「ベニスに死す」


「ベニスに死す」


ルキノ・ヴィスコンティが、
作曲家グスタフ・マーラーをモデルに描かれた
トーマス・マンの同名小説を基に映画化

美少年への思いを募らせた老作曲家の苦悩を格調高く描いた文芸ドラマ。





水の都ヴェニスを保養で訪れたドイツの高名な老作曲家アッシェンバッハは、
母親とともにホテルに滞在するポーランド人の美少年タジオに出会い、
思わず心を奪われる。
それ以来、彼はタジオに恋焦がれながら、彼の後を付け回すようになる。
一方そのころ、ヴェニスの街にはコレラが猛威を振るい始めていて、
町中で消毒が行なわれるように。
アッシェンバッハにも死の気配が次第に忍び寄ってくるが…。



原題/Morte a Venezia(Death in Venice)
制作年/1971
制作国/イタリア/フランス
内容時間/131分


監督/ルキノ・ヴィスコンティ
製作/ルキノ・ヴィスコンティ
脚本/ルキノ・ヴィスコンティ
脚本/ニコラ・バダルッコ
撮影/パスカリーノ・デ・サンティス
音楽/グスタフ・マーラー

(CAST)
アッシェンバッハ/ダーク・ボガード
タジオの母親/シルヴァーナ・マンガーノ
タジオ/ビョルン・アンドレセン
アッシェンバッハ夫人/マリサ・ベレンソン
アルフレッド/マーク・バーンズ
ホテル支配人/ロモロ・ヴァリ
タジオの家庭教師/ノラ・リッチ


NHKで放送された『100分de名著』の
「ペスト」を扱った回の一挙再放送を観ながら
カミュの「ペスト」を読みたい!と思いましたが・・・手元に無く
外出自粛中なので本屋さんにも行けないし・・・
なら「ベニスに死す」でも観ようかなと思い立ち観ました

「ペスト」と同様にあまりにも今の世界情勢と似ているので
まるで別の映画を観ているのかと思うほど
(「ベニスに死す」を今までに何度も観ているのに)
今回ほど恐怖に覚えながら観たことはなかった
パンデミックは映画の中でのことだと
その当時は人ごとのように映画を観ていたのよね
どちらかというと美少年タジオの登場シーンに夢中になり
コレラが蔓延する危機感はあまり伝わっていなかったかも

今回は映画をめちゃくちゃダメ出ししながら観ました
荷物の送り先のミスでベニスに留まることに決めた主人公に
アッシェンバッハさん、何で帰らないの!と叫んでいました

タジオの生に満ちあふれた輝きと
老いてコレラに罹患したアッシェンバッハ
その対比をマーラーの音楽で優しく包み込むように描いている
最後のシーンのアッシェンバッハは幸福だった!?

“ヴィスコンティ映画は耽美的で美しい”


映画とはあまり関係ないのですが
タジオ役のビョルン・アンドレセンお元気でした!
以前読んだ本に若くして亡くなった・・・と書かれていたので
ずっと今までそれを信じていた^^;
65歳のダンディでステキなおじさまになっていました
『ミッドサマー』2019年公開の映画に出演しています


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