「あの日のオルガン」


「あの日のオルガン」


久保つぎこさん原作小説『あの日のオルガン 疎開保育園物語』を
戸田恵梨香さんと大原櫻子さんをダブル主演に迎え
『ひまわりと子犬の7日間』の平松恵美子監督が映画化





1944年。戸越保育所の主任保母・楓は、
園児たちを空襲から守るため“疎開保育園”を発案。
子どもと別れることに反発した親たちも、
やがて子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で
わが子を託すことを受け入れる。
楓は若い光枝、好子らの保母たちを連れ、
受け入れ先である埼玉県の寺へ赴く。
だが、そこはボロボロの荒れ寺で、楓たちは環境を整えながら、
親元から離された幼い子どもたちの世話に四苦八苦することに。



制作年/2019
内容時間/120分

監督/平松恵美子
脚本/平松恵美子
撮影/近森眞史
音楽/村松崇継

(CAST)
板倉楓/戸田恵梨香
野々宮光枝/大原櫻子
神田好子/佐久間由衣
山岡正子/三浦透子
堀之内初江/堀田真由
森静子/福地桃子
脇本滋/田中直樹


タイトルを見て音楽をテーマにした映画なのかな!?と思っていたのですが
日本で初めて保育園を疎開させることに挑んだ保母たちの話でした
私は“疎開保育園”のことを知らなかったので
子ども達の命を守り抜くため奮闘した保母たちがいたことに
驚きと感動を覚えました
あの戦争末期に親御さんから大切な子どもたちの命を預かる
空襲の襲来から子どもたちを守るためとはいえ
とても勇気のある決断・行動だったと思います
子どもを預けた親御さんの気持ちを思うと本当に切なくて
大好きな家族と離ればなれになった幼い子どもたちの寂しさも・・・
でも強い信念で必死に(頑張るでは表せない)
子どもたちを守り抜いた保母たちがいたからこそ
53人の幼子は生き残ることが出来た
エンディングロールで当時の写真や
子どもたちのその後の写真が流れるのを見て
涙が溢れ止まりませんでした

キャストもよかったです
戸田恵梨香さんは厳しい保母・楓役でしたが
戸田さんの演じた楓は厳しさの中にも一本筋が通っており
誰にも平等に接する厳しいけど優しい保母たちのまとめ役
戸田さんだからこその楓でしたね。ナイスキャスティング!

ナイスキャスティングと言えば“みっちゃん先生”
大原櫻子さん演じるみっちゃん先生と子どもたちが遊ぶシーンは
演技ではなく本気で遊んでいるよね!?と思えるほど(笑)
子どもたちも本当に楽しそうで
毎日寂しくお腹を空かせた子どもたち
でもみっちゃん先生と遊んでいる時は全て忘れさせてくれる
そんな天然ドジキャラのみっちゃん先生を演じた
大原櫻子さん本当にナイスキャスティングでした
ドジなみっちゃん先生を励まし支えた
よっチャン先生役の佐久間由衣さんも素晴らしかった
存在感のある演技でとても印象に残っています
もちろん、他の保母さんたちやカワイイ子どもたち、他の方々の演技も素晴らしく
ひとりびとり褒め称えたいけどキリがないので・・・^^;

エンディングロールで流れたアン・サリーさんの歌う「満月の夜」
心に沁みました♪

映画「その日のオルガン」では
戦争の愚かさ悲惨さを日々の暮らしを通して伝えてくれる
『この世界の片隅に』のように心に響く素晴らしい映画でした
沢山の方々に観てもらいたいと強く感じた作品です

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