「ザ・ホエール」
第95回アカデミー賞でB・フレイザーが主演男優賞を受賞。
重度の肥満症の引きこもり男性は、魂を再生できるのか。
監督は「ブラック・スワン」の鬼才D・アロノフスキー。
![](https://blog-imgs-172.fc2.com/b/o/o/bookmusicmovie/20240326173613bb2.jpg)
40代の男性教師チャーリーは重度の肥満症で自宅に引きこもり、
オンラインで仕事をする毎日。
唯一の友人の看護師リズに面倒を見てもらっているが、
実はチャーリーはリズの兄アランと交際するために元妻と離婚。
そんなアランが亡くなってショックを受けたのが
引きこもり生活の原因だった。
鬱血性心不全で余命わずかになったチャーリーは
17歳の娘エリーと8年ぶりに再会するが、
エリーは自分と母親を捨てた父親を恨んでいて……。
原題/The Whale
制作年/2022
制作国/アメリカ
内容時間/117分
監督・制作/ダーレン・アロノフスキー
製作/ジェレミー・ドーソン、アリ・ハンデル
脚本/サミュエル・D・ハンター
撮影/マシュー・リバティーク
音楽/ロブ・シモンセン
(CAST)
チャーリー/ブレンダン・フレイザー
リズ/ホン・チャウ
エリー/セイディー・シンク
メアリー/サマンサ・モートン
トーマス/タイ・シンプキンス
第95回(2022)アカデミー賞主演男優賞「ブレンダン・フレイザー」
第95回(2022)アカデミー賞メイク・ヘアスタイリング賞
チャーリー役のブレンダン・フレイザーの演技が凄い!
特殊メイクも本当に凄い!
下の画像を見ても同一人物とは思えない!?本当に凄いです
![チャーリー](https://blog-imgs-172.fc2.com/b/o/o/bookmusicmovie/20240331144131191.jpg)
映画はすべてチャーリーのアパートで展開されるので
まるで舞台をみているようでした
それで気になり調べてみると
『劇作家サミュエル・D・ハンターによる舞台劇を原作としており、
観る者の興味と想像を強烈に駆り立てる室内劇が繰り広げられる。』
と「映画.com」の映画紹介内で説明されていました
やはり原作は舞台劇だったんですね、納得です
物語は死期間近なチャーリーが
疎遠だった娘・エリーとの絆を取り戻そうとする話ですが
8年前に離婚した理由や、別れた妻が娘に合わせなかった理由
チャーリーがここまで巨体になってしまった理由
看護師のリズがチャーリーに献身的な理由
その理由を紐解くことでチャーリーの人生を
過去から現在まで知ることとなる・・・
映画を見ながらとても考えさせられました
詳細な内容は記せませんが
ひとことで言うと
子供は親を選ぶことはできないので
親の責任は重大だということ
母親が手に負えず諦めざる得ないエリの性質は
(本人の気質もあると思いますが)
両親の影響は絶大!だということ
最終的に家族の絆を描いた映画だったと思いますが
自分自身を生き抜くことの大切さや難しさも同時に描いており
人生について考えさせられた映画でした