本国英国は74年リリースだったようですね。
小生がビートルズに夢中になったのは、解散した後の70年代前半ですが、その時、ビートルズの弟分として、バッドフィンガーは日本でも人気がありました。
ハリー・ニルソンのカバー曲もヒットした「ウィズアウト・ユー」やデビュー曲だった「Maybe Tomorrow」「No Matter What:恋の嵐」「Day After Day」とビートルズ創ったアップル(レコード会社です。パソコン会社でない(笑))で、期待の星と思うワケで、当時の中学生の小生は…
でも差にあらず、悲劇のバンド。
ビートルズ解散後の混沌したアップルでマネージメントもされず、今は悪徳??判断難しいけど、契約上ミュージシャン軽んじるマーネジャー。
同様な事は70年代のピーター・フランプトンにも会った事、ショービジネスにはお金儲けだけをするバックスタッフがいる。今もありそうですが。
で、レーベル移籍、『Ass :アス』がアップル最後のアルバム。
レコードで1曲目に「Apple Of My Eye」を持ってきて、センスわるージャケットデザイン、ロバ(お尻)に人参ぶら下げて…
アップルへのシニカルな嫌味なデザイン、鳥飛ぶ跡を濁す。それで1年リリースがお蔵入りだったようです。
移籍先はワーナー・ブラザーズ、それは強気にもなる。でも移籍後、アップル時代のように売れなかった(アップルの時も期待値が大きく、スーパーヒットは無いと言われたようですが、ビートルズとの比較は厳しい)
ここらへんから、マーネジャーの強引な移籍で、ワーナーとトラブル、バッドフィンガーへの報酬が少ない、さらに仲違いレベルで済まず、経済的困窮状態でリーダーのピート・ハムが75年自死、そして、希望して引き継いたワケでないが、トム・エヴァンズも83年自死。
音楽的にはPOPロックの元祖的意味合い、少しハードロックよりでもあるのに。
70年代他のブリティッシュ・ロックが花開くのに、悲劇なバンドの代名詞はバッドフィンガー。
このアルバムも、聴くと納得はしますが、どっか垢抜けない感じもあり、彼らの移籍へ、不安もあるアルバムかなと、皮肉なジャケデザインはバッドフィンガー自身、アップルの混沌、マーネジャーの困惑と、才があるのに時代に翻弄されたバンドですね。惜しい。
と云うことでおまけは逃げろ、2曲目辛辣ですね。皮肉はよくない気をつけよう自戒。
Badfinger - Get Away
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