「ディア・エヴァン・ハンセン」
「ディア・エヴァン・ハンセン」
ブロードウェイの演劇として初めてSNSを題材にして注目され、
ミュージカルとしてはシリアスながら大評判を呼んだ
第71回トニー賞で6部門を制したヒットミュージカルを映画化
社交不安障害がある高校生の少年エヴァンは
セラピストの助言で毎日、自分宛ての手紙を書いているが、
同級生の少年コナーに手紙の一つを持ち去られてしまう。
やがてエヴァンはコナーが自殺したと知って衝撃を受けるが、
コナーの両親は息子の遺品からエヴァン宛ての手紙を見つけ、
息子とエヴァンが親友同士だったと誤解する。
エヴァンは彼らやコナーの妹ゾーイを傷つけないよう、
手紙はコナーが書いたものだと、つい嘘をつくが…。
原題/Dear Evan Hansen
制作年/2021
制作国/アメリカ
内容時間/138分
監督/スティーヴン・チョボスキー
製作/マーク・プラット
製作/アダム・シーゲル
脚本/スティーヴン・レヴェンソン
撮影/ブランドン・トゥロスト
音楽/ベンジ・パセック
音楽/ジャスティン・ポール
音楽/ダン・ローマー
(CAST)
エヴァン・ハンセン/ベン・プラット
ゾーイ・マーフィー /ケイトリン・デヴァー
ハイディ・ハンセン/ジュリアン・ムーア
シンシア(コナーの母親)/エイミー・アダムス
アラナ/アマンドラ・ステンバーグ
ジャレッド/ニック・ドダーニ
コナー/コルトン・ライアン
ラリー(コナーの父親)/ダニー・ピノ
ミュージカルなので明るい物語なのかと
勝手に決めつけて観ましたが
とてもシリアスで重いテーマを扱った作品でした
映画は主人公・エヴァンの歌から始まる
不安定な心の葛藤を歌を通して語る(叫ぶ)
その歌声はエヴァンの心の声…(辛い心情を歌で表現している)
美しいメロディに乗せた歌声が本当に素晴らしく
エヴァンの思いが美しい歌声で流れるので
観る側にとってはダメージは和らいだかも!?
ミュージカル仕立て出なければ
最後まで観るのは辛かったと思います
虐め、差別、心の病、自殺、家族の不和、貧困などなど…
ティーンエイジャーの悩みはあまりにも多様で深刻である
でも彼らはその辛さを決して人には見せまいとしているので
家族や周りの人はなかなか気づくことができない…
エヴァンが良かれと思ってついた嘘が波紋を巻き起こす
描かれている問題の根本は昔から変わらないと思いますが
SNSを回することであっという間に良いことも悪いことも広がり
一度ネット上に流れた情報を消し去ることは難しい…
映画の中で描かれている世界は誰にでも起こりうることで
ネット社会に生きる私たちにとって人ごとではないなと
さまざまな問題についてメッセージを発信している作品だと感じました
シリアスな内容ですが音楽&歌声が本当に素晴らしく
ミュージカルとしても十分に楽しめる映画でした。秀作です。