「関心領域」


「関心領域」


第96回アカデミー賞で国際長編映画賞と音響賞を受賞した秀作。
アウシュビッツ収容所の隣で淡々と暮らすドイツ人一家の日常を描写。
監督は英国出身の鬼才J・グレイザー。





1943年。
ナチス親衛隊の将校ルドルフ・ヘスは、妻ヘートヴィヒや子ども5人と
ポーランドにあるアウシュビッツ強制収容所の隣にある一軒家に
収容所所長として住んでいた。
ヘス一家が常に何ごともないかのよう、
パーティーをするなど楽しく暮らす一方、
収容所では多くのユダヤ人が殺され続けている模様。
そんなルドルフに異なる土地に異動するよう命令が下る。
ヘートヴィヒは国家から評価されていないルドルフに不満を抱き……。



原題/The Zone of Interest
制作年/2023
制作国/アメリカ/イギリス/ポーランド
内容時間/105分


監督/ジョナサン・グレイザー
製作/ジェームズ・ウィルソン
製作/エヴァ・プシュチンスカ
脚本/ジョナサン・グレイザー
撮影/ウカシュ・ジャル
音楽/ミカ・レヴィ


(CAST)
ルドルフ・ヘス/クリスティアン・フリーデル
ヘートヴィヒ・ヘス/ザンドラ・ヒュラー
オズヴァルト・ポール/ラルフ・ハーフォース
アルトゥール・リーベヘンシェル/サッシャ・マーズ


かつてドイツ占領下のポーランドのアウシュビッツにあり、
大勢のユダヤ人が命を奪われた強制収容所。
そして壁一つを隔てたその隣で暮らした
収容所所長ルドルフ・ヘスとその家族を描き、
収容所の恐るべき実態を観客に想起させる破格の逸品。
グレイザー監督は壁の向こうから聞こえる音を通じ、
この戦慄の状況を表現。
アカデミー賞の音響賞が与えられた事実は大きく、
ぜひ耳を澄ませてみたい。
ルドルフの妻ヘートヴィヒ役を演じたS・ヒュラーは
同年の第96回アカデミー賞、「落下の解剖学」で主演女優賞にノミネート。
~WOWOWより~


映画で描かれているのは
アウシュビッツ収容所の隣で暮らすヘス一家の日常
ただその日常のみを描いたことで
映画を観ている側に(背景や音響を通して)
その残虐性をより強く伝えることができたのでは

第二次世界大戦当時と
今の世界情勢が重なっている!?
ヘス一家の日常が
ウクライナやガザでの(戦争)ニュースを
毎日TVの前で見ている日常と重なってしまい
映画を観ながら言葉に表すことのできない
焦燥感に襲われ何ともやるせない気持ちになってしまった

ラストの(現在の?)アウシュビッツのシーンは本当に衝撃的でした
一瞬窓の外の山の風景だと勘違いしてしまい・・・
それが実際には靴の山や鞄の山で・・・
(それでもほんの一部でしかない)
色々な意味でぞっとさせられた映画でした


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