竹本式プレーヤーをYouTubuにUpして頂きました。

暫く更新を怠っていましたので、私が「体調を壊したのでは?」と心配して連絡くれる方がいました。
実は『PL-31E/TSプレーヤー』が好評で制作依頼が殺到してブログを書いている時間がとれなくなってしまい、今ようやく注残もなくなって少し余裕が出来た というのが理由です。
たいへん御心配をおかけして申し訳ありませんでした。

さて、今回YouTubeに私の制作したプレーヤーの動画を載せて頂きましたので
ご紹介したいと思います。

PL-31E/TSの面白い記事

やっとコロナが落着いてきました。やれやれです。
沢山の方がこのコロナ騒ぎで影響を受けたと思いますので、早く平常の生活に戻ればと願うばかりです。

最近私の制作したレコードプレーヤーの評判が良く、複数の方から制作の御依頼を頂いております。
PL-31ETSパオローズ
先日納品を済ませた『yiu』さんが面白い記事を書いてくださっていますので興味のある方はブログを訪問されてみては如何でしょう?
yiu's audio blog

PL-31E/TS vs Performance DC - ピュアストレートアーム対オフセット付ストレートアーム

カレイドスコープ

10月に入りやっとコロナウィルスによる全ての緊急事態宣言が解除されましたね。
このまま通常の生活が戻ってくれる事を願うばかりですが、そう甘くはないでしょうね。

さて、オーディオ機器について 今はあまり書く事がないので 最近気に入って聴いているお薦めレコードです。
カレイドスコープ
カティア・ブニアティシビリのピアノソロ『カレイドスコープ』です。33回転二枚組のアルバムですが、
1枚目はあまりに有名すぎる曲ムソルグスキーの『展覧会の絵』です。
この曲はもともとピアノ曲だとは知っていましたが、オーケストラでは大迫力なのでテストレコードに好んで採用されたりしていましたので 聴き飽きるくらい聴いているし、今回はピアノのソロなので地味な感じなのかなと思っていましたが、
聴いてみて吃驚しました。
この曲は後半に向かって迫力を増していくのですが、最後のキエフの大門などは全くフルオーケストラの迫力に負けていません。
それよりもっと驚いたのは音質の良さです。細かい鍵盤のタッチ感が全て分かるほど繊細で、
凄い迫力の力強い立上がりと切れ味なのに耳当たりの優しい音です。
このアルバムは、まさにタイトル通りのピアノの音が万華鏡のごとく空間一杯に散らばります。
私のPL-31E/TSプレーヤーの良さをフルに出せる最高の一枚ですね。素晴らしいですよ。



コメントを頂きましたので

私のブログ記事『音の評価基準』に周平さんからコメントを頂きましたので此処に掲載します。
以下コメント内容です。

楽しく読ませていただいております。
素人のオーディオファンです。
オーディオファンとしていつも疑問に思っていることがあります。最近、オーディオ関連の雑誌をみていつも不思議に思うのは、アンプ。各種プレーヤーやスピーカー、最近はケーブル関係の記事が満載でオーディ論議に花が咲いていますが、録音の入り口について、つまりマイクロフォンについて深く洞察した記事が見受けられないということです。人間には耳があり、その耳がアナログの音源を拾い上げて音として感じ、それを脳がいい音、気に食わない音、大きい音、小さい音として判別します。単純に考えると生の音に近い録音を目指すためにはまず人間の耳に一番近いマイクロホンの開発がありきだと思うのですがいかがなものでしょうか?人間の耳の素材や構造に近いマイクロホンで拾った音源を録音し、それをアンプで増幅しスピーカーで音を出すということがオーディオの基本的スタンスであるべきと思うのですがどうなのでしょうか?
人間の耳に近いマイクロホンの開発がない限り、生に近い音は絶対出ないというのが小生の持論なのですが、いかがなものでしょうか?素人なもので突然のコメントお許しください。


周平さん、はじめまして。

私のオーディオの目的は単純明快です。私のブログの副題の通り『レコードに刻まれた時の音をそのまま聴いてみたい。』です。
『マイクロフォンに拾われた時点で物理的には生音とは違ってしまっているから、原音再生は無理』と言っている方がいますが、
それはその通りだと思います。
しかし、この考えと私の目標としている事とは論点がちがいます。
すでにレコードに刻まれた音から先には、タイムマシンが無いかぎり過去へは行けないと同様に
その刻まれてしまった音溝をどうする事もできません。
ですので、私が出来る事はレコードに刻まれた音溝を、
変化させず(歪ませず)にできる限り正しく拾い上げる事が私が聴ける一番の音であり、オーディオをやる目的だと思っているのです。

録音側の話をさせてもらえれば、最近ダイレクトカッティング盤の山本 剛の『ミスティ』と言うレコードが発売されましたが、
先に発売されたSBMの演奏は超オンマイクのピアノの中に頭を突っ込んで聴いている様な音です。
かたや、最近発売のものは普通にセッティングされたマルチマイクでの録音の様に聴こえます。
先のSMBの音は鮮烈でインパクトの強いものですので、これを最近発売の物と比較すると普通の音に聴こえてしまいますが、
自然なピアノのタッチ感や響きが実によく聴こえます。
夫々全く違うピアノの録音の音ですが、どちらが生音に近く、正しい録音か?とは言えず、私はどちらもとても楽しく聴いてしまいます。


超珍品のカートリッジが来ました

医療関係者のコロナ感染率が劇的に下がっているとの嬉しいニュースが上がっています。
私はやっとワクチン接種が終わって一安心しているところですが、まだ世の多くの人はこれからなので、早く接種率が上がって正常な生活にもどれる事を祈っています。

私は相変らずMC-L1000の断線品の修理に勤しんでいるところですが、今回は写真でしか見た事もなく、もちろん音を聴いた事もない珍しいカートリッジの修理依頼がきましたので、ご紹介したいと思います。



終のカートリッジMC-F1000

さすがにコロナ禍で これだけ長く外出禁になってくるとストレスが溜まる日々ですが、私は最近は家の中でカートリッジの修理に嵌っていますので、これで暇がない日々が続いています。
先の2月14日の記事でMC-L1000の修理は10本目に到達しましたが、ここに来て3本のMC-L1000の断線品を修理してF1000化の成功数は全部で13本になります。
最近の修理は失敗せず、全て4連続1発で成功させています。
2I3A5902aa.jpgですが、この修理はかなりの難しさに変わりはなく、簡単にできる作業ではありません。難しいがゆえに奥深く面白いとも言えるのですが。

さて、暫くこのフィデリックス社のマイクロコイルに載せ替えた『MC-F1000』を聴いてみた評価ですが、
ベース機のMC-L1000は私自身が長い間レファレンスカートリッジとしてきたほどの最高峰クラスのMCカートリッジのひとつだと思っています。
低域は力強く引き締まり、中域は密度があるので実在感が高く、高域は良く延びて癖がありせん。全くこのMC-L1000でも通常使うには最高のカートリッジとしての評価は揺るぎないものです。
しかし、フィデリックス社のコイルに載せ替えた『MC-F1000』を聴いてしまうと もうMC-L1000に戻る気がしない位に音は違います。
まず、一聴で違うのはF1000はL1000から1~2枚ベールを剥いだという位に曇が取れて空間の奥深くまで鮮明に聴こえます。
また、歪みもレコード再生の場合は何かしら感じるのですが、これが「これ、レコードの音?」という位に驚くほど少ないのです。
それは、音として今までどのカートリッジからも聴いた事がない爽やかさとなって聴こえてくるのです。

今まで、数多くのカートリッジを所有して聴いてきましたが、必ず夫々のカートリッジには良い所がある為、沢山のカートリッジを持つ事になっていましたが、現在は『MC-F1000』以外に聴く事はなくなってしまいました。それほど素晴らしいカートリッジだとおもいます。
私にとって、このMC-F1000が長いカートリッジ遍歴の最後の行き着いた物になるのではないかと思う様になってきています。


AL-05BONSAI用スピーカースタンド発注

2I3A5369b.jpg
サブ用のスピーカーと言いながら すっかりメインスピーカーになってしまった『AL-05BONSAI』ですが、写真の様に他の小型スピーカーを置台にして高さ調整をしていました。遊びに来る友人に「スピーカースタンドを作ってやるべきだ!」と指摘されていましたが、既製品ではこの高さの物はありませんし、自分で作るのは面倒でそのままにしてありました。
しかし、考えると私のプレーヤー『PL-31E/TS』に素晴らしい仕上がりのキャビネットを作ってくれた『Woody&Allen』さんが知り合いにいるではないですか!
ウッディさんのブログにもスピーカースタンドの制作記事がありますし、早速制作のお願いをして快諾をして頂きました。

レコードプレーヤーの様な物の正体

前回の記事で自作のプレーヤーの様な物を制作したのですが、
ボロトレーンさんからは「レコードクリーナーではないか?」とのコメントを頂きました。
実はレコードをクリーニングするのではなく、プラッターそのものを綺麗にする機械です。
私の作るプレーヤー『PL-31E/TS』は製造が40年も前の物が多く、プラッターに錆が出ている物が多いのです。
旋盤に銜えて磨けばこの作業は簡単なのですが、私の旋盤は小型卓上旋盤で直径が20cmまでしか銜えられません。
紙やすりを使い手作業で錆を落とす事は出来るのですが、同心円の綺麗な挽目にはならずムラがでてしまうので どうしても仕上がりに納得がいきませんでしたので、この機械を考えていました。DSC01296ZZ.jpg写真の様に紙やすりを当てて作業をしますので、トルクが必要な為に大きなモーターを使いました。
結果は規則正しい挽目がでて綺麗に磨く事が出来る様になり大変に満足できる結果になりました。






レコードプレーヤーの様な物を自作しました。

大震災から早くも10年です。ニュース映像を見ましたが、本当にあった事とは思えないほど恐ろしい未曾有の大災害でした。
亡くなられた方に心より哀悼の意を表したいと思います。

このところ気候も春めいてきて外での作業がしやすくなりましたので、こんな物を作ってみました。DSC01247aa.jpg内部が二段になっている構造です。DSC01239bb.jpgこの画像をみて「あれ?おかしいな?」と思った人はいると思います。私は色々なモーターを試して小さいモーターの方が音が良いと普段から書いていますが、それからするとかなり大型のモーターです。DSC01253cc.jpgベルトドライブです。緑色のプーリーは市販の物を使いました。DSC01255dd.jpgモーター側のプーリーです。適当な物が市販品に無かったので鉄の丸棒から旋盤で削り出しました。モーターはスピート調整が出来るオリエンタルモーターを使用しました。DSC01259ee.jpg一番苦労した主軸スピンドルです。テーパーの精度が肝です。僅かでも精度が悪いとプラッターが回転した時に外周が上下動したり左右にブレたりします。スピンドルの上下水平軸受けにはベアリングが組み込んであります。DSC01266ff.jpg今日は天気がよいので塗装をしました。四方を塞いでマスキングです。アクリルのクリアースプレーで3回以上重ね塗りしました。DSC01276gg.jpgDSC01288hh.jpg電源をいれて回してみましたが、全くブレがありません。上出来です。アームを付ければプレーヤーの完成ですが、用途は違うんですね。