「1999年の夏休み」


「1999年の夏休み」


萩尾望都のコミック「トーマの心臓」を翻案して実写映画化。
全寮制の学校で学ぶ少年4人の関係を描く。
少年たちをすべて女優たちが演じたのが当時話題に。監督は金子修介。

原作としてクレジットされてはいないが、「トーマの心臓」を翻案して映画化
(金子監督は原作者の萩尾の承諾を得たという)。
全寮制の学校で学ぶ少年4人の役を、いずれも女優が演じ、
さらに高山みなみ、佐々木望、村田博美らが声を吹き替えるという
斬新な手法が公開当時は注目の的に。
また、後の人気俳優・深津絵里が
当時の芸名、水原里絵の名儀でデビューを飾ったのも要注目ポイント。
独特の世界観がカルトなファンを生み続け、
2018年には公開30周年を記念して“デジタルリマスター版”が
劇場公開されている。~WOWOWより~





山と森に囲まれた全寮制の男子校。
初夏、悠という生徒が湖に飛び込んで自殺する。
夏休みに入るとほとんどの生徒は家に帰るが、
和彦、直人、則夫の3人は寮に残る。
悠は和彦に好意を抱いて何度も手紙を送ったが、和彦はそれを拒絶していた。
和彦は自分が悠の自殺の原因だと感じて後悔する。
リーダー格の直人はそんな和彦を思いやるが、
下級生の則夫も和彦を好きだった。
そんな3人は悠にそっくりな転入生、薫と出会って驚くが…。


制作年/1988
内容時間/90分

監督/金子修介
脚本/岸田理生
撮影/高間賢治
音楽/中村由利子

植村悠・藤原薫(2役)/宮島依里
島田和彦/大寶智子
直人/中野みゆき
則夫/深津絵里
藤原薫(声)/高山みなみ
島田和彦(声)/佐々木望
直人(声)/村田博美


「1999年の夏休み」
萩尾望都ファンの私としては見逃せない映画ですが
上映当時に観たときの感想は
…何これ?でした…(失礼な物言いでスミマセン^^;)
萩尾先生よくこの脚本でOK出したね?(またまた失礼^^;)

でも約30年の時を経て観た「1999年の夏休み」
思いのほか面白くて(自分でもビックリ!?)
則夫役をデビュー当時の深津絵里さんが演じており
則夫少年ホント初々しくて可愛い~♡
ちなみに則夫は『トーマの心臓』でのアンテ
ユーリは大寶智子さんが演じた和彦
オスカーは中野みゆきさんが演じた直人
トーマ/エーリクは宮島依里さんが演じた悠/薫(2役)

深津絵里さん以外は声優さんによる吹き替えでしたが(声優さん超豪華!)
吹き替えにしたのは声のイメージが違っていたのかな?
30年前に観たときはとても不思議に感じていました
不思議と言えばどうして少年役を女優さんが演じたのか?も
映画を観た当時はとても気になり…少年では無理だった?
スタジオライフが1996年~2022年で何度も上演していますが
演劇では大人の男性が演じても全然大丈夫でした、いや凄く良かったです(^^)


映画「1999年の夏休み」は
『トーマの心臓』とは違う世界観を描いているように感じました
「1999年の夏休み」はBLのイメージですが
『トーマの心臓』をBLでひとくくりにしてしまうのは勿体ないですよー!
『トーマの心臓』はもっと深淵な精神世界
魂(心)の救済を描いた作品だと思っています
後の萩尾作品『残酷な神が支配する』へと繋がっているのでは?
『トーマの心臓』と『残酷な神が支配する』は対極の物語(善と悪)ですが
私はトラウマを克服するための(救済)物語のように感じました

一部いちゃもんつけたような?感想になりましたが…^^;
30年振りに観た「1999年の夏休み」面白かったです!!

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