bald [ˈbold]は「ハゲた」、bold [bōld]は「大胆(だいたん)な」です。
綴りの違いは、「ハゲた」の方は左から2番目の文字が’a’で、「大胆な」の方は同じく左から2番目の文字が’o’です。
ここでは、’al’と’ol’の違いとします。
また、発音の違いは、あえてカタカナで書くと、baldの方は「ボールド」、boldの方は「ボウルド」といった感じになります。
発音記号の’o’は、口を大きめにあけて「オー」、’ō’の方は、口をあまりあけずに「オウ」と発音します。
それでは覚え方です。
ハゲたの方の’al’は、そのまま読むとアルなので「或る」とし、大胆なの’ol’の方はそのまま読むとオルなので「オルガン(olガン)」とします。
そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。
暗記句:或る「ハゲた」昼下がり、オルガンで「大胆な」替え歌
或る日の昼下がり、○×中学校で、音楽の時間に、突然先生が「ピポーッ!」という訳の分からない奇声を発すると、オルガンを弾きながら以下のような歌を歌い始めました。
どこかで聞いたような曲だと思ってよく聞くと、どうも「ドナドナ」の替え歌のようです。
ハゲハゲ
♪あるハゲた昼下がり 月へと続く道
飛ぶ車ゴトゴトかぐや姫載せてゆく
可愛い姫が 月へ帰るよ
悲しそうな顔で見ているよ
ハゲ・ハゲ・ハゲ・ハーゲ 姫を載せて
ピカ・ピカ・ピカ・ピーカ 飛ぶ車光る♪
メロディーはドナドナですが、内容はかぐや姫になっているようですね。
もしドナドナをご存知ない方がいらっしゃいましたら、こちらのサイトをどうぞ。
この曲の誕生から背景まで、興味深い考察(こうさつ)がなされています。
さて、話を元に戻します。
この先生は、実は先週頭を打ってから頭がちょっと変になってしまったようで、時々このように発作的な奇行(きこう)をするようになったということです。
が、頭を打ったことで、記憶喪失(きおくそうしつ)になったとか、凶暴(きょうぼう)になったというようなことはなく、これまで通り、優しくて頼りになる先生なので、生徒の間では、『師匠(ししょう)』と呼ばれ、相変わらず人気があります。
時々、授業に支障(ししょう)がでますが…。チャンチャン♪
最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。
Akira is going bald on top.
(明は、頭のてっぺんがハゲてきている)
He combed his hair and tried to hide his bald patch.
(彼は、髪を櫛(くし)でとかして、ハゲた部分を隠そうとした)
Don’t worry too much, or you’ll go bald.
(あまり心配すると、ハゲるよ)
How bold he is!
(なんて大胆な奴だ!)
It’s bold of you to dispute her proposal.
(彼女の提案に異議を唱えるとは、君も大胆だ)
The project was a bold one,
(その計画は、大胆なものだった)