air [ˈer]は「空気」、heir [ˈer]は「相続人」です。
綴りの違いは、「空気」の方は一番左の文字が’a’、「相続人」の方は左から1番目と2番目の文字が’he’です。
それでは覚え方です。
airの’a’を、そのまま読むとアなので、「熱い(aつい)」とします。heirの’he’の方は、そのまま読むとへなので、こちらは素直に(?)「屁(he)」とします。
そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。
暗記句:熱い「空気」、屁の「相続人」
幼少の頃、両親とはぐれたみなし子チッチは、ある寒い朝、龍(りゅう)に会いました。
龍は、寒さにふるえるチッチに、自分の方へ飛んで来るように告げると、
「チッチよ、今暖かくしてやるぞ!」
と、突然口から炎をチッチに浴びせます!!
「うわあっ!今度は熱いチッチ!」
一方、老いたスカンクは、六法全書(ろっぽうぜんしょ)を読んで、遺産相続(いさんそうぞく)にて、自分の半分の財産が国に渡ってしまうことを知ると、息子に生前贈与(せいぜんぞうよ)をすることを決意します。
そこで、早速息子を呼ぶと、『必殺の屁』を贈るのですが、これがまたものすごい臭さで…。(以下絶句)
airは、その場所に漂う空気感、つまり「雰囲気」の意味でも使われます。
heirの方は、「相続人」とするよりも、「跡取り」「後継者」などと訳した方がしっくりくる場合があります。
文脈によって、これらを使い分けると良いでしょう。
最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。
The air is clean here.
(ここは、空気が綺麗だ)
Air is thin at high altitudes.
(高地では、空気は薄い)
I don’t like girls who put on airs.
(私は、ツンと澄ました[気取った]女の子は嫌いだ)
The uncle holds the property in trust till the heir comes of age.
(相続人(子供)が成年に達するまで、伯父(おじ)が財産を預かっている)
He is heir to a large estate.
(彼は、莫大な地所[財産]を相続することになっている)
Johnson was his political heir as leader of the Nationalist Party.
(ジョンソンは、国民党の党首として、彼の政治上の後継者だった)