bad [ˈbad]は「悪い」、bud [ˈbəd]は「つぼみ」です。
綴りの違いは、「悪い」の方は真ん中の文字が’a’、「つぼみ」の方は同じく真ん中の文字が’u’です。
それでは覚え方です。
badの方にある’a’は、アと読めるので、「愛犬(aいけん)」とします。
budの’u’はウと読めるので、「歌う(uたう)」とします。
そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。
暗記句:愛犬が「悪い」! 歌う「つぼみ」
これだけではイメージしにくいかと思いますので、今日は以下のようなイラストを描いてみました。
ある日、白昼堂々(はくちゅうどうどう)と、泥棒(どろぼう)が定吉(さだきち)ジイさんの家に侵入(しんにゅう)しようとしていると、そこへたまたま通りかかった犬のコロ君が、牙(きば)をむいて飛びかかり、泥棒の右腕にかみつきました。
「痛い! た、助けてくれ~!」
その断末魔(だんまつま)の叫び声に、パチリと目が覚めた定吉ジイさんが、玄関に現われます。
「どうしました!」
泥棒は、コロに引きちぎられた右そでを指し示すと、いいました。
「お宅の愛犬が、オレの腕に噛(か)みついてな、あげくはこうしてそでを引きちぎったんだよ。 まことに悪い犬だ! どうしてくれるんだよ、一体!」
定吉ジイさんは、泥棒の負傷(ふしょう)した右腕を見るといいました。
「どうも申しわけない。応急手当をしたいので、ちょっと家に上がっておくんなさんな」
チャンチャン!
え? このあと、どうなったかですって?
傷の手当を受けている間に、この泥棒はコロに携帯電話で110番通報されました。
そして、手当てが終わって、定吉ジイさんと2人で暢気(のんき)にお茶を飲んでいるところへ、現われた警官にガチャリ!と手錠(てじょう)をかけられてしまったのでした。
何だかんだいって、この泥棒にとっては、自分の腕を噛んだ犬の存在をコロッと忘れてしまっていたことが、運のつきでした。【><】
ね、そうですよね、神田さん。(( (゚_゚ )
って、誰だいそれは。(爆)
一方、野原でたくさんの花を咲かせている草がありました。
耳を澄(す)ますと、その草のどこからか、爽(さわ)やかな乙女(おとめ)の歌声が聞こえてきます。
声の出所を辿(たど)ってみると、なんとそれは、つぼみからでした。
♪もうすぐ咲くわ~
♪花も恥(は)じらう 私はつぼみ~
♪太陽も~ 雷(かみなり)さまも~ 祝福(しゅくふく)してくれる 私のこと~
♪でもごめんなさい~ 私は雷さまは大嫌い~
♪だって~ 恐いんですもの~
花も恥じらう、の意味が良く分かりませんが(爆)、おそらく枕詞(まくらことば)なのでしょう。
枕詞といっても、別に枕に言葉が書いてあるわけではありません(念のため)。
しかし、彼女たちの声は、透(す)き通ったハイトーンで、本当に癒される歌声です。(^^)
皆さんも、耳を澄(す)ましてみてください。
ひょっとしたら、素敵な歌声が聞こえるかも知れません。(^J^)
ところで皆さん、一口に草といっても、いろいろな種類があります。
その中には、食べると楽しいのですが、通学中に食べたりすると、時として親や先生に叱(しか)られてしまうものがあります。
さて、それは一体何という草でしょうか?
はい。答えは「道草(みちくさ)」でした。(^^)
最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。
She has bad eyes.
(彼女は、目が悪い)
He has a bad heart.
(心の悪い奴だ)
The taste is bad.
(ひどい味だ)
The flowers are still in bud.
(花はまだつぼみだ)
The trees are beginning to bud.
(木々は芽を出し始めた)
The plot was nipped in the bud.
(陰謀(いんぼう)は、つぼみのうちに摘み取られた)