今日はダストカバー磨き

コロナ感染者数は下げ止まりの傾向で関東地方は緊急事態宣言はまだ2週間延長だそうです。
本当に2週間で収まりますかね?ワクチンも遅れそうですので、どの位この状態が続くのか、気が重いです。

さて、かなり前にCECのST930をオークションで購入したのですが、本体は綺麗でしたが、残念な事にダストカバー右上にかなりのダメージがありました。
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2I3A5706BB.jpg何かを落とした様で一部抜けているほどで、さすがに修復は無理の様です。
この度オークションで電源ナシのST930の出品がありました。電源がなく、程度もあまりよくないのですが、ダストカバーには小傷や曇りがかなりあるものの大きな傷はなさそうなので落札してみました。
プレーヤー本体は分解手順を覚えるのと部品取に良いかと思っています。
空いた時間を使って番手の荒い300番台の耐水ペーパーで磨きはじめ、徐々に2000番まで番手を上げて、電動サンダポリシャーに3000番の研磨剤を付けて磨きました。その後は手で9000番の研磨剤を付けて磨きましたので、かなり傷も曇りも無くなってきて、かなり見栄えがよくなりました。
2I3A5712CC.jpgまだ薄っすらと曇りが残っていますので、もう少し時間をかけて磨けばもっとよくなりそうです。
このCECのST930は現在私の作るプレーヤーの改造ベースに使っているpioneerのPL-31Eが無くなってしまった時に代わりに使えるかと購入したのですが、31Eはまだ手持ちがありますので、PL-31E/TSの音質比較機種としてオリジナルのまま並べて使っています。音は市販品としてはけして悪いわけではなく、私が以前使用していたLINNのLP12と同程度の能力はあるのではないかと評価しています。デザイン的にも良いので、今回のダストカバーが治ったので音も好く聴こえたりします。気のせいですが(笑)

MC-L1000の修理10本目到達

昨夜の福島沖地震には驚きました。拙宅は震度4との事でしたがもっと大きく感じましたね。
慌ててレコードからカートリッジを浮かせて止めました。

さて、前回の記事で実体顕微鏡用のアームスタンドを買った事を書きましたが、早速大活躍です。
Facebookでお知り合いになった方からMC-L1000の断線品の修理の御依頼を頂きましたので昨日の空いた時間と今日の休みを使って修理をしました。修理はたいがい1度では成功せず、17ミクロンの極細線が作業中に切れてしまったりして、2回から3回やり直すのですが、.以前より手際もよくなって慣れてきたのも原因かもしれませんが、今回は一発で成功です。
これで通算10本のMC-L1000の修理を成功させた事になります。2I3A5637OO.jpg不思議とこのF1000、私の持っているF1000と比べて鮮明で音が良いです。甦った最強のMCカートリッジを気に入ってもらえれば嬉しいです。




実体顕微鏡アームスタンド

ここの所で、VictorのMC-L1000カートリッジの断線品を続けて修理をしていますが、極小のマイクロコイルをダイヤモンドチップの背に載せ替える作業はかなりの難しさです。
それでも、今までで修理をしたMC-L1000は9個になります。まだまだ直してMC-F1000化の修理成功数を伸ばしていきたいと思っています。
この作業には実体顕微鏡が無くてはならない道具ですが、ヤフオクを見ていると時計修理を趣味にされている方が実体顕微鏡に使っているアームスタンドの動画が載っていて、見るとなかなか良さそうなので購入してみしました。
2I3A5583aa.jpg実体顕微鏡は重量があるので不安定にならないか心配でしたが、作りはかなりガッシリしていて不安定な感じはしません。作りは良く安っぽさはありません。
いままで固定式のスタンドを使っていたので小さな作業プレートの中だけが作業範囲でしたが、机の上全面が作業スペースとして使え、使い終われば隅に折りたたんで置けるので、なかなか便利な優れ物です。

ブライアン・ブロンバーグのWOOD

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2004年頃にCDではすでに大変話題になっていたアルバムですが、今回45回転のレコードでの発売となり購入してみました。
ベースがメインのピアノとドラムスのトリオですが、とにかくウッドベースの音がリアルで超低域までシッカリと入っています。
ピアノも切れ味良く、透明感の高い音で素晴らしい。この盤もオーディオチェックレコードに最適です。

レコードプレーヤーはもちろん『PL-31E/TS』でカートリッジは『MC-F1000』を使って
10cmフルレンジスピーカー『AL-05BONSAI』で再生していますが、
太く分厚い低音で再生され、10cm口径から出てくる低音とは絶対に信じられない切れと迫力です。

お正月はカートリッジの聴き比べ

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服喪中につき新年のご挨拶は控えさせていただきますが、本年もよろしくお願いいたします。

さてお正月なので少し時間が出来たのですが、このコロナ禍に外出もできず、
仕方がないので御依頼されたMC-L1000の断線修理を終わらせたのと、カートリッジの聴き比べをしてみています。
以前聴いた印象とは大きくかわりませんが、微妙に印象の変わったカートリッジもありますので、
復習のつもりでレコードを聴いてみています。

レコード再生で最も大切な事

コロナ禍はますます酷くなって、深刻な状態まで来てしまっていますが、こうなればワクチンの接種を待って収束に至るしかないのかな?と思っています。

さて、前回の記事はパッシブプリのTruPhaseの使用感想について書きました。
記事内でも書きましたがプリアンプの本来の仕事は信号の整理と音量調整のみで、『何も足さず、何も引かず』入って来た信号をそのまま出力する事です。
ここで、音を良くしようなどと音質の調整などすれば、もうゴチャゴチャになってしまい答えは分からなくなり ろくな事はないのです。
プリに入って来た音を変えないのですから、出力側の信号を良くするのに大事な事は入力信号の質しだいだという事は分かって頂けると思います。入力側がすでに変調や劣化を起こしていれば、もう二度と元に戻ることは出来ないのです。
ですのでレコード再生の場合は最初のプレーヤーの回転の質、カートリッジの音溝の正確な変換、アームの支点の明確化など最上流の入力側の質をいかに良くするかがレコード再生においての最重要項目なのです。
たとえば普通はアナログプレーヤーがレコードの音溝の信号をブルブル震わせているなどとは にわかに信じがたい事ですが、手回しでプラッターを回して音を聴いてみればすぐに分かる事なのです。
この振られた音を その後に直そうとしても絶対に直ることなどありませんので、最上流の大切さをもっと認識し、
私がなぜアナログプレーヤーに無中になったのかを御理解していただけたら幸いと思います。2I3A5519AA.jpg



TruPhaseを使ってみました。

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さて、TruPhaseを実際に使用してみてですが、
その前に私のプリアンプに対して要求している事はセレクターによる入力信号の選択とボリュームによる音量調整だけで、プリアンプで音質をより良くしようなどとは全く考えていません。
要するになにも足さず、何も引かずです。もしも、音が良く聴こえたとしてもそれを私が採ることはけしてありません。
写真右側は以前東京光音のアッテネーターを使って私が作ったパッシブボリュームですが、
この時に使った方法はフォノイコライザーから直接RCAケーブルでパワーアンプにダイレクトに接続して、これを基本の音として使いこのパッシブボリュームとの音質差を比較しました。
この方法は故江川三郎さんやFidelixの中川さんが推奨した直接原音比較法です。
このパッシブボリュームでの比較はダイレクトにパワーアンプに接続した時の音と殆ど変わらない事から もうほぼ完全な音量調整機の役割を果たしている事が判りました。
サブシステムはレコード再生専用のシステムになっていますので この自作パッシブボリュームでも事足りるのですが、CDプレーヤーやチューナーなど他の機器を一緒に使うには不便で 接続ケーブルをいちいち取外して付け替えるしかありませんので、やはり出来ればセレクターはあった方が使い勝手が良いので今回のTruPhaseを導入する事にしたのです。

パッシブプリアンプは通常のプリアンプと比較すると力強さにかけると言う方は多いようですが、ダイレクト接続とTruPhaseを比較して聴いてみても差は殆ど聴く事は出来ませんでしたので、上々の結果です。
他のプリアンプと比較してみても力強さにかける事もなく、鮮度が高く色付けの少ない音を実感して頂けると思います。
セレクターが付いていて この音が聴けるのなら私の作ったパッシブボリュームよりも使い易さで優っていると思いますので是非お薦めしたいと思います。

注: 私の使用環境はアンバランス接続のみでバランス接続では試してはいませんので この事は御承知頂きたいとおもいます。

パッシブプリアンプ TruPhase

今回Fidelixより発売されたパッシブプリアンプ『TruPhase』について書いてみたいと思います。
2I3A5468bb.jpg内部のコンストラクションは多くのパッシブプリと同様にセレクターとアッテネーターのみの簡単なものです。フロントパネルには左にセレクター摘みと、右にアッテネーターの摘み、そしてこのプリの名前にもなった位相の反転させるスイッチが中央にあります。この位相反転機能はバランス接続の時だけでアンバランス接続では機能はしません。
2I3A5467cc.jpg内部はバランス接続対応になっている為にセレクターは四連の物を使用しています。アッテネーターは通常はやはり4連の物を使うのですが、この『TruPhase』は2連となっています。これで何の問題もなくバランス用に使う事が出来ると言うのですから流石に中川さんらしく「発想の仕方が違うなぁ。」と感心します。
2I3A5479dd.jpg入力はRCAが3系統、バランス入力は2系統、出力はRCA、バランスそれぞれに1系統です。
2I3A5482ee.jpgアッテネーターに使われている抵抗は非磁性のPRP社の物を使用しています。

TruPhaseが到着しました。

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フィデリックス社にかねてからお願いしてありましたパッシブプリアンプの『TruPhase』が到着しました。
早速繋いで聴いてみましたので記事にしたいと思います。

Diamonds and Rust in The Bullring

最近買ったレコードで素晴らしいと思ったレコードです。
2I3A5453.jpg1988年に録られたジョーンバエズのスペインの闘牛場でのライブ盤ですが、もう、当時のその場にいるかの様なプレゼンスの素晴らしさです。久しぶりに部屋を真暗にしてジョーンバエズの歌う闘牛場に時間と空間を超えて瞬間移動してしまいました。
このイラストもバエズ自身が書いたものなんですよ。多才ですよね。