weather [ˈwe-thər]は「天気」、whether [ˈwe-thər]は「~かどうか」です。
綴りの違いは、天気の方は左から2番目からの2文字が’ea’で、~かどうかの方は同じく左から2番目からの2文字が’he’です。
それでは覚え方です。
まず、天気の方の’ea’は、そのまま読むと家と読めるので、「家(ea)を出て諸国を漫遊(まんゆう)した水戸光圀(みと みつくに=水戸黄門)」とします。次に、~かどうかの’he’の方は、そのまま読むとヘなので、「ヘ(屁)」とします。
そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。
暗記句:光圀の 「天気」屁をして クサい「かどうか」
今日は、以下のようなストーリーを作ってみました。
諸国漫遊中の水戸黄門ご一行の、ある日の会話です。
助さん:「格さん、空にだいぶ雲がかかってきましたね」
格さん:「そうですね。次の宿場町(しゅくばまち)まであと2日ほどかかると思うのですが、それまで天気がもつかどうか心配です」
八兵衛:「そう言えば助さん、この間ネットサーフィンしている時に知ったのですが、晴れの日は、食堂のカツ丼の売り上げがアップするそうですよ」
助さん:「おお! そうなんだ。さすがは八兵衛、食べ物のことなら何でも知っておるな」
格さん:「ちょっと待てよ、助さん。ということは…、八兵衛の胃袋で明日の天気が予測できるかも知れないぞ」
助さん:「そうだな。おい、八兵衛! 今日はカツ丼を食べたい気分か?」
八兵衛:「うーん、食べたいような、食べたくないような…」
助さん:「何だよ、頼りないな、まったく。それではまた、ご隠居に占っていただくことにしようか。ご隠居!」
黄門さま:(くるりと振り向いて)「何だね、助さん」
助さん:「また、例の方法で明日の天気を占っていただきたいのですが」
黄門さま:「よかろう。格さん、こちらへ来なさい」
格さん:「うへっ、また私ですか?」
黄門さま:「そうじゃ、格さんとが一番相性がいいようじゃからの。それでは、眼を閉じて」
格さん:「はい」
黄門さま:(後ろ向きになり、格さんの顔面に一発屁をかます)「ブッ!」
格さん:「うっ! ク、クッサ~~い!!」
黄門さま:「今日のわしの屁、そんなにクサいか? それじゃ、明日は晴れじゃ」
助さん:「格さん、明日は晴れるようで、ひと安心だな。ご隠居の天気予報は、百発百中だからな。
八兵衛:「『百発』って、今日ご隠居のした屁の数ですか?
さすがは『肛門』さまだ」
助さん:「こら、八兵衛! 言葉が過ぎるぞ!」
八兵衛:(シュンとなって下を向く)すみません」
黄門さま:「はっはっは! 良い良い。それでは皆、あそこの峠の茶屋で、一休みしましょうか」
助さん、格さん、八兵衛:「はい!」
ちなみに、ifにもwhether同様、「~かどうか」という意味があります。
ほとんどの場合、相互に置き換えが可能ですが、whetherしか使えない場合というのがあります。
それは、文頭に来る場合です。
Whether these controls reduce violent crime is a moot point.
(これらの規制が、暴力事件を減らせるかどうかは、論争の余地がある)
また、whetherの次にto不定詞が来る場合にも、ifには置き換えできません。
Let’s consider whether to change our plan.
(計画を変えるべきかどうか、考えてみましょう)
他にもいくつかルールはありますが、これらはwhetherとifを使い分けるための重要なポイントとなります。
テストなどで、ifとwhetherの使い分けで迷ったときなど、以上のことを思い出してみると良いでしょう。
最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。
I hope the weather will be fine tomorrow.
(明日、晴れるといいなあ)
According to the weather forecast, tomorrow will be snowy.
(天気予報によれば、あすは雪だ)
I don’t care whether [if] she leaves or stay.
(彼女が行ってしまおうが残ろうが、私は平気だ)
I can’t decide whether to go to hospital.
(私は、病院に行くかどうか迷う)