foul [‘faul]は「反則」、fowl [‘faul]は「家禽(かきん)、鳥類」です。
綴りの違いは、「反則」の方は右から2番目が’u’、「家禽(かきん)、鳥類」の方は同じく右から二番目が’w’です。
それでは覚え方です。
foulの’u’を、蓋(ふた)のあいたポリバケツとし、ここにいろいろな物を投げ込んでいるところを想像しましょう。一方のfowlの’w’は、鳥がロケットのように「ビューッ!」と空高く舞い上がる姿だと想像してください。
さて皆さん、左側のfoulのイラストが、何故「反則」の意味になるのか分かりますか?
そうです、ビール瓶・英単語本[ダジャ単]・ハサミを、分別(ぶんべつ)せずに皆一緒に捨てているので、ルール違反、つまり「反則」なのです。
し、しかし、私の英単語本が…。(;;)(^-^)
foulは、「ファール」と、もはや日本語にもなっている、日本人にはおなじみの単語です。
野球やサッカーの試合をみていて、この言葉を一度も聞かない日の方が珍しいくらいです。
foul a ballといえば「ファールボールを打つ」、foul outといえば「捕手へのファールフライでアウトになる」という意味になります。
foulにはまた、「不快な匂い」という意味もあります。
foul breathといえば「臭い息、口臭」、foul odorといえば「悪臭、腐敗臭」の意味です。
fowlというのは、ちょっと分かりにくい単語です。
これは、にわとりのような、肉や卵を収穫するために飼われている鳥類を指します。
通常は、「にわとり(あるいはめんどり)」と訳してしまっても差し支えないでしょう。
また、これらの鳥からとれた肉の意味でも使われます。
さらに、広く「鳥」の意味で、”bird”と同義で使われることもあります。
最後に、この2つの英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。
He called the ball foul.
(彼は、そのボールをファウルと判定した)
He made a foul play in volleyball by dribbling.
(彼は、バレーボールでドリブルという反則を犯した)
He has a foul breath.
(彼は、息が臭い)
The domestic fowl is a poor flier.
(鶏は、飛ぶのは下手だ)
A fowl, if kept long, gets high.
(鳥は、長く置くと臭くなる)
Better a fowl in hand than two flying.
(手の中の鳥一羽は、森の中の十羽に勝る)