「遠いところ」
「遠いところ」
沖縄の地で、貧困や夫のDVなど、過酷な現実に直面して
追い詰められていく17歳の若き母親の姿を、
注目の新鋭・工藤将亮監督が痛切に描き、高い評価を得た社会派ドラマ。
ひとり当たりの県民所得が日本全国で最も低い一方、
若年層の出産率やひとり親世帯の比率は全国1位という沖縄。
沖縄の若者たちが直面するそんな過酷な現状を背景に、
長編デビュー作の「アイムクレイジー」で注目を浴びた工藤監督が、
事前に入念な取材を重ねた上で、長編第3作となる本作を発表。
国内外のさまざまな映画祭に出品され、
第23回東京フィルメックスのコンペティション部門で観客賞に輝いた。
甲斐性なしの夫と幼い息子を抱えながら懸命に生きる
ヒロインを熱演するのは、これが映画初主演の花瀬琴音。
~WOWOWより~
夫のマサヤ、2歳の幼い息子とともに沖縄のコザで暮らす、
17歳の若き母親アオイ。
彼女は地元のキャバクラで働いていたが、
マサヤが自分勝手に仕事を辞め、日々の生活が苦しくなった上、
ある日店に警察の強制捜査の手が入って、アオイまで仕事を失ってしまう。
マサヤは、アオイに暴力を振るうようになったのみならず、
別の傷害事件も起こし、被害者への示談金を用立てする必要に迫られた
アオイはやむなくある仕事を始めるが……。
制作年/2022
内容時間/129分
監督/工藤将亮
脚本/工藤将亮
共同脚本/鈴木茉美
撮影/杉村高之
音楽/茂野雅道
(CAST)
アオイ/花瀬琴音
海音/石田夢実
マサヤ/佐久間祥朗
宇野祥平
池田成志
アオイ役の花瀬琴音さんをはじめ
俳優陣の演技は本当に素晴らしかったです
なのでより観ているのが辛かった・・・あまりにもリアルすぎて
映画の内容は言葉に表現できないほどの衝撃で
とても辛くなんともやるせない映画でしたが
ラスト海のシーンのその後はどう解釈すれば良いのか!?
辛いままで終わるのか、希望へとつながるのか・・・!?
【沖縄では、一人当たりの県民所得が全国で最下位。
子ども(17歳以下)の相対的貧困率は28.9%であり、
非正規労働者の割合や、ひとり親世帯(母子・父子世帯)の比率でも
全国1位(2022年5月公表「沖縄子ども調査」)。
さらに、若年層(19歳以下)の出産率でも全国1位となっているように、
窮状は若年層に及んでいる。
『遠いところ』は、そんな沖縄市のコザを舞台に、
幼い息子と夫との3人暮らしをする17歳のアオイが、
社会の過酷な現実に直面する姿を描き、
全編沖縄ロケにこだわって撮影された。】~上田映劇より