「小さな恋のうた」
「小さな恋のうた」
「MONGOL800」の人気楽曲「小さな恋のうた」をモチーフに
橋本光二郎監督がメガホンをとり描いた青春映画
フェンスで隔てられた土地に、日本とアメリカ、2つの“国”が存在する沖縄の小さな町。
亮多と慎司が組む高校生バンドは人気を集め、
東京のレーベルからスカウトされてプロデビューが決まる。
だが、慎司が突然の交通事故で他界、バンドからはベース奏者も抜け、解散の危機に。
だが、慎司の妹・舞は兄の残したパソコンから未発表の新曲を見つけ、
亮多に演奏してほしいと頼む。
兄同様ギターを弾ける舞を加え、バンドは再始動する。
制作年/2019
内容時間/124分
監督/橋本光二郎
脚本/平田研也
撮影/高木風太
音楽/宮内陽輔
真栄城亮多/佐野勇斗
池原航太郎/森永悠希
譜久村舞/山田杏奈
譜久村慎司/眞栄田郷敦
新里大輝/鈴木仁
LISA CREWSON/トミコクレア
根間敏弘/世良公則
「MONGOL800」の名曲をモチーフに映画化ということで
上映当時劇場に観に行きたかったのですが
結局忙しさにかまけて!?観に行けなかった・・・^^;
「小さな恋のうた」を観た友人Tさんが絶賛していたので
『やっぱり観に行くべきだったなー(>_<)』と思っていたら
WOWOWさんが放送してくれました(^^)
「小さな恋のうた」
タイトルから青春ラブロマンス!?と思い込んでいましたが
かなり骨太で内容の濃い物語でした
米軍基地があるが故に起きる数々の問題
映画の中でも地元の住民による基地反対の運動や
慎司をひき逃げしたのは米軍車両の疑いがあり
でも日米地位協定で守られている米軍基地内では
県警は捜査出来ず犯人を捕まえることができない・・・
慎司とLISAがフェンス越しにイヤホンで音楽を聴いている姿は
平和だからこそ二人で同じ音楽を楽しめる
でも平和を守るという口実で
長期にわたり沖縄には広大な米軍基地がある
私が生まれる前からフェンスで遮られていたので
幼い頃は疑問にも思わなかった
なので基地の無い沖縄を私は知らない・・・
見晴らしのいい高台に基地
美しい海にも米軍基地が・・・その地に沖縄の人は入れないんです
フェンスの外と内側での捉え方の違いを
地元の高校生と基地に住む少女の交流を通して描いている
『ロミオとジュリエット』ではないけれど
基地のフェンスで遮られた若者達は
自分たちの描く音楽を通して繋がっていく
LISAの『今度はパスポートを使って沖縄に来るね』の一言に
改めて基地の中はアメリカなんだと・・・分かっているけど
私にとっては衝撃的な一言でした
映画の中では基地問題はさらりと描いているのですが
私の心にはずっしりと重く響きました
もちろん「小さな恋のうた」青春映画としても楽しめましたよ~
モンパチの曲も大好きなので映画化してくれて嬉しかったです(^^)