2011年07月一覧

theirとthere

their [‘ther]は「彼らの」、there [‘ther]は「そこに、あそこに」です。
綴りの違いは、「彼らの」の方は、’ir’で終わり、「そこに、あそこに」の方は’re’で終わることです。

theirとthere

今日は、この2つの英単語とその意味を、まるごとダジャレで覚えてしまう方法をご紹介します。
単語まるごと、それも同時に2つなんて覚えるのが大変じゃないの? そう思う方もいらっしゃるかも知れません。でも大丈夫、そこは私の作るダジャレ、簡単に覚えられるのでどうぞご安心ください。

それでは早速覚え方です。まず、彼らの方の’their’は、そのまま読むとザイルと読めるので、登山用の「ザイル(climbing rope)」とします。次に、そこに、あそこにの’there’の方は、そのまま読むとザレなので、「ざれ(ど)(there(ど)」⇒「され(ど)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の綴りと意味は、以下の短文に詰め込むことができます。

暗記句:ザイルは「彼らの」命綱、されど強度は「ああ、そこそこ」

theirとthere2

今日は、頑張ってイラストも描いてみました。
パー君とワル男君が、今窮地に立っているのは、現在世界文化遺産への登録を目指して、国連教育科学文化機関(ユネスコ)へ推薦書を提出する準備が進められている富士山の6号目付近の模様。
予算をケチッて、彼らが100円ショップで買ったザイルは、強度的に問題があったようです。

果たして、この2人の運命やいかに!

このイラストを見ながら、上の短文を何度も唱えてみましょう。そうすれば、皆さんはきっともう、今後このtheirとthereで混乱することはないでしょう。

最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

Their eyes met.
(2人の目が合った)
Parents love their children.
(親は、子を愛する)
Their smiles are wonderful.
(彼らの笑顔は、素敵だ)
I’ll be there soon.
(すぐに行きます)
There was nobody there.
(そこには、誰もいなかった)
There are a lot of reasons why adults aren’t able to get sufficient sleep.
(大人が十分な睡眠をとれないのには、多くの理由がある)


principalとprinciple

principal [ˈprin(t)-s(ə-)pəl]は「校長」、principle [ˈprin(t)-s(ə-)pəl]は「主義、原理」です。
綴りの違いは、校長の方は右から3文字が’pal’で、主義、原理の方は同じく右から3文字が’ple’です。

principalとprinciple

それでは覚え方です。まず、校長の方の’pal’は、そのまま読むとパルと読めるので、「パルメザン(palメザン)」とします。次に、主義、原理の’ple’の方は、そのまま読むとプレなので、「スプレー(スpleー」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:パルメザン 「校長」頭に スプレーす「主義」

今日は、以下のようなストーリーを作ってみました。

ついに校長室に呼ばれたワル男-まな板の上の鯉状態?

ワル男:(ドキドキしながら、校長室に向かっている)「校長室に呼び出されるなんて、生まれて初めてだぜ。しかし、校長先生がオレに直接話なんて、一体何だろう?」
ワル男の心の声:「この間、廊下でパーを追いかけ回したことで怒られるんじゃないか?」
ワル男:「いや、あの日は確か校長は休みだったはずだ」
ワル男の心の声:「それじゃ、きのう昼飯を食べてすぐにフケたことじゃないか?」
ワル男:「いや、その件は、今朝担任に気分が悪かったので帰りましたと事後報告しておいたから大丈夫なはずだ」
ワル男の心の声:「それじゃ、先週ヨシ男をボコボコにしたことじゃないか?」
ワル男:「ウッ!それかも。あの後、ヨシ男はチカとブス子に両側から支えられて保健室に運ばれていたからなあ。おっと、校長室の前に着いたぞ」

ワル男:(校長室のドアをコンコンとノックする)「校長先生! ワル男です!」
校長:(部屋の中で、プシュー、プシューと2度音がしたあと)「おお、ワル男かね、入りたまえ」
ワル男:「はい、失礼いたします!」(ワル男、校長室のドアノブに手をかけ、ドアを押し開ける。部屋の中は、真っ暗で何も見えない)
校長:(ガタンと音がしたあと)「暗いから、気をつけて入りたまえ」
ワル男:「はい、でも…」
校長:「ドアの内側の左側の壁に、電灯のスイッチがあるから、それを全部上げなさい」
ワル男:「はい」(ワル男、カチッ、カチッと計4つのスイッチをONにする。一瞬で部屋の中が明るくなる)
校長:「こちらを見なさい」

ワル男:(部屋の奥に置かれた机の向こう側に、ドア側に顔を向けてすわっている校長。その顔を見て思わず叫ぶ)「こ、校長先生、ど、どうしたんですか、その頭!」
校長:「実はなワル男、私には、頭にスプレーするものはパルメザンチーズが良いという、いわば『パルメザン主義』ともいうべきものがあってな。今までは自宅にいる時だけこの頭で過ごしてたんだが、これからは、ここ学校でもこのヘアースタイルでいようかなと思ったんだ。
その前に、ちょっぴりワルでツッパッてはいるが、センスの良い君に見てもらいたいと思ってな、今日は、こうして君を呼んだわけだ。
で、どうだいこの頭は?」
ワル男:「ええっ、こ、校長先生! そ、その頭をオレに見せるためだけに、今日はここに呼んだんですか?」
校長:(平然として)「そうだよ」
ワル男:(怒られるのではないと知り、それまで極度に緊張していた心がゆるみ、加えてこの前代未聞の事態に脳が混乱し、気が遠くなってバタリと倒れる)「…」
校長:(椅子から立ち上がると、ワル男に駆け寄り、体を揺さぶる)「おい、ワル男、ワル男、大丈夫か! おーい、誰か来てくれ~!」(校長の叫び声が、校舎中にこだまする)
(終わり)

最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

He is the principal of the high school.
(彼は、その高校の校長です)
Waruo felt nervous when he was summoned before the principal.
(ワル男は、校長室へ呼ばれて緊張した)
When he entered the principal’s room, Waruo saw the principal’s whole hair was covered with grated Parmesan cheese.
(校長室に入ったとき、ワル男は校長先生の頭がパルメザンチーズで覆われているのを見た)
He, as a matter of principle, is opposed to military intervention in Syria.
(彼は、主義として、シリアでの軍事介入に反対している)
Darwin demonstrated the principles of evolution [e-və-ˈlü-shən].
(ダーウィンは、進化の原理を論証した)
Archimedes’ Principle explains why steel ships float.
(アルキメデスの原理で、何故鉄の船が浮かぶのかが説明できる)