float[ˈflōt]は「浮かぶ」、flout [ˈflau̇t]は「(法律などを)破る」です。
綴りの違いは、「浮かぶ」の方は右から2番目の文字が’a’、「(法律などを)破る」の方は同じく右から2文字の文字が’u’です。
それでは覚え方です。
floatの’a’は、アと読めるので、「垢(aか)」とします。floutの’u’の方は、ウと読めるので、こちらは「憂さばらし(uさ晴らし)」とします。
そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。
暗記句:垢が「浮かぶ」、憂さばらしに「破る」金庫
タコちゃんが、風呂に入っています。
このタコは、生まれてからずっと、家族と一緒に海に棲(す)んでいたのですが、縁があって、3ヶ月ほど前にトラえもんの家にやってきました。
トラえもんの家には、既にチュー吉もいましたが、3人は初対面で意気投合(いきとうごう)し、無二の親友となりました。
が、あるとき、タコちゃんは、自分がここへ来てから1度も風呂に入っていないことに気づきました。
というより、今までは海の中にいたので、わざわざ体を洗う必要はなかったわけですね。
そこで、「よし、今日は風呂へ入ろう!」と、一念発起(いちねんほっき)したタコちゃんは、ぬるめのお風呂を沸かすと、ゆっくりとお湯につかりました。
すると、出るわ、出るわ、体からボロボロと垢(あか)が! 浴槽(よくそう)は、たちまちのうちに浮かんだ垢で真っ黒になってしまいました。
一方、おまわりさんが、交番で泥棒を取り調べています。
この泥棒は、深夜に勤務中の会社に忍び込み、金庫を破って建物を出たところを、パトロール中のおまわりさんに見つかり、ここへ連れてこられたのです。
頭からすっぽりと布をかぶり、重そうな布袋を下げた人間が、深夜に建物から出てきたら、怪(あや)しくないわけがありません。逃げようとする泥棒に手錠をかけると、おまわりさんは交番に連行し、取調べをはじめたのです。
取調べが終わったとき、おまわりさんは、この泥棒に対して、怒りの気持ちの中に同情する気持ちもあることに気づいて当惑しました。
金庫破りをした理由が、『憂さばらし』というのはいただけませんが、この泥棒が、少ない給料で奥さんと3人の子供を食べさせなくてはいけないため、切羽(せっぱ)つまって反抗に及んだことを知ったからです。
もちろん、罪(つみ)は罪なのですが…。
しかし、この泥棒、良く見ると、左腕がありません。
また、覆面(ふくめん)をしたまま取調べを受けていますね。(笑)
それではここで、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。
Will this material sink or float?
(この物質は沈むでしょうか? それとも浮くでしょうか?)
The children flouted the rules.
(子供たちは、規則を破った)
上の暗記句とイラストで、floatとfloutの違いをしっかり覚えてしまいましょう。