「ジュゼップ 戦場の画家」


「ジュゼップ 戦場の画家」


20世紀の激動の時代を生き抜いたスペイン出身の画家、J・バルトリ。
彼の波乱の人生をアニメ映画化し、第46回仏セザール賞
長編アニメーション賞などを受賞した感動作





1939年2月。スペイン内戦の戦火から逃れた大勢の難民が南フランスに押し寄せる。
フランス政府によって強制収容所に入れられた難民たちは、
劣悪な環境のもとで飢えや病気に苦しみ、監視役のフランス人憲兵たちは
ことあるごとに虐待を加えていった。そんな中、粗末な小屋の壁や地面に
黙々と絵を描いているジュゼップ・バルトリという画家がいた。
新米の憲兵セルジュは先輩の憲兵たちの目を盗み、ジュゼップに紙と鉛筆を与え、
ふたりの間にはいつしか有刺鉄線を越えた友情が芽生える。
セルジュはジュゼップがスペイン脱出の際に離ればなれになった婚約者がいたことを知り、
再会を夢見る切なる思いに触れ、彼女を探すのを手伝うが…。



原題/Josep
制作年/2020
制作国/フランス、スペイン、ベルギー
内容時間/75分

監督/オーレル
製//セルジュ・ラルー
脚本/ジャン=ルイ・ミレシ
音楽/シルビア・ペレス・クルス

(声の出演)
ジュゼップ・バルトリ/セルジ・ロペス
セルジュ/ブリュノ・ソロ
おじいさんのセルジュ/ジェラール・エルナンデス
ヴァレンティン/ダヴィ・マルセ
ヴァレンティンの母親/ヴァレリー・ルメルシェ


映画を観て驚愕した!
映画の内容についてはもちろんですが
(私のスペイン内戦についての知識がほとんど0だったことに驚愕^^;)
スペイン内戦を扱った映画やTVのドキュメンタリーを観て
少しは理解しているつもりでいたが…
本作「ジュゼップ 戦場の画家」を観て
フランスはどうしてスペイン難民を強制収容所に隔離したのか?
疑問に思ったので調べてみたら私の知識は教科書止まりでした(>_<)

裏辺金好さんのブログ『ヨーロッパ史』にて
「スペイン内戦」についてとても分かりやすく説明されていたので
興味のある方はコチラへ↓
『ヨーロッパ史』スペイン内戦

カタルーニャの画家ジュゼップ・バルトリさんについても知らなかった
映画の中でジュゼップの描いた強制収容所での体験を描いたスケッチが
様々なシーンで挿入されているのですが
そのスケッチは映画制作上で描かれていたのだと勘違いして最後まで観ていた
映画を観た後に内容説明を見て実在の人物だと知った次第で…

メキシコの画家フリーダ・カーロについては知っていましたが
ジュゼップの恋人だったんですね
フリーダのシーンを色鮮やかに描いていましたが
それが過酷な収容所との対比となりより悲惨さが伝わってきました

映画の構成がフランス人の新人監守とジュゼップの交流を中心に描かれ
年老いた新人監守がベッドに横になりながら孫に体験談を語っている構成に
死を間近にした老人は大切にしていたジュゼップのスケッチを孫に託す
そのシーンを観て本当に複雑な気持ちに襲われました…
戦争(内戦)での兵士や(監守)もひとりの父親であり祖父であり
当たり前の現実を目の当たりに突きつけられた映画
「ジュゼップ 戦場の画家」秀作でした
映画のもつ力は本当に凄いです!!

[PR] スポンサーリンク
お名前.com

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

[PR] スポンサーリンク
お名前.com