「廃市」


「廃市」


大林宣彦監督が、福永武彦さんの同名小説を映画化。
〈日本のベニス〉とも称される水の都・福岡県柳川市でオールロケを行ない、
原作の持つ私小説的な雰囲気を出すために16ミリフィルムで撮影を敢行。
低予算の小品ながら、芸術的な香りあふれる会心作に仕上がった。





大学生の江口は、卒論を書くため、
あえて東京から遠方にある地方の町で過ごすことを決意。
叔父の紹介で、とある古びた運河の町の旧家・貝原家に間借りして、
ひと夏を過ごすこととなる。
貝原家で江口を出迎えたのは、まだ少女の面影を残す妹娘の安子だった。
その晩、なかなか寝付かれずにいた江口は、女性のすすり泣く声を耳にする。
その上、安子の姉の郁代がなかなか姿を見せず、
何やら不思議な想いに誘われる江口だったが……。



制作年/1984
内容時間/106分

監督/大林宣彦
原作/福永武彦
脚本/桂千穂
脚本/内藤誠
撮影/阪本善尚

(CAST)
貝原安子/小林聡美
江口/山下規介
貝原郁代/根岸季衣
貝原直之/峰岸徹
秀/入江若葉
貝原志乃/入江たか子
三郎/尾美としのり


大林宣彦監督の作品はかなり観ているつもりでしたが
本作「廃市」は今回の放送で(WOWOWにて放送)初めて観ました
恥ずかしながら「廃市」の存在を知らなかった・・・

福岡県柳川市を舞台にした本作
柳川市に行ってみたくなるほど
「廃市」の美しい映像に魅せられました
柳川の風景が叙情的な物語をさらに
ノスタルジックでリリカルな雰囲気を醸しだしていました

安子役の小林聡美さんは映画デビューが大林監督の『転校生』で
その『転校生』の時とはまるで違った役柄でしたが
本作で映画2作目とは思えないほどの演技力で見事に演じきっていました
『転校生』でW主演していた尾美としのりさんが本作に三郎役で出演
ほとんど台詞はない役柄でしたが(ラストシーンで少しだけあり)
台詞がなくても三郎の心情を感じることができる素晴らしい演技でした

安子の姉・郁代役の根岸季衣さん綺麗でビックリしました(失礼な物言いでスミマセン^^;)
『時をかける少女』での先生役とまるでイメージが違ったので・・・^^;
ところで江口役の山下規介さんが菅田将暉さんに似てる!そう思ったのは私だけ?

福永武彦さんの原作「廃市」も読んでみたい!そう思わせてくれたステキな映画でした

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