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adoreとadorn

adore [ə-ˈdor]は「敬愛する」、adorn [ə-ˈdorn]は「飾る」です。
綴りの違いは、「敬愛する」の方は一番右の文字が’e’、「飾る」の方は同じく2番右の文字が’n’です。
ここでは、’re’と’rn’の違いとします。

adoreとadorn

それでは覚え方です。
adoreの’re’は、そのまま読むとレなので、「霊(reい)」とします。adornの’rn’の方は、そのまま読むとルンなので、こちらは「ルンルン(rnルン)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:を「敬愛する」、ルンルン気分で「飾る」

adoreとadorn2

ある日の午前、定吉ジイさんがコンビニ弁当を買おうと玄関のドアを開けると、外はふわふわと雪が降っています。

「おっ、雪が降っとるわい」

定吉ジイさんは、傘立てからいつもの黒い傘(かさ)を取り出すと、開こうとしました。

するとそこへ、生前定吉ジイさんの親友だった柳ゆうれいさんが現われて、いいました。

「ジイさん、今日はそっちの白い傘をさして行った方がいいよ」
「え? わしはこの傘がけっこう気に入っとるんじゃが」
「悪いことはいわないから、今日は白い方にしときなよ」
「分かった。そうするわい」

定吉ジイさんは、良く分からないままに、柳さんの忠言(ちゅうげん)通り、白い傘をさして家を出ました。

やがて、目的地のコンビニが見えてきました。
すると突然、「ブーン」という音とともに、黒いかたまりが定吉ジイさんの方に突進してきました。

「うわっ、アブじゃ!」

定吉ジイさんは、地面に伏せようとしますが、金縛りにあったように、体がまったく動きません。

「襲われる!」

定吉ジイさんは、観念(かんねん)して目を閉じました。

が、アブの大群は、定吉ジイさんにはまったく目もくれずに素通りし、数メートル先を歩いていた葬式帰りと思われる黒い喪服(もふく)を着た3人組に襲いかかりました。

「うわー!」
「きゃー!」
「ぎゃー!」

裂帛(れっぱく)の声が上がり、その後は一瞬の静寂。
そしてやがて、定吉ジイさんの耳に、どこからか救急車のサイレンの音が聞こえてきました。

☆          ☆

「おお、そういうことだったのか!」

コンビニからの帰り道、定吉ジイさんは思い出したのです。アブは、黒い物に興奮するということを。
そして、この事件が起こることを柳ゆうれいさんは知っていて、ジイさんに白い傘をすすめたのだということを。

「柳さーん! ちょっと来てくれー!」

定吉ジイさんは、大声で叫びました。
すぐに、その声を聞きつけた柳さんがやってきます。

「柳さん、お蔭で助かったわい!」

定吉ジイさんはいいました。
そして、雪の上にひざまずくと…。
その後は、イラストの通りです。

しかし、定吉ジイさん、アブなかったですねぇ。(爆)

一方、チカちゃんが、自宅でSuper源さん著の『ダジャ単』で笑いながら英単語を覚えていると、外で「ドサッ!」と何か大きな物を置くような音がしました。

「何かしら?」

不審(ふしん)に思ったチカちゃんが、外に出てみると、玄関前の通りに、貧相(ひんそう)な雪だるまが置いてあります。

「あらあら、これじゃ寒そうね」

チカちゃんは、いいました。

「よし、この雪だるまに、飾りつけをしてあげよう!」

そして、家の中に戻ると、みかん、花びら、風船、こけし、そしてちょっと珍しいオムレツ型をしたお守りなどを持ってきて、雪だるまの装飾を始めました。

やがて、雪だるまをこてこてに飾り終わると、チカちゃんは満足して家の中に戻っていきました。

玄関のドアが閉まり、チカちゃんの姿が見えなくなると、雪だるまはいいました。

「あのう、この飾りつけ、はっきりいって迷惑なんですけど。しかも、オレ男だから、この赤いリボンはちょっと…」
チャンチャン!

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

It is important to adore God and to respect one’s parents.
(神を敬愛し、父や母を敬うことは大切なことです)
We miss our adore grandmother.
(敬愛するおばあちゃんがいなくて寂しい)
She likes to adorn her room with flowers.
(彼女は、部屋を花で飾るのが好きだ)
Her paintings adorn the wall.
(彼女の描いた水彩画が、その壁を飾っている)


lustとrust

lust [ˈləst]は「性欲」、rust [ˈrəst]は「錆(さ)び」です。
綴りの違いは、「性欲」の方は1番左の文字が’l’、「錆び」の方は同じく1番左の文字がr’です。

lustとrust

それでは覚え方です。
lustの方は、性に目覚めたl君が、uさんをぎゅっと抱きしめているところを想像しましょう。
rustの方は、錆びた鉄の棒が、ボキッ!と折れたところだと想像してください。

lustとrust2

思春期になれば、性に目覚めるのは自然なことですが、l君の場合は、何かヘンな薬でも打っているのか、ハヒハヒいっていて異常ですね。(苦笑)
同時に、ものすごい力も出しているようで、uさん痛そうです。【><】

一方、鉄の棒が折れてしまいました。
早急(さっきゅう)に交換が必要ですね。
が、鉄が錆びるというのは、鉄が酸素と結びついて起こる「酸化現象」。
暴力との結びつきはないので、交換にあたり、痛みに新棒(辛抱)する必要はなさそうです。(笑)

今日は、印象が強烈だと思うので、例文はなしです。【><】

といいつつ、少しだけ…。(^^;

Iron starts to rust as soon as it comes into contact with the air.
(鉄は、空気に触れると、すぐに錆び始める)
The special filter is composed of a paper material into which a rust-preventing agent is impregnated.
(その特殊フィルターは、防錆剤(ぼうふざい)が含浸(がんしん)された紙素材で構成されている)


linkとrink

link [ˈliŋk]は「連結」、rink [ˈriŋk]は「スケート場」です。
綴りの違いは、「連結」の方は1番左の文字が’l’、「スケート場」の方は同じく1番左の文字がr’です。

linkとrink

それでは覚え方です。
linkの方は、たくさんのl(L)’が連結しているところを想像しましょう。
rinkの方は、’r’型のしっかりした柱が、スケート場を支えているところを想像してください。

linkとrink2

『L』が、たくさん連結されていますね。
実は、これは上端の一部で、この下にも多くのLがつながっています。
ちょうど、ブラインドやすだれのような感じで、その長さは無限ともいえるほどです。
一番下は、地獄まで達していて、ときどき業火(ごうか)に焼かれた罪人が上端まで登ってきます。
というのは上端(冗談)です。(爆)

一方、r型のしっかりした柱に支えられたスケート場の上で、チュー吉が楽しそうにスケートをしています。
このスケート場は、小動物専用に作られたもので、ネズミのほか、ハムスターやフェレットなどもすべることができます。
アリ男君、チュー吉の上達ぶりに感心していますね。

ところで、チュー吉がまだスケートを始めたばかりの頃に、一度勢い余って鉄柵(てつさく)を壊し、場外に飛び出したことがあります。
チュー吉は、スケートをはいたまま、風にあおられて、忍者の手裏剣(しゅりけん)の如(ごと)くくるくると回転し、何と、その後見事に下の道路に「スタン!」と着地したのです。
それをみたアリ男君はいいました。「スゲー!」と(スケート)。【><】

最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

The necklace was a link with her past.
(その首飾りは、彼女の過去の経歴とつながっていた)
Click on the link below for details.
(詳細は、下のリンクをクリックしてください)
While skating at the ice rink he fell on his rear.
(彼は、アイススケートをしていて、しりもちをついた)
After the ceremony, Asada said, “The rink is great. Now I’m more eager to perform well at the World Championships next month.”
(セレモニーの後、浅田選手は「このリンクはすばらしい。これで,来月の世界選手権で良い演技をしたいという思いが強くなった」と語った)


tallyとtelly

tally [ˈta-lē]は「勘定(かんじょう)」、telly [ˈtel·ly]は「テレビ」です。
綴りの違いは、「勘定」の方は、左から2番目の文字が’a’で、「テレビ」の方は同じく左から2番目の文字が’e’です。

tallyとtelly

それでは覚え方です。
今日は、この2つの英単語とその意味を、まるごとダジャレで覚えてしまう方法をご紹介します。
単語まるごと、それも同時に2つなんて覚えるのが大変じゃないの? そう思う方もいらっしゃるかも知れません。でも大丈夫、そこは私の作るダジャレ、すぐに覚えられますよ。
それでは行きます。

暗記句:足りない「勘定」、理のうまい「テレビ」

tallyとtelly2

ある日、ワル男君がパー君を学校の近くにある喫茶店に誘いました。
実は、パー君はその日、チカちゃんとデートの約束があったのですが、パー君がその日最後の授業を終えて帰り支度をしていると、

「パー、ちょっといいかい」

と、ワル男君が声をかけてきたのです。

パー君が、

「うん、いいけど、何?」

と答えると、ワル男君は、

「おお、良かった! それじゃ、ちょっと喫茶店につき合ってくれ」

と、パー君の腕を取り、強引に教室から連れ出そうとしました。

パー君は、

「ちょっと待ってよ! 今日はこれから予定があるんだ。明日じゃダメ?」

と抵抗しますが、いつものように強引なワル男君は、

「パー、お前今、『いい』っていったよな? 男なら、一度いったことは撤回(てっかい)するなよ!」

と、返してきます。パー君は、

「『いい』っていったのは、今時間が少しあるっていう意味で…」

と説明を試みますが、ワル男君は、

「男に二言(にごん)はなしだぜ、パー。コーヒーをおごるからさ、ねえ頼むよ」

と、パー君をむりやり喫茶店に連れてきたのです。

で、結局ワル男君の話というのは、次の英語のテストでカンニングをさせて欲しいというもので、パー君は、しぶしぶ了承することになります。
おまけに、話が終わって、勘定を払う段になると、ワル男君は…。

あとは、イラストの通りです。
つまるところ、ワル男君は最初から、パー君におごる気はまったくなかったのですね。【><】

ちなみに皆さん、この喫茶店の正式名称は何だと思いますか?
答えは、「あなたの街の喫茶店 『タリーズ』」です。
こう書くと、ぴんときた方もいらっしゃるかも知れません。
そうです。勘定が足りーず(タリーズ)なのです。(笑)

一方、このテレビ君は、料理が好きで、和食から洋食まで、1000種類以上の料理をつくることができます。
何でも、自分の画面に映し出された料理番組は、すべて記憶しているということで、これはもう、そこらへんの料理人顔負けのレパートリーです。

そんなテレビ君は、今日は何かインド風のピラフをつくっているようです。
部屋に広がるいい匂いに誘われて、チュー吉が壁の穴から出てきましたね。
私も是非一度、テレビ君の手料理をたべてみたいものです。(^^)

そうそう、テレビといえば、イタリアのローマに、コインを投げ入れると願いが叶(かな)うという、「テレビの泉」というのがありましたね。
あっ!(゚o゚)違いました。
それは、「トレビの泉」でした。【><】

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

He gave me the tally sheet.
(彼は、勘定書をよこした)
Please turn off the telly.
(テレビを消してください)


sackとsuck

sack [ˈsak]は「袋」、suck [ˈsəkl]は「吸う」です。
綴りの違いは、「袋」の方は左から2番目の文字が’a’、「吸う」の方は同じく左から2番目の文字が’u’です。

sackとsuck

それでは覚え方です。
sackの’a(A)’は、ゴミ袋の掛けられたスタンドだと想像しましょう。
suckの方は、熱せられて吸引力をもった、不思議な容器だと想像してください。

sackとsuck2

あまり見かけない、ちょっとオシャレな形のスタンドです。
また、このゴミ袋も、表記が『護美袋』となっていて、オシャレですね。
こんなゴミ袋が部屋の一隅に置かれていたら、掃除の嫌いな人も好きになりそうです。

一方の容器は、底の部分が丸くなっていて、厚さが9.1mm、直径が91mmあります。
もともとは、どこにでもあるような単なるアルミ製の容器でした。
が、とある研究所で、バナーで熱せられたことで、掃除機のような吸引力をもつに至りました。

その原理は、現代の科学をもってしても、未だ解明されていません。
が、熱せられることで容器内部の空気が膨張(ぼうちょう)し、追い出された分の新しい空気が急速に吸い込まれることで、吸引力を生じているのではないかと科学者たちは推測(すいそく)しています。
いやはや、不思議な容器です。

また、このアルミ製の容器の寸法ですが、厚さと直径がいずれも吸引(91)とゴロ合わせが可能です。
そして、実はこれが、この容器の吸引力の秘密のひとつではないかとみる向きもあります(「ダジャレ大学」の設立者、Super源さん談)。
世の中には、数字のもつパワーというのもアルミ(有るみ)たいですから…。【><】

最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

He humped the sack of grain into the barn.
(彼は、穀物袋を背中にかついで、納屋の中に運んだ)
The parcel bulked in the sack.
(小包は、袋の中でかさ張った)
Taremiso was made as follows: miso is boiled down with water, and then put into a sack made of cloth and hung down.
(そのたれみそは、みそに水を加えて煮詰め、布袋に入れて吊るし垂らして作っていたものである)
The baby is sucking breasts.
(その赤ん坊は、おっぱいを吸っている)
She has begun to suck her thumb recently.
(最近、彼女は指しゃぶりをするようになって来ました)
I will suck up the garbage with a vacuum cleaner.
(私は、ゴミを掃除機で吸い取る)


bowelとvowel

bowel [ˈba(-ə)l]は「腸(ちょう)」、vowel [ˈva(-ə)l]は「母音(ぼいん)」です。
母音とは、日本語では「ア、イ、ウ、エ、オ」のことですね。
綴りの違いは、「腸」の方は1番左の文字が’b’、「母音」の方は同じく1番左の文字が’v’です。

bowelとvowel

それでは覚え方です。
bowelの’b’は、人が横を向いた姿とします。下の部分の膨(ふく)らみは、お腹の部分です。
そして、その中に、長い腸が収まっているところを想像しましょう。
vowelの方は、我らがトラえもん(=寅年生まれのヒゲのないネコ)が、発声練習をしているところだと想像してください。

bowelとvowel2

b君、驚いていますね。それはそうでしょう、気づいたら胃が飛び出しているのですから…。【><】
また、このイラストでは、腸がずいぶん短く描かれていますが、それは作者都合ということでご了承ください。(笑)

一方のトラえもんは、音楽が好きで、ギターも弾きます。
来週、近くの公民館で、友達のクリンちゃんとコンサートを開くことになっていて、今はボイストレーニング中なのです。
このあとは、ギターの練習があります。
クリンちゃんというのは、トラえもんの左側に描かれた栗ですね。左手に持っているのは縦笛(recorder)です。

また、それぞれの担当楽器は、

トラえもん:ボーカル、ギター、ベースギター
クリン:ボーカル、縦笛、フルート、クラリネット

となっています。

あと一人、ドラムス担当が欲しいところです。
このバンドは、予算があまりないので、できればどこかのドラムすこ(どら息子)をスカウトしたいところです。
とりあえず、ドラムは少しできればいいです。【><】

コンサート、成功するといいですね。(^^)

ちなみに、bowelは、’s’をつけて、bowelsと複数形にして使うことが多いです。
bowel movementといえば「排便、便通」、bowel trainingといえば「(犬やネコなどの)排便のしつけ」という意味になります。
また、vowelは語源的にはvocal(声)の仲間で、その証拠にどちらも’vo’で始まります。
このことも、頭の隅っこに入れておくと良いでしょう。

また、ちょっと難しい話になりますが、腸を意味する単語には、もうひとつintestine [in-ˈte-stən] というのがあります。

いい機会なので、ここでこの2つの単語の違いを書いておきたいと思います。

実は、bowelはもともと”内臓全体”を意味する単語で、そこから「腸」という意味が出てきました。
intestineの方は、いわば正真正銘の「腸」です。

なので、余力がある方は、

bowel 腸、内臓
intestine

 

と覚えておくと良いでしょう。(^^)

最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

Bowel is the longest internal organ in human body.
(腸は、人間の体の中で最も長い臓器である)
The bowel has two parts, the small bowel and the large bowel.
(腸は、小腸と大腸の2つの部分からなる)
The colitis is inflammatory bowel disease or ulcerative colitis.
(大腸炎が炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎である)
In Japanese, there are 5 vowels: a i u e o.
(日本語には、アイウエオの5つの母音がある)
Diphthongs are complexions of vowels.
(二重母音は、母音の形勢である)
There’s a tendency for unstressed vowels to disappear.
(弱母音は、消失する傾向がある)


crashとclash

crash [ˈkrash]は「(大きな音を立てて)衝突する」、clash [ˈklash]は「(武力・意見などが)衝突する」です。
綴りの違いは、「(大きな音を立てて)衝突する」の方は左から2番目の文字が’r’、「(武力・意見などが)衝突する」の方は同じく左から2番目の文字が’l’です。

crashとclash

この2つは、英単語として紛らわしいばかりでなく、日本語に訳してもなお紛らわしいという、まさに厄介者の単語たちです。
でも大丈夫、しっかり覚えられますのでご安心ください。
今日、ここへ来られたあなたは幸運です。

さて、それでは早速覚え方です。
crashは、r君のピノキオのように長い自慢の鼻に、制御不能(せいぎょふのう)となったUFOが、「どーん!」と大きな音を立てて衝突したところだと想像しましょう。
clashの方は、兵隊さんが長い槍(やり)を持って、戦場で鬨(とき)の声を上げているところだと想像してください。

crashとclush2

r君、鼻が痛そうですね。どう見てもつぶれてしまっています。【><】
実は、アルファベットのrの右側が曲がっているのは、このときの事故が原因だったりします。(笑)
一方の兵隊さんの方は、今どき槍を持っています。
戦争もハイテク化している昨今(さっこん)、槍を持って戦地に赴(おもむ)くというのは、一体いつの時代の話なのでしょうね。(苦笑)

最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

A truck crashed into the station building.
(1台のトラックが、駅ビルに衝突した)
He affirmed that he saw the crash.
(彼は、その衝突を見たと断言した)
The tree came down with a loud crash.
(大きな音がして、木が倒れた)
They had a violent clash of opinion.
(彼らの意見は、正面衝突した)
Principles often clash with interests.
(主義と利益は、しばしば衝突する)
The central government blamed local separatists for the clash.
(中央政府は、その衝突を地元の分離派のせいにした)


rainとrein

rain [ˈrān]は「雨」、rein [ˈrān]は「手綱(たづな)」です。
綴りの違いは、「雨」の方は左から2番目の文字が’a’、「手綱」の方は同じく左から2番目の文字が’e’です。

rainとrein

それでは覚え方です。
rainの’a’は、そのまま読むとアなので、「赤い(aかい)」とします。reinの’e’の方は、そのまま読むとエなので、こちらは「永久(eい久)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:い「雨」、久に「手綱」

rainとrein2

晴れた夏空に突然、雷雲(らいうん)が生じたと思ったら、雷鳴(らいめい)とともに赤い雨が降ってきました。
何となく胸騒(むなさわ)ぎを感じた定吉ジイさんが、窓から顔を出してみると、何と、赤い雨が降っているではありませんか!
が、不思議なことに、道路は赤く染まっていません。
手を伸ばしてみても、手の平に叩きつけるのは、いつもの雨と変わりありません。

「変じゃのう」

定吉ジイさんは、首をひねるばかりでした。

どうも、この雨は「涙雨(なみだあめ)」のようです。
涙雨は、悲しみの涙が化して降るといわれています。

一方、ワル男君が、母親に手綱をつけられています。
実は、ワル男君は、今日学校で、同級生のパー君を放課後体育館の裏に呼び出すと、近くの木に両手を高く上げた状態で縛(しば)りつけ、脇(わき)の下をこちょこちょくすぐったのです。

「ひゃーっ、やめてよ!」

パー君は、縛られているために、声を上げる以外、何も抵抗できません。
やがて、パー君の絶叫(ぜっきょう)を聞きつけた他の生徒が、ひとりまたひとりと集まってきて、その場はたちまち大騒ぎとなり、しまいには学年主任の先生までやってきました。

そして、学年主任の先生から、ワル男君の自宅に電話があり、母親は息子のことで校長室で厳重注意(げんじゅうちゅうい)を受けたあと、こうしてワル男君に手綱をつけて、学校から引き取ってきたところなのです。【><】

どういう風の吹き回しか、ワル男君の他愛(たあい)ないイタズラが大騒ぎになってしまいました。
が、世の中には、このように元をたどれば小さな出来事が、大事になってしまうことって、時々あります。

しかし、ワル男君の母親は、ワル男君の首につけた手綱を永久に外(はず)さないといっていますし…。
いやはや、今日はパー君とワル男君2人にとって、さんざんな日となってしまったようです。

最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

It looks like rain.
(雨が降りそうだ)
The rain calms down.
(雨が弱まる)
The rain stopped.
(雨がやんだ)
He reined up his horse.
(彼は、手綱を引いて馬を止めた)
They reined in in front of the post office.
(彼らは、郵便局の前で手綱をひいて馬をとめた)
The Governor of the Bank of Japan may have kept too tight a rein on the Japanese economy.
(日銀総裁は、日本経済の手綱を引き締めすぎたのかもしれない)

上の暗記句とイラストで、rainとreinの違いをしっかり覚えてしまいましょう。


lockとrock

lock [ˈläk]は「錠(じょう)」、rock [ˈrak]は「岩」です。
綴りの違いは、「錠」の方は1番左の文字が’l’、「岩」の方は同じく1番左の文字が’r’です。

lockとrock

それでは覚え方です。
lockの’l’は、そのまま読むとエルなので、「l型(L型)」とします。rockの’r’の方は、そのまま読むとアールなので、こちらは「歩く(rく)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:L型の「錠」、く「岩」

lockとrock2

このL型の錠は、泥棒よけに開発された新型で、当然開閉に必要な鍵もL型になっています。
普通の鍵は、両面にギザギザがついていますが、この鍵にはそれがなく、ツルツルです。
この錠を開発したメーカーによれば、この錠と差し込む鍵にはそれぞれICチップとマイコンが埋め込まれており、この2つの組み合わせでしか開かない仕組みが施(ほどこ)されているとのことです。
アリ男君、初めて目にするこの奇妙な形の鍵に当惑していますね。

が、この鍵、どこかおかしいですね。
皆さん、気づきましたか?
どこもおかしくないと思われる方は、この鍵を錠に差すところを想像してみてください。
アリ男君の当惑は、実はこのことなのです。

一方の岩君の方は、ハミングしながら歩いています。
とても楽しそうですね。
岩君の趣味は音楽で、一日中、音楽を聴くか、歌っているか、楽器を演奏しているかのいずれかです。
楽器は、何でもこなしますが、特にピアノとギターが得意です。
まさに『音楽人生』という感じですね。

岩君は、どんな音楽が好きなのでしょうか?
それはもちろん、ハード・ロック(hard rock)です。

ちなみに、交渉などが行き詰まったときに、「デッドロックに乗り上げた」という言い方を耳にすることがあります。
が、これは英語の「行き詰まり」を意味する「deadlock」の「lock」と「rock」を混同したもので、誤りです。
lockは岩ではないので、「乗り上げる」ことはできません。

なので、もしもこの表現をどうしても使いたければ、「デッドロックに陥(おちい)る」「デッドロックに直面する」などとするのが望ましいです。
が、あえてカタカナ語を使うよりは、日本語で、「行き詰まる」「暗礁(あんしょう)に乗り上げる」「こう着状態になる」などとしたほうが良いでしょう。

上のイラストで、lockとrockの違いをしっかり覚えてしまいましょう。


eclipseとellipse

eclipse[i-ˈklips]は「食(しょく)」、ellipse [i-ˈlips,は「楕円(だえん)」です。
綴りの違いは、「食」の方は左から2番目の文字が’c’、「楕円」の方は同じく左から2番目の文字が’l’です。

eclipseとellipse

それでは覚え方です。
eclipseの’c’ですが、このアルファベットは、右側が欠けた形をしています。これをそのまま、食で「欠けた」太陽だと想像しましょう。
ellipseの’l’は、ルと読めるので、こちらは「レモン(lエモン)」とします。

そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。

暗記句:欠けた「食」、モンは「楕円」

eclipseとellipse2

eclipseは、正確には、単に「食(しょく)」を表わす単語なので、これだけでは日食のことなのか月食のことなのか分かりません。
どちらかはっきりさせたい場合には、それぞれ以下のようにします。

日食:solar eclipse
月食:lunar eclipse

レモン君、日食や月食と違って欠けがないものだから、「ボクは完璧さ!」とイバッていますね。
太陽も月も、普段はまんまるで、欠けている時間は短いものなので、イバるほどのことでもないと思うのですが。(笑)

ちなみに、『完璧』の「璧」ですが、「壁(かべ)」ではなくて「璧(へき)」です。
「璧」というのは、傷やひびなどのない、完全な玉の意味で、そこから「完璧」という語が生まれました。
なので、「壁」では意味をなしません。

また、このことが分かると、”ほぼ完璧”という用法は誤りであることが分かります。
何しろ、傷ひとつないのが「完璧」なのですから、「ほぼ」をつけてしまうと、矛盾(むじゅん)が生じます。
もしも間違えて覚えていた方がいらっしゃいましたら、この機会に正しく覚え直しておきましょう。

最後に、これらの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。

A solar eclipse is a rare appearance.
(日食は、まれにしか起こらない)
Total Lunar Eclipse Seen Across Japan.
(皆既(かいき)月食が、全国で観測される)
A partial lunar eclipse could be seen from all parts of Japan on the night of June 26.
(6月26日の夜、部分月食が全国各地で見られた)
Light from the light source enters into an ellipse mirror.
(その光源からの光は、楕円鏡に入射する)
Non-polygon includes circle, ellipse or oval.
(非多角形には、円形、楕円形または長円形が含まれる)
A prolate spheroid is generated by revolving an ellipse about its major axis.
(長球は、主軸を楕円に回転させることによって発生する)

上の暗記句とイラストで、eclipseとellipseの違いをしっかり覚えてしまいましょう。