短文でラクラク暗記一覧

larvaとlava

larva [ˈlär-və]は「幼虫(ようちゅう)」、lava [ˈlä-və]は「溶岩(ようがん)」です。
綴りの違いは、「幼虫」の方には’r’があり、「溶岩」の方にはありません。

larvaとlava

それでは覚え方です。
larvaの方にある’r’は、アルと読めるので、「アルカリ電池(rカリ電池)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、アリカリ電池があるかどうかの違いということで、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:幼中に「アルカリ電池あり」、溶岩に「アルカリ電池なし」

これだけではイメージしにくいかと思いますので、今日は以下のようなイラストを描いてみました。

larvaとlava2

この幼虫の母親は、いわゆるサイボーグで、背中にアルカリ電池が入っているようです。
が、良く見ると、胴体の太さとアルカリ電池の太さがほぼ同じです。
ということは、胴体の真ん中は、体をくねらせることができないということになります。

ということは、全身を使って体をくねらせることができないということで、これでは、木に登るのはおろか、落ち葉の上を歩くことさえ困難で、エサをとることも難儀(なんぎ)でしょう。

あっ! (゚o゚)サイボーグなのでした。(爆)

一方、溶岩というのは、長い間地中で、高温でどろどろに溶けていた物質が、火山の噴火で飛び出し、やがて冷めて固まったものです。
しかしながら、チッチは、溶岩の中にアルカリ電池が入っていると思っているようで、そのことを本人に直接質問しています。

何故、チッチはそう思ったのでしょうか?
地中で煮えたぎる熱いマグマのように、私もその疑問を融解(ゆうかい)したいものです。

あっ!(゚o゚)こういうときには、融解ではなく『氷解(ひょうかい)』という言葉を使うのでした。【><】

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

It was a small, green larva of a white cabbage butterfly.
(それは、小形で緑色のモンシロチョウの幼虫だった)
The cooling lava continued to gutter toward lower ground.
(冷却された溶岩は、低地の方へ、筋(すじ)になって流れ続けた)


adoreとadorn

adore [ə-ˈdor]は「敬愛する」、adorn [ə-ˈdorn]は「飾る」です。
綴りの違いは、「敬愛する」の方は一番右の文字が’e’、「飾る」の方は同じく2番右の文字が’n’です。
ここでは、’re’と’rn’の違いとします。

adoreとadorn

それでは覚え方です。
adoreの’re’は、そのまま読むとレなので、「霊(reい)」とします。adornの’rn’の方は、そのまま読むとルンなので、こちらは「ルンルン(rnルン)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:を「敬愛する」、ルンルン気分で「飾る」

adoreとadorn2

ある日の午前、定吉ジイさんがコンビニ弁当を買おうと玄関のドアを開けると、外はふわふわと雪が降っています。

「おっ、雪が降っとるわい」

定吉ジイさんは、傘立てからいつもの黒い傘(かさ)を取り出すと、開こうとしました。

するとそこへ、生前定吉ジイさんの親友だった柳ゆうれいさんが現われて、いいました。

「ジイさん、今日はそっちの白い傘をさして行った方がいいよ」
「え? わしはこの傘がけっこう気に入っとるんじゃが」
「悪いことはいわないから、今日は白い方にしときなよ」
「分かった。そうするわい」

定吉ジイさんは、良く分からないままに、柳さんの忠言(ちゅうげん)通り、白い傘をさして家を出ました。

やがて、目的地のコンビニが見えてきました。
すると突然、「ブーン」という音とともに、黒いかたまりが定吉ジイさんの方に突進してきました。

「うわっ、アブじゃ!」

定吉ジイさんは、地面に伏せようとしますが、金縛りにあったように、体がまったく動きません。

「襲われる!」

定吉ジイさんは、観念(かんねん)して目を閉じました。

が、アブの大群は、定吉ジイさんにはまったく目もくれずに素通りし、数メートル先を歩いていた葬式帰りと思われる黒い喪服(もふく)を着た3人組に襲いかかりました。

「うわー!」
「きゃー!」
「ぎゃー!」

裂帛(れっぱく)の声が上がり、その後は一瞬の静寂。
そしてやがて、定吉ジイさんの耳に、どこからか救急車のサイレンの音が聞こえてきました。

☆          ☆

「おお、そういうことだったのか!」

コンビニからの帰り道、定吉ジイさんは思い出したのです。アブは、黒い物に興奮するということを。
そして、この事件が起こることを柳ゆうれいさんは知っていて、ジイさんに白い傘をすすめたのだということを。

「柳さーん! ちょっと来てくれー!」

定吉ジイさんは、大声で叫びました。
すぐに、その声を聞きつけた柳さんがやってきます。

「柳さん、お蔭で助かったわい!」

定吉ジイさんはいいました。
そして、雪の上にひざまずくと…。
その後は、イラストの通りです。

しかし、定吉ジイさん、アブなかったですねぇ。(爆)

一方、チカちゃんが、自宅でSuper源さん著の『ダジャ単』で笑いながら英単語を覚えていると、外で「ドサッ!」と何か大きな物を置くような音がしました。

「何かしら?」

不審(ふしん)に思ったチカちゃんが、外に出てみると、玄関前の通りに、貧相(ひんそう)な雪だるまが置いてあります。

「あらあら、これじゃ寒そうね」

チカちゃんは、いいました。

「よし、この雪だるまに、飾りつけをしてあげよう!」

そして、家の中に戻ると、みかん、花びら、風船、こけし、そしてちょっと珍しいオムレツ型をしたお守りなどを持ってきて、雪だるまの装飾を始めました。

やがて、雪だるまをこてこてに飾り終わると、チカちゃんは満足して家の中に戻っていきました。

玄関のドアが閉まり、チカちゃんの姿が見えなくなると、雪だるまはいいました。

「あのう、この飾りつけ、はっきりいって迷惑なんですけど。しかも、オレ男だから、この赤いリボンはちょっと…」
チャンチャン!

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

It is important to adore God and to respect one’s parents.
(神を敬愛し、父や母を敬うことは大切なことです)
We miss our adore grandmother.
(敬愛するおばあちゃんがいなくて寂しい)
She likes to adorn her room with flowers.
(彼女は、部屋を花で飾るのが好きだ)
Her paintings adorn the wall.
(彼女の描いた水彩画が、その壁を飾っている)


rainとrein

rain [ˈrān]は「雨」、rein [ˈrān]は「手綱(たづな)」です。
綴りの違いは、「雨」の方は左から2番目の文字が’a’、「手綱」の方は同じく左から2番目の文字が’e’です。

rainとrein

それでは覚え方です。
rainの’a’は、そのまま読むとアなので、「赤い(aかい)」とします。reinの’e’の方は、そのまま読むとエなので、こちらは「永久(eい久)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:い「雨」、久に「手綱」

rainとrein2

晴れた夏空に突然、雷雲(らいうん)が生じたと思ったら、雷鳴(らいめい)とともに赤い雨が降ってきました。
何となく胸騒(むなさわ)ぎを感じた定吉ジイさんが、窓から顔を出してみると、何と、赤い雨が降っているではありませんか!
が、不思議なことに、道路は赤く染まっていません。
手を伸ばしてみても、手の平に叩きつけるのは、いつもの雨と変わりありません。

「変じゃのう」

定吉ジイさんは、首をひねるばかりでした。

どうも、この雨は「涙雨(なみだあめ)」のようです。
涙雨は、悲しみの涙が化して降るといわれています。

一方、ワル男君が、母親に手綱をつけられています。
実は、ワル男君は、今日学校で、同級生のパー君を放課後体育館の裏に呼び出すと、近くの木に両手を高く上げた状態で縛(しば)りつけ、脇(わき)の下をこちょこちょくすぐったのです。

「ひゃーっ、やめてよ!」

パー君は、縛られているために、声を上げる以外、何も抵抗できません。
やがて、パー君の絶叫(ぜっきょう)を聞きつけた他の生徒が、ひとりまたひとりと集まってきて、その場はたちまち大騒ぎとなり、しまいには学年主任の先生までやってきました。

そして、学年主任の先生から、ワル男君の自宅に電話があり、母親は息子のことで校長室で厳重注意(げんじゅうちゅうい)を受けたあと、こうしてワル男君に手綱をつけて、学校から引き取ってきたところなのです。【><】

どういう風の吹き回しか、ワル男君の他愛(たあい)ないイタズラが大騒ぎになってしまいました。
が、世の中には、このように元をたどれば小さな出来事が、大事になってしまうことって、時々あります。

しかし、ワル男君の母親は、ワル男君の首につけた手綱を永久に外(はず)さないといっていますし…。
いやはや、今日はパー君とワル男君2人にとって、さんざんな日となってしまったようです。

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

It looks like rain.
(雨が降りそうだ)
The rain calms down.
(雨が弱まる)
The rain stopped.
(雨がやんだ)
He reined up his horse.
(彼は、手綱を引いて馬を止めた)
They reined in in front of the post office.
(彼らは、郵便局の前で手綱をひいて馬をとめた)
The Governor of the Bank of Japan may have kept too tight a rein on the Japanese economy.
(日銀総裁は、日本経済の手綱を引き締めすぎたのかもしれない)

上の暗記句とイラストで、rainとreinの違いをしっかり覚えてしまいましょう。


lockとrock

lock [ˈläk]は「錠(じょう)」、rock [ˈrak]は「岩」です。
綴りの違いは、「錠」の方は1番左の文字が’l’、「岩」の方は同じく1番左の文字が’r’です。

lockとrock

それでは覚え方です。
lockの’l’は、そのまま読むとエルなので、「l型(L型)」とします。rockの’r’の方は、そのまま読むとアールなので、こちらは「歩く(rく)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:L型の「錠」、く「岩」

lockとrock2

このL型の錠は、泥棒よけに開発された新型で、当然開閉に必要な鍵もL型になっています。
普通の鍵は、両面にギザギザがついていますが、この鍵にはそれがなく、ツルツルです。
この錠を開発したメーカーによれば、この錠と差し込む鍵にはそれぞれICチップとマイコンが埋め込まれており、この2つの組み合わせでしか開かない仕組みが施(ほどこ)されているとのことです。
アリ男君、初めて目にするこの奇妙な形の鍵に当惑していますね。

が、この鍵、どこかおかしいですね。
皆さん、気づきましたか?
どこもおかしくないと思われる方は、この鍵を錠に差すところを想像してみてください。
アリ男君の当惑は、実はこのことなのです。

一方の岩君の方は、ハミングしながら歩いています。
とても楽しそうですね。
岩君の趣味は音楽で、一日中、音楽を聴くか、歌っているか、楽器を演奏しているかのいずれかです。
楽器は、何でもこなしますが、特にピアノとギターが得意です。
まさに『音楽人生』という感じですね。

岩君は、どんな音楽が好きなのでしょうか?
それはもちろん、ハード・ロック(hard rock)です。

ちなみに、交渉などが行き詰まったときに、「デッドロックに乗り上げた」という言い方を耳にすることがあります。
が、これは英語の「行き詰まり」を意味する「deadlock」の「lock」と「rock」を混同したもので、誤りです。
lockは岩ではないので、「乗り上げる」ことはできません。

なので、もしもこの表現をどうしても使いたければ、「デッドロックに陥(おちい)る」「デッドロックに直面する」などとするのが望ましいです。
が、あえてカタカナ語を使うよりは、日本語で、「行き詰まる」「暗礁(あんしょう)に乗り上げる」「こう着状態になる」などとしたほうが良いでしょう。

上のイラストで、lockとrockの違いをしっかり覚えてしまいましょう。


eclipseとellipse

eclipse[i-ˈklips]は「食(しょく)」、ellipse [i-ˈlips,は「楕円(だえん)」です。
綴りの違いは、「食」の方は左から2番目の文字が’c’、「楕円」の方は同じく左から2番目の文字が’l’です。

eclipseとellipse

それでは覚え方です。
eclipseの’c’ですが、このアルファベットは、右側が欠けた形をしています。これをそのまま、食で「欠けた」太陽だと想像しましょう。
ellipseの’l’は、ルと読めるので、こちらは「レモン(lエモン)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:欠けた「食」、モンは「楕円」

eclipseとellipse2

eclipseは、正確には、単に「食(しょく)」を表わす単語なので、これだけでは日食のことなのか月食のことなのか分かりません。
どちらかはっきりさせたい場合には、それぞれ以下のようにします。

日食:solar eclipse
月食:lunar eclipse

レモン君、日食や月食と違って欠けがないものだから、「ボクは完璧さ!」とイバッていますね。
太陽も月も、普段はまんまるで、欠けている時間は短いものなので、イバるほどのことでもないと思うのですが。(笑)

ちなみに、『完璧』の「璧」ですが、「壁(かべ)」ではなくて「璧(へき)」です。
「璧」というのは、傷やひびなどのない、完全な玉の意味で、そこから「完璧」という語が生まれました。
なので、「壁」では意味をなしません。

また、このことが分かると、”ほぼ完璧”という用法は誤りであることが分かります。
何しろ、傷ひとつないのが「完璧」なのですから、「ほぼ」をつけてしまうと、矛盾(むじゅん)が生じます。
もしも間違えて覚えていた方がいらっしゃいましたら、この機会に正しく覚え直しておきましょう。

最後に、これらの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

A solar eclipse is a rare appearance.
(日食は、まれにしか起こらない)
Total Lunar Eclipse Seen Across Japan.
(皆既(かいき)月食が、全国で観測される)
A partial lunar eclipse could be seen from all parts of Japan on the night of June 26.
(6月26日の夜、部分月食が全国各地で見られた)
Light from the light source enters into an ellipse mirror.
(その光源からの光は、楕円鏡に入射する)
Non-polygon includes circle, ellipse or oval.
(非多角形には、円形、楕円形または長円形が含まれる)
A prolate spheroid is generated by revolving an ellipse about its major axis.
(長球は、主軸を楕円に回転させることによって発生する)

上の暗記句とイラストで、eclipseとellipseの違いをしっかり覚えてしまいましょう。


masterとmuster

master [ˈmas-tər]は「名人」、muster [ˈməs-tər]は「奮(ふる)い起こす」です。
綴りの違いは、「名人」の方は左から2番目の文字が’a’、「奮い起こす」の方は同じく左から2番目の文字が’u’です。

masterとmuster

それでは覚え方です。
masterの’a’は、エイと読めるので、「英習字(a習字)」とします。musterの’u’の方は、ユーと読めるので、こちらは「勇気(u気)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:習字の「名人」、気を「奮い起こす」

masterとmuster2

この度、定吉ジイさんの書いた英習字が、ダジャレ町で開催された英習字大会で「最優秀賞」に選ばれました。
が、定吉ジイさんの横には、2人の幽霊がいます。
これは一体、どういうことなのでしょうか?

実は、この字を書いたのは、定吉ジイさんではなく、その隣りにいる生前ジイさんの親友だった、柳ゆうれいさんなのです。
柳ゆうれいさんが、定吉ジイさんに憑依(ひょうい=体に乗り移ること)して、書いたものなのです。

そしてさらに、その字を書いたのは、柳ゆうれいさんではありません。
柳ゆうれいさんに憑依した、生前英習字の名人だった人なのです。

こうなると、この賞は一体誰にあげたら良いのか、分からなくなりますね。【><】

一方、パー君の方は、勇気を奮い起こしてチカちゃんに愛の告白をしています。
パー君は高校1年生、チカちゃんは中学2年生です。
2人はこれまで、仲の良い友達同士だったのですが、今日はパー君、一大決心をして、チカちゃんに自分の想(おも)いを打ち明けたのです。
アリ男君も応援していますね。

そして、その結果は、…。

うまく行ったようです。\(^o^)/

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

He is a master of fencing.
(彼は、剣道の名人だ)
She is a master of ‘tanka’.
(彼女は、和歌の名人だ)
Goemon was a master thief.
(五右衛門は、大泥棒だった)
I have to muster up my courage!
(勇気を出さなくっちゃ!)
Muster the courage to do something.
(何かする勇気を奮い起こしてください)
She managed to muster a feeble [ˈfē-bəl] smile.
(彼女は、何とか微笑を作ってみせた)

上の暗記句とイラストで、masterとmusterの違いをしっかり覚えてしまいましょう。


floatとflout

float[ˈflōt]は「浮かぶ」、flout [ˈflat]は「(法律などを)破る」です。
綴りの違いは、「浮かぶ」の方は右から2番目の文字が’a’、「(法律などを)破る」の方は同じく右から2文字の文字が’u’です。

floatとflout

それでは覚え方です。
floatの’a’は、アと読めるので、「垢(aか)」とします。floutの’u’の方は、ウと読めるので、こちらは「憂さばらし(uさ晴らし)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:が「浮かぶ」、さばらしに「破る」金庫

floatとflout2

タコちゃんが、風呂に入っています。
このタコは、生まれてからずっと、家族と一緒に海に棲(す)んでいたのですが、縁があって、3ヶ月ほど前にトラえもんの家にやってきました。
トラえもんの家には、既にチュー吉もいましたが、3人は初対面で意気投合(いきとうごう)し、無二の親友となりました。

が、あるとき、タコちゃんは、自分がここへ来てから1度も風呂に入っていないことに気づきました。
というより、今までは海の中にいたので、わざわざ体を洗う必要はなかったわけですね。

そこで、「よし、今日は風呂へ入ろう!」と、一念発起(いちねんほっき)したタコちゃんは、ぬるめのお風呂を沸かすと、ゆっくりとお湯につかりました。

すると、出るわ、出るわ、体からボロボロと垢(あか)が! 浴槽(よくそう)は、たちまちのうちに浮かんだ垢で真っ黒になってしまいました。

一方、おまわりさんが、交番で泥棒を取り調べています。
この泥棒は、深夜に勤務中の会社に忍び込み、金庫を破って建物を出たところを、パトロール中のおまわりさんに見つかり、ここへ連れてこられたのです。
頭からすっぽりと布をかぶり、重そうな布袋を下げた人間が、深夜に建物から出てきたら、怪(あや)しくないわけがありません。逃げようとする泥棒に手錠をかけると、おまわりさんは交番に連行し、取調べをはじめたのです。

取調べが終わったとき、おまわりさんは、この泥棒に対して、怒りの気持ちの中に同情する気持ちもあることに気づいて当惑しました。
金庫破りをした理由が、『憂さばらし』というのはいただけませんが、この泥棒が、少ない給料で奥さんと3人の子供を食べさせなくてはいけないため、切羽(せっぱ)つまって反抗に及んだことを知ったからです。

もちろん、罪(つみ)は罪なのですが…。

しかし、この泥棒、良く見ると、左腕がありません。
また、覆面(ふくめん)をしたまま取調べを受けていますね。(笑)

それではここで、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

Will this material sink or float?
(この物質は沈むでしょうか? それとも浮くでしょうか?)
The children flouted the rules.
(子供たちは、規則を破った)

上の暗記句とイラストで、floatとfloutの違いをしっかり覚えてしまいましょう。


expressionとexplosion

expression[ik-ˈspre-shən]は「表現」、explosion [ik-ˈsplō-zhən]は「爆発」です。
綴りの違いは、「表現」の方は左から4番目から6番目までの3文字が’res’、「爆発」の方は左から4番目から5文字目までの2文字が’lo’です。

expressionとexplosion

それでは覚え方です。
expressionの’res’を、そのまま読むとレスなので、「レスラー(resラー)」とします。explosionの’lo’の方は、そのまま読むとロなので、こちらは「炉(lo)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:レスラーの「表現」、の「爆発」

expressionとexplosion2

レスラーは、日本では「プロ」をつけて、「プロレスラー」と呼ばれることが多いですね。
このレスラー、自分の全身を使って、強さを表現しています。
そして、その場所が南極の氷原(ひょうげん)の上で、まさに氷原で表現しているわけです。(笑)
ただ、これを聞いているのが、たまたまそこに居合わせたペンギンのペンちゃんだけで…。
あまり、というよりほとんど意味のないパフォーマンス(=人目をひくためのハデな演技)となっています。

一方、原子炉が爆発しています。
これは、極めてゆゆしき事態です。
というのは、一度空間に放出された放射性物質は、消えることがないからです。
そして、その周辺に住む人間や動植物を被曝(ひばく)させ、途方もなく永い間、からだの不調や病気などで苦しめることになります。
それならば、『除染(じょせん)』をすれば良いのではないかという方もいらっしゃるでしょう。
が、除染というのは、洗車と同じで、放射性物質を吹き飛ばし、こちらからあちらへ移動させるだけの、いわば『移染(いせん)』ともいうべき作業です。

最後に、これらの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

He has a stiff expression.
(彼は、表情がかたい)
She is void of expression.
(彼女は、表情がない)
This is a newspaper expression.
(これは、新聞口調だ)
The explosion shook the whole building.
(その爆発で、建物全体が揺れた)
The explosion traumatized many people.
(その爆発で、多くの人が傷を負った)
Fallout is an aftereffect of a nuclear explosion.
(死の灰は、核爆発の後遺症である)

上の暗記句とこのイラストで、expressionとexplosionの違いをしっかり覚えてしまいましょう。


dragとdrug

drag [ˈdrag]は「引きずる」、drug [ˈdrəg]は「薬」です。
綴りの違いは、「引きずる」の方は左から3番目の文字が’a’、「薬」の方は左から3番目の文字が’u’です。

dragとdrug

それでは覚え方です。
dragの’a’を、そのまま読むとアなので、「足(aし)」とします。drugの’u’の方は、そのまま読むとウなので、こちらは「打つ(uつ)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:を「引きずる」、打つ「薬」

dragとdrug2

定吉ジイさん、痛そうに足を引きずって歩いていますね。
どうやら、散歩中に足をくじいてしまったようです。
この痛みでは、家に帰るのも大変そうです。【><】
一方、パー君の方は、大きな注射器を持ったワル男君に追いかけられていますね。
この状況下では、誰でも逃げることでしょう。(゚O゚;
しかしこれ、人間用の注射器には見えませんね。(苦笑)
ワル男君、一体どこでこの注射器を入手したのでしょうね。

ちなみに、「薬」という意味をもつ英単語には、もうひとつmedicine [ˈme-də-sən]というのがあります。
いい機会なので、ここでこの2つの英単語の違いを簡単に書いてみたいと思います。

drugは一般的に薬全般を指します。なので、違法な薬である麻薬なども含まれます。
特に、sをつけてdrugsとなると、この意味で使われることが非常に多くなります。
medicineの方は、医薬品で、治療、予防する薬だけを指します。
お医者さんが出す薬、と考えれば分かりやすいでしょう。

上の暗記句とこのイラストで、dragとdrugの違いをしっかり覚えてしまいましょう。

それでは最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

A ship drags her anchor.
(船が錨を引きずる)
She half dragged, half carried the log.
(彼女は、その丸太を半ば引きずるように、半ば抱えるようにして運んだ)
Don’t drag me into this business.
(私をこのビジネスに引きずり込んではいけない)
This is an over-the-counter drug.
(これは市販薬です)
This drug acts against headache.
(この薬は頭痛に効く)
The drug acted quickly.
(その薬はすぐにきいた)


airとheir

air [ˈer]は「空気」、heir [ˈer]は「相続人」です。
綴りの違いは、「空気」の方は一番左の文字が’a’、「相続人」の方は左から1番目と2番目の文字が’he’です。

airとheir

それでは覚え方です。
airの’a’を、そのまま読むとアなので、「熱い(aつい)」とします。heirの’he’の方は、そのまま読むとへなので、こちらは素直に(?)「屁(he)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:い「空気」、屁の「相続人」

airとheir2

幼少の頃、両親とはぐれたみなし子チッチは、ある寒い朝、龍(りゅう)に会いました。
龍は、寒さにふるえるチッチに、自分の方へ飛んで来るように告げると、

「チッチよ、今暖かくしてやるぞ!」

と、突然口から炎をチッチに浴びせます!!

「うわあっ!今度は熱いチッチ!」

一方、老いたスカンクは、六法全書(ろっぽうぜんしょ)を読んで、遺産相続(いさんそうぞく)にて、自分の半分の財産が国に渡ってしまうことを知ると、息子に生前贈与(せいぜんぞうよ)をすることを決意します。
そこで、早速息子を呼ぶと、『必殺の屁』を贈るのですが、これがまたものすごい臭さで…。(以下絶句)

airは、その場所に漂う空気感、つまり「雰囲気」の意味でも使われます。
heirの方は、「相続人」とするよりも、「跡取り」「後継者」などと訳した方がしっくりくる場合があります。
文脈によって、これらを使い分けると良いでしょう。

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

The air is clean here.
(ここは、空気が綺麗だ)
Air is thin at high altitudes.
(高地では、空気は薄い)
I don’t like girls who put on airs.
(私は、ツンと澄ました[気取った]女の子は嫌いだ)
The uncle holds the property in trust till the heir comes of age.
(相続人(子供)が成年に達するまで、伯父(おじ)が財産を預かっている)
He is heir to a large estate.
(彼は、莫大な地所[財産]を相続することになっている)
Johnson was his political heir as leader of the Nationalist Party.
(ジョンソンは、国民党の党首として、彼の政治上の後継者だった)