「金の国 水の国」
2017年「このマンガがすごい！」で第1位を獲得した
岩本ナオの同名コミックをアニメーション映画化。
豊かだが水が乏しい“金の国”と、貧しいが水と自然が豊かな“水の国”。
両国は100年以上も断絶していた。
あるとき、金の国のおっとりした王女サーラと、
水の国に暮らす貧しい建築士ナランバヤルは、
敵国同士の身でありながら、
国の思惑に巻き込まれて“偽りの夫婦”を演じることに。
心優しいサーラを思いやるナランバヤルは、
近い将来完全に水が枯れる金の国の未来のため、
戦争寸前の両国に国交を開かせようと決意するが…。
制作年／2023
内容時間／118分
原作／岩本ナオ
監督／渡邉こと乃
脚本／坪田文
キャラクターデザイン／高橋瑞香
音楽／Evan Call
アニメーション制作／マッドハウス
（声の出演）
ナランバヤル／賀来賢人
サーラ／浜辺美波
レオポルディーネ／戸田恵子
サラディーン／神谷浩史
ピリパッパ／茶風林
オドゥニ・オルドゥ／てらそままさき
ラスタバン三世／銀河万丈
ジャウハラ／木村昴
パウラ／丸山壮史
ライララ／沢城みゆき
岩本ナオさんの原作コミックは未読です
映画を観た後ホンワカと心に温もりが残るような
とてもステキな物語でした
サーラやナランバヤルの声が
相手への思いやりが感じられる優しい声音で
声優さん誰だろう？と思っていたら
サーラ役は浜辺美波さん
ナランバヤル役は賀来賢人さんでした
俳優としてのお二人も大活躍中ですが
声優としても（声の演技）本当に素晴らしかったです
神谷浩史さん演じるサラディーン大臣
顔だけかと思っていたらなかなかの御仁でした
一見恐そうな戸田恵子さん演じるレオポルディーネも
恐くなかったです･･･冷たそうに見えただけですね
物語は戦争寸前の金の国と水の国お話
現実の世界での戦争は悲惨で終わりが見えず
今のウクライナやガザ地区の惨状はどうして避けられなかったのか
映画を観ながら頭に浮んできて離れませんでした
話は変わりますが
NHKの『100分で名著』で紹介された中江兆民の『三酔人経綸問答』
余命1年半と宣告されて頃に書かれた『一年有半』
番組内で解説の平田オリザさんが
政治家に読んで欲しいですと言っていましたが
今の政治家に伝わるのかしら？と思ってしまった･･･私って^^;
「金の国 水の国」は大切な重たいテーマを
軽やかに分かりやすく描かれ
画も美しく内容も素晴らしいステキな物語でした