clutchとcrutch

clutch [ˈkləch]は「しっかり握る」、crutch [ˈkrəch]は「松葉杖(まつばづえ)」です。
綴りの違いは、「しっかり握る」の方は左から2文字目が’l’、「松葉杖」の方は同じく左から2文字目が’r’です。

clutchとcrutch

それでは覚え方です。
clutchの’l’を、長い棒だと想像しましょう。crutchの’r’の方は、松葉杖の横木の部分だと想像してください。

clutchとcrutch2

clutchの方は、c君とu君が、長い棒をしっかりと握っていますね。
他方のcrutchの方は、c君、u君、そして他のみんなも、どうやら松葉杖が珍しいようで、一体何だろうと、じっと見ていますね。

ところで、松葉杖というのは、考えてみれば奇妙な言葉ですね。
怪我をしたときや骨折したときなどにお世話になるアイテムですが、どこにも”それらしい漢字”が入っていません。
たとえば、『歩行杖』とかなっていれば、非常に分かりやすいのですが…。
実は、松葉杖は、松葉のように二股(ふたまた)に分かれているところから、このように呼ばれるようになったのです。

ちなみに、『股』を英語でいうと、crouch [ˈkräch]です。
あれあれ? 皆さん、気づきましたか?
そうなのです。松葉杖の意味のcrutchの’u’を’o’に変えると、股になるのです。
余力のある方は、松葉杖つながりということで、こちらも一緒に覚えてしまいましょう。

最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

The child clutched her mother’s hand firmly.
(その子供は、母親の手をしっかりつかんだ)
I have become so desperate that I would clutch even at straws.
(今はもう、藁にもすがりたい気持ちです)
He hobbled, grunting, on his crutch.
(彼はぶつぶついいながら、松葉杖をつき、足をひきずっていた)
He stood where he was, resting lightly on his crutch, watching his friend.
(彼はじっとその場に立ちつくし、軽く松葉杖にもたれながら、友人を見つめていた)


bleachとbreach

bleach [ˈblēch]は「漂白剤(ひょうはくざい)」、breach [ˈbrēch]は「侵害(しんがい)」です。
綴りの違いは、「漂白剤」の方は、左から2文字目が’l’で、「長いす」の方は、同じく左から2文字目が’r’です。

bleachとbreach

それでは覚え方です。まず、漂白剤の方の’l’は、商品の大きさを表わす「Lサイズ」とします。次に、侵害の方の’r’は、「歩く(rく)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:Lサイズの「漂白剤」、くだけで「侵害」者

これだけではイメージしにくいかと思いますので、今日は以下のようなイラストを描いてみました。

bleachとbreach2

この漂白剤君、サイズが大きいので、当然脚も長く、その歩幅は数mにもなります。
そのため、外を歩くときには、よくよく注意しないと、このように他人の土地に入り込むことになってしまいます。
これは、本当に困ったことですね!【><】

bleachは、「漂白剤」のほか、「漂白する」「脱色する」という意味で、動詞としても使われます。
一方のbreachには、「侵害」の他、「違反、不履行(ふりこう)」といった意味もあります。
新聞などでときおり見かける「背任行為」は、「breach of trust」です。

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

A complete bleach usually requires several applications.
(完全な漂白剤は、通常何回かの塗布を必要とする)
Did you bleach your hair?
(あなたは、髪を脱色したのですか?)
Is revealing my email address a breach of privacy?
(メールアドレスをさらすのは、プライバシーの侵害にあたりますか?)
He was indicted on a charge of aggravated breach of trust causing huge losses to his company.
(彼は、特別背任罪を犯し、会社に巨額の損害を与えた罪で起訴された)


英語表現 No.241 「それ後でもいい? 今じゃなくても大丈夫?」

今日の表現は、誰かに何かを頼まれたんだけど手が離せなくて、今じゃなくていいかを聞きたい時使える表現です。

Can it wait?
それ後でもいい? / 今じゃなくても大丈夫?

このitは、頼まれた事。
ここでいうwait は、待つという意味よりは、後回しにできるといったニュアンスがあります。


A: Could you look over this report?
B: Um,  I'm a little tied up right now.  Can it wait?
A: Sure.

A: この報告書に目を通してもらえる?
B: えっと、今ちょっと手が離せないんだけど、それ後でもいい?
A: もちろん。

自分から先に、「これ急ぎませんから。」
と言いたい時は、
It can wait.
と言えばOK!

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英語表現 No.240「結局は、結局のところ」

今日の表現は、
いろいろあったけど、結局のところ〇〇じゃない?の、「結局のところ」にあたる表現です。

at the end of the day   = 結局は、結局のところ

もちろん、「一日の終わりに」という意味でも使えます。
辞書には、
Something that you say before you give the most important fact of a situation.
いろいろあったり、試したり話したりしたけど、結局これだよねっていうニュアンスです。

例えば、

A: Have you had lunch yet?
B: No.  I'm thinking of skipping it.
A: What?  You're not hungry?
B: I am, but I'm on a diet.  I want to lose 3 kilos.
A: Skipping meals is not good, though.
B: I know, but I'm kind of desperate.
A: Well, at the end of the day, your health is your responsibility.


A: ランチもう食べた?
B: まだだけど抜いちゃおうかなと思って。
A: え~?お腹へってないの?
B: すいてるけど、ダイエット中なの。3キロ減らしたいんだ。
A: でも食事抜くのってよくないよ。
B: わかってるけど、私必死なの。
A: まあ結局のところ健康は自分の責任だからね。

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英語表現 No.239 「じゃあこうしようよ!」

何かについて相談している時、いいアイディアを思いついて提案する際に使える表現です。これを言ってから、実際の提案を話すと、唐突な感じがしなくてすみます。

I'll tell you what.
じゃあこうしようよ!


例えば、

A: You know, we have to get to the airport at 7:30 tomorrow morning.  I don't think we have time to have breakfast at the hotel.
B: OK.  I'll tell you what.  Let's eat something at the airport.  I'm sure we have plenty of time there.
A: ねえ、明日の朝7時半に空港についてなきゃいけないから、ホテルで朝ご飯食べる時間ないわね。
B: そっか。じゃあこうしよう!空港で食べようよ。時間は十分あると思うよ。

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英語表現 No.238 「裏目に出る」

状況を好転させようとして計画した事が、それをする事で返ってもっと悪い状況になってしまう事ってありますよね。
例えば、親に内緒で友人宅で夜通しパーティーをしようと思っていて、いとこにアリバイ工作を頼んだら、ウソがへたでバレてしまい、「パーティーに無断で行こうとしていた」プラス「いとこにウソをつかせた」事も加わって事態は最悪など笑。
これは、

  backfire

という動詞を使います。
もともとこの単語は、内炎機関が逆火をおこすという意味です。


A; So, how'd it go?    Your mom bought it?
B: No.  My plan totally backfired.  Mom is furious and I'm in deep trouble.
A: で、どうだった? ママ信じた?
B: ううん。完全に裏目に出ちゃった。ママはマジ切れだし、もう最悪!

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英語表現 No.238「そういう人」

「わたしってこういう人です」というその人の本質の部分を言いたい時、どの時制を使ってどういう風に言えばいいですか?と聞かれる事があります。

確かに文法書を開いても、「現在の習慣」とかなんとかいろいろ説明されていますが、いまいちわかりにくい。

じゃあどういう風に理解すればいいか。
私は、こう思います。

何かを言ったあと、(そういう人です)(そういうものです)
と言える時は、現在形。


例えば、
「私テレビみないの。」
これは、今日みないとか明日みないとかではなく、
「テレビをみない(そういう人)」というその人の本質的なところを言っているので、

I don't watch TV.
(私はテレビをみない、そういう人です)

それに対して、
今ただ一時的にそうしているだけの時は進行形。

I'm not watching TV. (私はテレビをみていない)


だから、自己紹介する時、現在形結構出てきますよね。
I often go to the gym in Roppongi. (私よく六本木のジムに行くのよ(そういう人なの))
I drink coffee every morning. (私は毎朝コーヒー飲むの。(そういう人)

例えば、誰かにどんなお仕事をされているのかを聞く時、

What do you do? と聞くのはなぜか?
よく、「あなたは何をしますか?」でなんで仕事を聞く事になるんですか?
と聞かれます。
なぜかというと、
「あなたは何をする(そういう人なんですか)?」
という意味なので、お仕事を聞いている事になるのです。

これを踏まえて、
自分の事を語る時、
例えば、

私は料理はしません。(=料理はしない人です。)
私はお酒は飲みません。(=お酒は飲まない人です。)
は、

I don't cook.
I don't drink.
と言えばいいし、人に聞く時も、

あなた料理する人?
Do you cook?

のように聞けばOKです。

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coachとcouch

coach [ˈkōch]は「コーチ、指導員」、couch [ˈkau̇ch]は「長いす」です。
綴りの違いは、「コーチ」の方は、真ん中の部分が’a’で、「長いす」の方は、同じく真ん中の部分が’u’です。

alleyとally

それでは覚え方です。まず、コーチの方にある’a’を、そのまま読むとアなので、「アリ(aリ)」とします。次に、長いすの’u’の方は、同じくそのまま読むとウなので、「宇宙(uちゅう」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:リの「コーチ」と宙の「長椅子」

これだけではイメージしにくいかと思いますので、今日は以下のようなイラストを描いてみました。

alleyとally

パー君は、半年ほど前にダンスの得意なアリ男君の開いた、『蟻明(ありあけ)ダンス教室』でダンスを習い始めたのですが、スジがよくないのか、或いは運動神経に問題があるのか、なかなか上達せず、コーチともども苦戦しているようです。
実は、3ヶ月後に、蟻明市でダンス大会があり、パー君はそこへの参加を強く希望しているため、コーチが気合を入れて、パー君のためにスペシャルコースを組んでトレーニングを続けているのですが、このぶんだと、パー君の参加はかなり難しそうです。

一方、100万年前に「君以外の、誰にもできない仕事だ!」などと先輩たちにおだてられ、その気になって光速ロケットで地球を脱出し、木星近くの宇宙空間に設置された椅子君の前には、未だ誰も現われず、彼は自らの存在意義が分からなくなってしまったようです。
実は、さっきもいす君はこうつぶやいていました。
「100万年経っても誰も座りに来ないなんて、まったくシャレにもならないよ!」

どちらも、悩み多き人生のようですね。

最後に、これらの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

That man is my coach.
(あの男の人は、僕のコーチなんだ)
The coach steered his team to victory.
(コーチは、チームを勝利に導いた)
The coach keyed up the team for the game.
(コーチは、その試合を控えて、チームの気分を盛り上げた)
We nuzzled on the couch.
(私たちは、長いすの上で寄り添った)
Akira stretched out on the couch.
(明は、長いすに長々と寝そべっていた)
The room was furnished with a desk, telephone and couch.
(その部屋には、机と電話機と長いすが備えつけられていた)


alleyとally

alley [ˈa-lē]は「細道」、ally [ˈa-ˌlī]は「同盟国」です。
綴りの違いは、「細道」の方は、綴りの中に’e’があり、「同盟国」の方にはありません。

alleyとally

それでは覚え方です。まず、細道の方にあるe’を、そのまま読むとイーなので、「言い争い(eあらそい)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、言い争いがあるかどうかの違いということで、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:細道に「言い争いあり」、同盟国に「言い争いなし」

これだけではイメージしにくいかと思いますので、今日は以下のようなイラストを描いてみました。

alleyとally

このイラストを見ながら、上の短文を何度も唱えてみましょう。そうすれば、皆さんはきっともう、今後このalleyとallyで混乱することはないでしょう。

※これらの単語にalloyも加えて、3つまとめて覚えたい方は、以下のリンクをクリックして下さい。

allyとalleyとalloy | 紛らわしい英単語の暗記メモ


humidityとhumility

humidity [hyü-ˈmi-də-tē]は「湿気」、humility [hyü-ˈmi-lə-tē]は「謙遜(けんそん)」です。
綴りの違いは、「湿気」の方は、真ん中の部分が’di’で、「謙遜」の方は、同じく真ん中の部分が’li’です。

humidityとhumility

それでは覚え方です。まず、湿気の方の’di’は、そのまま読むとジ(da di du de doのdi)なので、「ジっとり(diっとり)」とします。次に、謙遜の’li’の方は、同じくそのまま読むとリなので、「立派(liっ派)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:っとり「湿気」と派な「謙遜」(チュー吉)

humidityとhumility2

とある8月の暑い日、チュー吉の所にコロが遊びにきます。
コロの所は、冷暖房完備で、小屋の中には大型冷蔵庫もあり、セコムにも加入していて防犯設備も万全であることを知っているチュー吉は、まずは自分の壁の中の家は暗くて、むし暑いことを言い訳のように伝え、コロを招(しょう)じ入れます。

それを聞いたコロは、人間がよくやるように「いや、いや、…」と顔の前で手を振ると、チュー吉の家に入って行きます。

チュー吉の家は、見た通り入り口は狭いのですが、中は4畳半くらいの空間があり、意外と広いのです。

しかしコロちゃん、「犬小屋のような家」って…。(爆)

さて、突然ですが、ここでクイズです。
チュー吉は、体が小さく夜行性、一方のコロは一応「番犬」なので、この2匹は頻繁(ひんぱん)に会うことはできません。
それでは彼らは、お互いの連絡をどのように取り合っているのでしょうか?
分かりましたか?
答えは、『文(ふみ-humi)』です。

そう、「文(humi)って(ty)」わけです。

実は、この2匹はどちらもliterate(読み書きのできる)でintelligent(知能の高い)な動物なのです。

最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

This room has a high humidity.
(この部屋は、湿度が高い)
It was really humid today.
(今日は、湿度がとても高かった)
New York weather is hot and humid in the summer.
(ニューヨークの天候は、夏は暑く、湿度が高い)
We need humility.
(私たちには謙虚さが必要です)
He was filled with humility at the sight of the Pope.
(彼は、法王を見て、謙遜の気持ちでいっぱいになった)
They stood fast in true humility, they lived in simple obedience [ō-ˈbē-dē-ən(t)s].
(彼らは、真の謙遜と素朴な従順のなかに生きた)