weld [ˈweld]は「溶接(ようせつ)」、wield [ˈwēldは「振り回す」です。
綴りの違いは、「振り回す」の方には’i’があり、「溶接」の方にはありません。
それでは覚え方です。
wieldの方にある’i’は、アイと読めるので、「相打ち(i打ち)」とします。
そうすると、これら2つの英単語の違いは、相打ちがあるかどうかの違いということで、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。
暗記句:溶接に「相打ちなし」、振り回せば「相打ちあり」
これだけではイメージしにくいかと思いますので、今日は以下のようなイラストを描いてみました。
パー君は、先週から溶接工場でアルバイトをしています。
この工場には、取引先の大手自動車工場から、自動車の部品が納品(のうひん)され、指定箇所(していかしょ)に溶接をほどこしたものが、検査後に返納(へんのう)されます。
さて、溶接には、アセチレンガスなどを使ったガス溶接と、電気を使った電気溶接とがあります。
この工場では、アセチレン溶接のみを扱っています。
パー君、アセチレン溶接など生まれて初めての経験なので、最初とまどっていたようでしたが、やっと少し慣(な)れてきたようです。
手つきも、だいぶ良くなってきました。(^^)
しかしながら、この工場の社訓-利益第一、安全第二-というのはいただけませんね。【><】
まあ、営利主義(えいりしゅぎ)を前面に打ち出しているということは、ある意味正直な会社なのでしょうけれども…。(苦笑)
ともあれ、このアルバイト、大当たりだったようで、安全第二というのはいただけませんが、給料はたくさんいただけるようです。(笑)
一方、ワル男君とパー君は、お互いに棒を振り回していたところ、相打ちとなってしまいました。
2人の人間が、同じ場所で棒など振り回していれば、相打ちになることもあり得ます。
が、この2人の場合は、相打ちになった理由が、奇妙奇天烈(きみょうきてれつ)です。
彼らいわく、『2人の人間が、同じ場所で物を振り回しても何の問題もない。何故なら、相手が自分に向かってきたら、普通はよけるはずだから』というのですが、実際には、どちらもよけられていませんね。
というより、このように、2人の人間が別々に棒を振り回していて相打ちになる確率というのは、かなり低いように思われます。
ゼロではありませんが…。
また普通は、棒などで打たれたら、「痛いっ!」とか叫(さけ)ぶものですが、この2人の場合は叫ばずに、舌(した)をベロローン!と出しています。
この点においても、奇妙奇天烈です。(?_?)
まあ、普通ではない、ということなのでしょうね。(苦笑)
ちなみに、ワル男君とパー君は、このあとお互いに非を詫(わ)びたあと、駅前のイタリアンレストランにスパゲティーを食べに行ったようです。
えっ、何を食べたかですって?
それはもちろん、ベロロンチーノ(ペペロンチーノ)です。(笑)
最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。
On cooling, a weld joint is formed.
(冷却すると、溶接継手(つぎて)が形成される)
The wielding does not completely weld the long side direction.
(その溶接は、長辺方向を完全には溶接しない)
A weld position of the part is set by a program transferring the torch to the weld position.
(その部品の溶接位置は、トーチを溶接位置へ移動させるプログラムによって設定される)
Don’t wield such a dangerous thing.
(そんな物騒(ぶっそう)な物を振り回すな)
It is dangerous to wield an edged tool in such a way.
(そのように刃物を振り回すことは、危険だ)
I can not wield this sword.
(私には、この太刀(たち)は振り回しきれない[自由にならない])