「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」


「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」


アメリカ占領下にあった戦後の沖縄で、
米軍の圧政と戦った1人の男の生き様を描いたドキュメンタリー。

沖縄の民衆に支えられ、那覇市長、国会議員と立場を変えながら
闘い続けた政治家・瀬長亀次郎。
米軍統治下の沖縄で弾圧を恐れず米軍に対して「NO」と叫びつづけ、
演説会では毎回何万人もの人びとを集め、そして聴衆を熱狂させた。

瀬長亀次郎の知られざる実像と、信念を貫き通したその人生を
関係者の証言や貴重な映像によって描き、
第54回ギャラクシー賞月間賞を受賞するなど
高い評価を得た2016年放送のテレビドキュメンタリー番組を、
追加取材、再編集をおこない映画化。

監督は「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務め、
本作が初監督となる佐古忠彦。
テーマ曲を坂本龍一が手がけ、大杉漣が語りを担当。


米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー


第二次大戦後、異民族統治下の沖縄で、
米軍に「NO」と叫び続けた政治家・瀬長亀次郎。
弾圧を恐れず民衆と共に闘い抜いたその姿は「不屈」の象徴だった。
米軍の策略にも屈せず那覇市長や国会議員として
立場を変えながら信念を貫いたカメジローの生涯を、
稲嶺元沖縄県知事や家族の証言、未公開映像を交えて描く。
戦後沖縄の原点に迫る本作はドキュメンタリー映画としては
異例の大ヒットを記録。TBS佐古忠彦による初監督作品。



製作/2017年
内容時間/107分

監督/佐古忠彦
撮影/福田安美
音声/町田英史
編集:後藤亮太
エグゼクティブプロデューサー/藤井和史
プロデューサー/大友淳、秋山浩之
語り/山根基世、大杉漣
テーマ音楽/「Sacco」作曲・演奏 坂本龍一

(出演者)
瀬長亀次郎
稲嶺惠一元沖縄県知事
内村千尋(亀次郎の次女)ほか


・ぴあ映画初日満足度ランキング 第1位!
・2017年度 日本映画ペンクラブ賞<文化部門>第1位!
・2017年度 日本映画復興賞 受賞
・2017年度 日本映画批評家大賞 ドキュメンタリー賞受賞
・2017年無煙映画大賞特別賞
・2017年度キネマ旬報ベストテン<文化部門>第7位
・2018アメリカ国際フィルム・ビデオ祭(US International Film&Video Festival)銅賞
・平成30年度文化庁映画賞・文化記録映画優秀賞


<瀬長亀次郎・略歴>
1907年 沖縄県島尻郡豊見城村(現、豊見城市)我那覇に誕生
1932年 治安維持法違反で検挙され、懲役3年の刑で投獄
1936年 沖縄朝日新聞記者になる
1938年 兵役召集され「中支」へ
1940年 復員し、毎日新聞那覇支局記者になる
1946年 うるま新報(現、琉球新報)社長に就任
1952年 第1回立法院議員選挙で最高得票数でトップ当選
1954年 沖縄から退去命令を受けた人民党員をかくまった容疑で逮捕。
     懲役2年の判決を受け、投獄される
1956年 出獄後、那覇市長選に出馬し、当選
1957年 市長の座から追放 *瀬長布令
1966年 瀬長布令の廃止により、被選挙権を回復。
1968年 立法院議員選挙で当選
1970年 戦後沖縄初の衆議院議員に当選 *以後7期連続当選
1990年 衆院議員勇退
2001年 死去 *享年94歳


瀬長亀次郎
私の記憶の中では「沖縄にとって特別な政治家」
何故かというと生前の母の口癖が
『カメさんは沖縄の為にどれだけ尽くしたか』だったので
まだ選挙権もなかった当時の私には
個性的な風貌のオジサンが(すみません^_^;)凄い人なんだ~!?
くらいの認識でした^_^;
私は現役時代のカメさんのことを知らなかったので
その後、TVのドキュメンタリー番組や沖縄関係の書籍を読み
知識としてのみ瀬長亀次郎像の輪郭がおぼろげながら見えてきた…?

本作「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」を観たことで
いまは亡母の思いを確認できたような気持ちです
『カメさんは沖縄の為にどれだけ尽くしたか』
私も母と同じ気持ちになれたので…
できれば母と一緒にこの映画を観たかったです
素晴らしい映画でした

最後に沖縄の人々がどれだけこの映画を待ち望んでいたのか
上映初日の記事を紹介したいと思います
『2017年8月12日、桜坂劇場(那覇)の入り口には猛暑にも関わらず何百メートルもの長蛇の列ができていた。『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』の沖縄での公開初日である。列に並んだおじいやおばあたちは口々に「カメさんに会いに来た」と語った。それほどまでにカメさん=瀬長亀次郎は、沖縄県民にとっては今も心の中に不屈の精神の柱として生き続けている。』
『沖縄の熱気は、東京、大阪、名古屋、京都、札幌をはじめ、全国に伝わり、大きなブームを巻き起こした。』

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「他人の顔」


「他人の顔」


勅使河原宏監督が、「おとし穴」「砂の女」に続き、
安部公房の不条理劇の映画化に三度挑戦。
顔に大やけどを負った男性が精巧なマスクで
<他人の顔>を手に入れるが…。





液体空気の爆発事故で顔一面に大やけどを負い、
顔も頭も包帯ですっぽり覆われることとなったひとりの男。
以来、周囲との関係もすっかり冷ややかでよそよそしくなり、
妻の愛も失ってしまったと思い込んだ彼は、
ある優秀な医師の手を借りて、精巧なマスクを作り上げ、
それまでの自分とは違う<他人の顔>を手に入れることに成功。
かくして赤の他人を装って妻に接近すると、
彼女を誘惑するという倒錯的な仮面芝居に打って出ることに。



制作年/1966
内容時間/122分

監督/勅使河原宏
脚本/安部公房
撮影/瀬川浩
音楽/武満徹


(キャスト)
男/仲代達矢
妻/京マチ子
医者/平幹二朗
看護婦/岸田今日子
専務/岡田英次
専務の秘書/村松英子
アパートの管理人/千秋実


安部公房の原作は未読ですが
勅使河監督によって原作の描いた不条理?は伝わってきました
武満徹さんの音楽が映画の世界観とマッチしていて素晴らしい!
キャスト、映像(カメラアングルが凄い)、音楽どれもが素晴らしく
芸術作品のような映画でした
(白黒映画いいですね~♡)

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