大ヒットアルバムで、シングルでも「ストレンジャー」が日本でも大々的にヒットしましたが、本国米国では「素顔のままで:Just the Way You Are」「ムーヴィン・アウト:Movin' Out (Anthony's Song)」「若死にするのは善人だけ:Only the Good Die Young」「シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン:She's Always a Woman」が人気で、主題曲「ストレンジャー」はシングルとしてはリリースされず、日本だけで人気があったことはブログしてから、知りました。
ロック好きでも洋楽好きなら、この曲は覚えがあると思う、CMソングで翌年78年にヒット、この曲は街中のいたるところで流れていた記憶がありますよね。
ビリー・ジョエルも、日本公演の時は、この曲はやらなければならないと言っていた。

アルバムは捨て曲がなく、キャッチーな曲、メロディも至福で、70年代を代表するポップアルバムだと思う。心情的には基本的にメロディを追うタイプなので、初期の1st・1974年『ピアノ・マン』も大好きですが、『The Stranger:ストレンジャー』が思い出深いです。
そのバックボーンがあって…
5年ほど前から、私が還暦を越えた頃、父の健康状態が悪化し看護が必要となり、東京と茨城を行き来して介護をしていました。ケアマネージャーの助言でデイサービスを利用したり、ここ1年は病院と介護施設を行ったり来たりする状態でしたが、先週、父が亡くなりました。最期は施設が看取りました。
翌日、施設との約束どおり葬儀屋の同伴で引き取り、その後は葬儀屋さんの手配で初七日まで式を終えることができました。何も分からないまま、言われるがままに進めていきました。
父の思い出にふけりながら葬儀ができましたが、遺言どおり、厳格に家族だけ。
その後、親戚への電話連絡は辛く、相手方が絶句しているのが分かり…父が望んだことを繰り返す日々です、今。
時の移ろいは仕方のないことですが、もう少し私が父の兄弟や本家に気配りをし、少しでも交流を持っていればと後悔しています。それを見越しての父の遺言だったのかなと、最後の最後まで面倒をかける息子だったようです。
長男でありながら、田舎が嫌で東京で好きな仕事に就き、勝手気ままに生きてきましたが、父は何も文句を言わず、まあ、子供の頃から怒らない人でした。その代わり、母は気性が激しく、典型的なかかあ天下。母は40年前に亡くなっているので、今頃二人で何を話しているのかと………
「来るのが遅い」と母が怒っている気がする(笑)
その父の死から、息継ぎなしになるような一週間、浮かぶメロディーは「ストレンジャー」ではなく「ウィーン:Vienna」でした。若気の至りや焦りとは違う、長く生きていくことを補う詩と感じる。
47年前の曲でも普遍的かつ不変的で、ビリー・ジョエルの才は売れるアルバムでも発揮された…やっと息継ぎできた日に浮かんだ曲がこれだった。
と云うことでおなけは同アルバムから、これもヒット曲で
Billy Joel - Just The Way You Are
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