあります。この位相反転機能はバランス接続の時だけでアンバランス接続では機能はしません。
2I3A5467cc.jpg内部はバランス接続対応になっている為にセレクターは四連の物を使用しています。アッテネーターは通常はやはり4連の物を使うのですが、この『TruPhase』は2連となっています。これで何の問題もなくバランス用に使う事が出来ると言うのですから流石に中川さんらしく「発想の仕方が違うなぁ。」と感心します。
2I3A5479dd.jpg入力はRCAが3系統、バランス入力は2系統、出力はRCA、バランスそれぞれに1系統です。
2I3A5482ee.jpgアッテネーターに使われている抵抗は非磁性のPRP社の物を使用しています。

TruPhaseが到着しました。

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フィデリックス社にかねてからお願いしてありましたパッシブプリアンプの『TruPhase』が到着しました。
早速繋いで聴いてみましたので記事にしたいと思います。


「トーンアーム」や「0 SideForce」 のインサイドフォースについて

fidelix社のサイトが更新されました。
インサイドフォースについて まだ理解していない人がいる様なので再度記事にしたそうです。
以前に「0サイドフォースアームでもインサイドフォースは発生しているのに名前に偽りがある」
言っていた人がいましたが、ピュアストレートアームではインサイドフォースは発生しません。
今回のfidelix社の記事と私のブログのピュアストレートアームのカテゴリーを一緒に読んで頂ければ理解も深まると思います。
fidelix社では昔オルソニック社が発売した物と同じ様に
実際に目で確認できるインサイドフォースチェッカーを発売する予定だそうです。